グレート大衆酒場2
ひとつ、楽しく呑むことを誓います。
ひとつ、酒席で仕事の話はしません。
ひとつ、自腹を切って呑みます。
ひとつ、勧められたら断りません。
ひとつ、アテにはこだわります。
ひとつ、いい店の探求を怠りません。
8月4日のグレート大衆酒場1で、店のおばちゃんはひとつのキャラだと書いた。今回は客の立場で見たお店のことを書きたい。
まず高そうな店構えや、変におしゃれなのは良くない。主婦が野菜やお肉の相場を知っているように、酒飲みも飲み食いの相場を長年の経験でわかっている。さりげなく店構えを見て、この店ならこれぐらいでというのはわかるのである。大衆酒場である限り、大衆の相場感覚にマッチした店構えでなくては客が躊躇してしまう。この不況のご時世に、薄っぺらなお財布事情でも安心して呑みたいのだ。
客をせかす店も良くない。酒飲みには自分のペース配分というものがあるのだ。飲み干してグラスを置いた途端「次どうしましょ」とこられるのは勘弁してほしい。次の酒とアテの組み合わせを考える余裕がほしいのだ。客の回転率を上げたいのはわかるが、酒飲みの気持ちをわかっていない。
その辺、年季の入った店のおばちゃんは上手だ。さりげなくグラスを下げながら「ハモのエエの入ってんねんけど」とくる。客は「じゃあそれと焼酎おかわり」となる。
決めるのはお客さん、私は単なるアドバイザーの立場で的確なサインを送ってくれる。
アテが貧相な店も良くない。安いので頼んでみると、お皿の真ん中にちょびっとしか盛られてないというのは、いくら安くても反則である。
最近の若い人が行くちょっとオシャレな立ち飲みでポテサラ100円とお品書きにあったので頼んだらゴルフボールほどの量だった、デパ地下の試食じゃないんだからね、こういうのはもう論外。
名物料理がある店は良い。たいてい他のアテも旨い店が多い。
所詮、酒飲みはわがままなのである。いい店を見つけるとすぐなじんでしまうが、その店の人が変わったり、アテが貧相になった途端に見放してしまう。そして次の酒場を探すのである。流浪の民のごとく、いい店からいい店へ、暖簾の向こうに広がる酒飲みのディズニーランドを求めて。
大昔、白雪姫だったかも知れないおばちゃんに今日も「とりあえずビール!」
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