曇りの日はモノクロで。
曇り空の日に、写真を撮ったことがある方なら分かるだろうが、空は真っ白になって、全体的にコントラストが低く、カラー写真なのに色合いも鈍い。
空は明るいのに、それ以外のものは、何となく全体に暗い感じの写真になってしまう。
晴れの日だと、日差しがクッキリとした影を作るので、コントラストも高く、日のあたる場所は色合いもハッキリきれいに見える、空も青い。
曇り空というのは、低く垂れ込めた雲が日差しをさえぎって拡散させてしまうので影も出ないし、コントラストも低くなるのだ。いい意味でやさしい日差しといえる。
ガラスの部分が、透明の電球と白い電球を思い浮かべて欲しい、白い方は明かりがやさしい、曇り空もこれと同じことである。
一般的に曇りの日は、空を入れないような構図で撮るとよいと、よく言われるが、そんなに都合よく構図が取れるわけではないので、これはひとつの方法ということである。
そういうわけで曇りでコントラストも色彩も期待できない状況なら、最初っからカメラの設定を、カラーをやめてモノクロの設定にして撮ってみてはどうでしょう。
RAWで撮影すれば、後からいくらでもモノクロにできるじゃないかといわれるかもしれないが、そうではなく、撮るときから、カメラも撮る人もモノクロモードにして撮ってはいかがですかということである。
つまりモノクロの眼で物や景色を見るということですね。
色彩より、ものの形とか質感とかそういうものを見つける視点で撮ってみると言う事。実はこれが結構楽しい、これでモノクロ写真にハマること間違いなしです。
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