コダック事始め、Kodak No.1 Autographic Special Model A
コダックのカメラに手を出すのはコワイというイメージがある。以前、フィルム屋さんのカメラにはずれ無しと書いたが、特にコダックはその部分では一番なのではないか。
かつてNIFTY-Serveでパソコン通信をやっていた頃、写真のフォーラムの中にコダックのレチナというカメラの魅力にとり憑かれた人達が堕ちていく「レチナ沼」というのがあった。
ライカやコンタックスのような高級カメラではない、大衆向けのカメラでありながら作りの良さと写りの良さで人気のあったカメラである。
手にするとハッキリ言ってコワイ、欲しくなってしまう。高級カメラなら値段で諦めもつくのだろうが、元々が大衆向けの普及カメラである、作られた台数も多いため、クラシックカメラとしては値段も手頃で、かなりアブナイカメラといえる。
他にもコダックのカメラには魅力的なものが多い、それが分かっているから近寄らないでいた。
今回取り上げたカメラはかなり古いカメラで、私にとってコダック事始めとなる、Kodak No.1 Autographic Special, Model Aというフォールディングカメラ。
フィルム装填部分に書かれたアメリカのパテントの日付が最終1917年月19日となっているので、発売年はその辺りではないかと推測される、日本は大正時代。私が手にするのだから、当然のことながら、ジャンクカメラの中から見つけたものである。直してみてダメだったら、飾っておくのもいいかなと思って買ってしまったのだが、構造が単純なのできれいにするだけで動いた。写りに関しては、さすがコダック、良く写る。
以前書いた同じフォールディングカメラのCertonetもそうだが、ゆっくりとその操作を楽しむにはもってこいのカメラだと思う、撮影枚数も120フィルムで8枚撮りのちょうどいい枚数。
街中で撮っているとみんな見ていく、あまりにも古いカメラなので、まともに写真が撮れると思われていないのかもしれない。だけど良く写るんだなコレが。
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