街にあふれる名文句2
簡単な一言でも、土地柄というものが出てしまうものだ。例えば「駐車禁止」の看板も大阪や、神戸で見かけたのは「ここに車止めるな!!」のように、やってはいけませんをハッキリと言うのが多いのに、京都で見かけたのは、「ここに止める気どすか?」と問いかける、底意地の悪さがにじみ出たモノだった。
反対に、なぜかどこで見かけても共通の名文もある。古い建物の男性用トイレによくある看板で、「急ぐとも心静かに手をそえて側へもらすな松茸の露」というもの。
調べてみると、詠み人知らずでトイレの格言とか、便所の川柳などといわれているらしい。
神戸元町にある大正時代に建てられたビルのトイレでも見かけたし、大津市と、別府の古い市場でも全く同じ文面を見かけている。誰が考えたか分からないが、いろいろな土地に広がっていったということは、それだけ優れた名文だったということだと思う。他所から来た人が眼にして、思わず「ウマイ!」と感心、その場で書き写して帰って広まったのかもしれませんな。街にあふれる名文はなかなか面白いものです。
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