今さらながらWindowsXPのこと
長年Macを使い続けてきたのだが、数年前仕事での必要に迫られてWindowsを使わざるを得なくなった。
これからは両刀使いが必要ならば、自宅にもWindowsPCが必要だろうと思い、ショップブランドの安いPC 購入のつもりが、色々調べている内に、元工業高校電気科の血が騒ぎ、部品を買って自作へと道を踏み外してしまったのである。
小学生の頃、ヒノデのトランジスタラジオキットを半田ごて片手に組み立てた身からすれば、部品を取り付けて、ソケットをはめるだけの作業なんざ自作の内に入らんわ。とばかり組み立てること1 時間で完成。通電チェックであっさり動いたマシンに「楽勝やんけ。案ずるより横山やすしじゃ」とタカをくくったのもここまで。
この後Windows セットアップというイバラの道が待っていたのである。マウスでカチカチやってりゃ分かるMac と違って、何かを設定するだけで、山のような時間と解説本が必要なWindows はトコトンつき合うか、触らぬ神にたたりなしでそのまま使うかのどちらしかないOS だと思った。統一感のないインターフェイス、意味不明の用語、この地雷原のような設定の海原を走り抜けた事の顛末を今回のネタにしてみた。
まずいきなり、「30 日以内にライセンス認証を行ってください。」と表示が出た。
自作なので内部構成を変更した途端にこれである。コピーや海賊版が横行するWindows の世界故に、うるさく「ホンマに間違いないな?」と聞いてくるのは分かるが、イライラする。
夜中だというのにさっそくマイクロソフトに電話。「われ、ちゃんと身銭切って買うとるのに、いちいち小うるさい事を聞いてくんのは、どういう事じゃコラ。」と、いちゃもんを付けたかったが、そこはオトナ、かくかくしかじかと説明をし、認証をしてもらった。
これでやっと「疑いのあるWindows」から「ワシのWindows」になったわけである。
本題はここから、各種設定の大海原が待っているのだ。そのままだと何かをする度に、いちいちわけの分からない事をいってくる。
ウイルスから保護するためだったり、つないだ機器が正しく動いているかの監視だったり、それら「サービス」という名の余計なプログラムが裏で色々動いていて、やかましい事この上ない。
さっそく山のような解説本片手に設定である。デジタル画像処理以外の余計な事はしないので、関係ないものをどんどん省いてシンプルに、高速に動くように設定していく。
何かを設定するのにまずプロパティとやらを開く、するとまた設定が並ぶ、それを片っ端から見ていくと、その中に詳細設定というのがあって、それを開けるとまた細かな設定というのがあって、更にそれを……なんじゃコリャーッ。
開けても開けてもまだ中身が見えない。迷宮のラビリンス。ひとつ設定をすると、今どこにいるのか分からなくなっている。解説本がなければ、とてもじゃないがこの迷宮から抜け出す事はできないと考えて、まず解説本数冊を全部読み、使えそうな技やテクニックが出ているページに付箋を貼っていって今度はその付箋をはがしながら全部設定していった。
インストールしたアプリケーション類もすべてセットアップを終えた後、ハードディスクを丸ごとバックアップソフトでコピー、自作マシンはリムーバブルケースでハードディスクを前面から簡単に入れ替えられるように作ったので、調子が悪くなったり壊れたら、コピーしたシステムディスクと入れ替えて即復旧、再インストールなんぞやってられないのでね。
で、あれから幾年月、気がつけばWindowsも「8」とやらになっている。XPのサポートも来年までだそうでもう一度自作するか、Macだけにするか思案中なのである。
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