ツァイスのましかくTENAX II
35ミリでましかく写真がとれるカメラの中で、テナックス、タクソナといえばボディ前面の押し下げる方式の巻き上げレバーの形が招き猫の手のように見える事から日本では「招き猫」というあだ名が付いているが、これもすばやく巻き上げをするためのアイデアだったのだと思う。
今回取り上げたテナックスⅡは、1938年ツァイス・イコン製。「招き猫」はこのⅡ型はカメラを構えて右手側、速写ができるということだが、結構重たく、スムーズとはいいがたい。
文献などによると、あまり速く操作すると故障の原因になると書いてあるものもあった。古いカメラなので、無理をしないで使ってやるべきだろう。このレバーの存在がデザイン上のアクセントになっていて、なんともドイツらしいかっこよさがある。作りも良く、とても70年以上も前のカメラとは思えない美しさがある。
交換レンズは4本、広角27mm、標準40mmは2種類、それと望遠75mmが用意されていたが、標準レンズしか持っていないし、他のレンズは写真でしか見たことが無い。
一度某中古カメラ屋さんのホームページで広角レンズが出ていたので一体幾らぐらいするものなのか問い合わせてみたところプロ用デジタル一眼レフが買えるぐらいの値段でビックリしたことがある。それだけ交換レンズが少ないということだと思う。
一台は距離計がダメで、フィート表示をメートルに頭の中で換算しながら目測で撮影するか距離計を持ち歩くかしなくてはならないが、使っていて楽しいカメラである。
機械の工作精度が高いのか、フィルムのコマ間隔のバラつきが全くない、マミヤスケッチと違って36枚撮りフィルムが使えるのもいい。
コンパクトとは言いがたいカメラだが、首から提げていると存在感があって気分がいい。もちろん写り具合も素晴らしいのひとこと。35ミリでましかく好きにオススメしたい一台である。
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