遠ざかる本屋
最近本を読まなくなってしまった。いや、実際は読んでいるのだが、専門書やカメラ関連の資料ばかりになってしまって、小説や文学の類を全く読んでいない。
読みたくなる本が無い訳ではないのだが、新聞の書評欄を見てそれで満足してしまってそのまま忘れているのだ。
時間が無くて読めないというのが言い訳でしかないのはよく分かっている。学生の頃など、あれだけの量を忙しい合間にちゃんと読んでいたのだから。(結局はヒマだったということだろうけど。)
とにかく、何かきっかけがあれば読むのだが、そのきっかけがなかなか作れない。
朝の電車の中で読もうと思っても、ぎゅうぎゅう詰めで、本を広げる隙間もないし、運よく座れても、すぐに眠りこけてしまう。
カバンの中には、いつまでも読みかけの本が入ったまんまで、気がつけば、ブックカバーもボロボロ、挟んだしおりもどこかへ行ってしまい、どこまで読んだかも忘れている。で、そのまんま読まずにほったらかし。
これではイカン、たまには本でもと時間ができたときに本屋に行くが、山のような「今月の新刊」コーナーにまずうんざり、何でこんなに出版するの?と思いつつ、聞いたこともない作家の本ばかりなのに今度はげんなり。
手にとってみても、腰巻きに書いてあるキャッチコピーを読んだらもうそれで読まなくてもいいっかと思ってしまう本ばかり。
ならば学生の頃に読んだ本をもう一度読み返してやろうと思って、ほんの検索用タッチパネル端末で探してみるが「絶版」「お取り寄せ」と木で鼻をくくったような返事しかかえってこない。
ネットですぐに探せる時代に、わざわざ本屋まで来てやったというのに何で?
そうなると仕方がないので、古本屋で探そうとするが、小さな古本屋は閉まる時間が早くて開いていない、ブックオフのような大型中古書店は古すぎる本はあまり無い。
たまに、まじめに本を読もうと思っているのに、本屋が全然味方をしてくれないのはどういうことだ?
2005年東京都文京区、貸本なんて死語かと思っていたら、最近はレンタルDVD屋さんでコミックの貸し出しをしているそうですな、知りませんでした。
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