タテかヨコかそれが問題だ
今まで撮った写真を見返してみると、圧倒的にタテ位置で撮った写真が多い。なぜといわれても多いのだからしょうがない。
これはたぶんヨコ位置写真の広がり感よりタテ位置写真の遠近感が性に合っていたからではないかと思われる。レンズも遠近感が強調される広角24ミリを好んだというのも関係があると思う。
広角レンズといえば28ミリを指す時代、24ミリは超広角レンズとよばれていた。人と同じことが嫌だったので、その少しワイドな24ミリをいつもカメラに付けっぱなしにして街を撮り歩いていた。3メートルにピントを合わせて絞りをF8にしておけば1.5メートルから無限遠までピントが合った。そしていつもタテ位置写真。
24ミリレンズを通して見る街は、手前のものはググッと大きく、遠くのものは突き放すように彼方に追いやられていた。その誇張された世界にはタテ位置写真が絶対しっくり来ると信じていたのだ。
タテかヨコか好きな順で言えばタテ位置写真、ましかく写真、ヨコ位置写真ということになる。
ヨコ位置写真が嫌いというわけではないのだが、見返してみてもあまり撮っていない。
安定感のある構図になりやすいような気がしてなんだか自分の中でしっくりこないのだ。収まりが良すぎるというか、思い切った感がでないというか。どうしてもタテ位置で撮ってしまう。
最近になってヨコもそれなりに撮るようになったが、どうやら人間がまだまだタテヨコ縦横無尽というわけにはいかないようである。
タテ位置で構えたとき、ファインダーを覗いてピタリと決まるカメラはいいカメラだと思っている。だからミラーレスだとかファインダーの無いカメラは好きになれない。
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