喫茶店の思い出2
喫茶店の看板で「純喫茶」と書かれているのがある。ならば「不純喫茶」はあるのかというとありましたな、「同伴喫茶」に「ノーパン喫茶」。
喫茶が目的ではないことがアリアリのいかがわしさぷんぷんの喫茶店。同伴喫茶は知らないが、ノーパン喫茶は一度だけ行ったことがあります。
学校を出て働き出した頃大流行して、ニュースでもよく取り上げられていましたな。
会社の近くにも何軒か急に出来て、話題になったのだが、職場の職人さんたちも興味津々のくせに、こういうとき案外度胸がなくて、行ってみたいが恥ずかしくて行けないヨ~というのに一番下っ端だった私は無理やり付き合わされたわけです。
ま、早い話が、自分の興味のカモフラージュに「キョービの若いモンに世の中を教えたる」という大義名分がオジサンたちには必要だったわけでしょうな。
で、ノーパン喫茶とはいかなる場所かというと、パンツ履いてないミニスカートのウエイトレスさんが注文した物を持ってきてくれるだけという、まことに分かりやすい喫茶店。
なぜだか床は鏡張り、お客は皆下を向いて床を眺めているという変なところ。通路を飲み物を運ぶウエイトレスが通る度に、「見えるっかナ~見えないっかナ~」なビミョ~なワクワク感を血まなこになって楽しむという仕組み。(笑)
私はというと必死になって床を眺めている職人さんを醒めた目で観察しながら、業務用紙パックから注いでチンしただけの旨くもないコーヒーをすすってました。
正味のハナシ、何も見えませんよ。
足早に通り過ぎるウエイトレスの下半身がハッキリ見えるとしたらよほどの動体視力がないと無理ちゃいまっか。
はっきり言いますケド、今思えばあんなモンに高いコーヒー代払ってアホちゃうかな喫茶店でしたな。
ドンドン過激になって、挙句の果ては警察の摘発であっという間に消えていったという、今となっては懐かしい昭和の風俗でした。
さすがにノーパン喫茶の写真はありません。代わりに廃墟喫茶店のショーウインドーに置き去りになった食品サンプルでお茶を濁させていただきます。
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コメント
高価な食品サンプルもこうやって変色しつつ朽ちていくのですね。もったいない。食品サンプルがかわいそう・・・。
投稿: 駒込英輔 | 2017年10月 1日 (日) 10時07分
駒込英輔様、初めまして、こんばんは。
食品サンプルって日差しの当たるショーケースに並べられるので劣化しやすいのですけど、結構高価なのでいつまでもそのまま使われ続けているようで、ひどい状態のものをよく見かけます。それもひとつの味わいといえるかもしれませんが。(笑)
投稿: よもかめ亭主 | 2017年10月 1日 (日) 20時41分