白黒カメラ
白黒といってもモノクローム写真の話ではない。白い(シルバー)カメラと黒い(ブラックペイント)カメラのことである。
昔はカメラは銀色のボディーに黒い革張りというのが当たり前だった。最近のデジタルカメラでもクラシックなテイストでデザインされた物に同じ様な物があってそれなりに人気があるらしいが。
初めて持ったカメラはキヤノンAE-1。シルバーボディーだったがあれが金属製でなく、プラスチックだと知ったのはかなり後だった。入学祝いに買ってもらったカメラなのだがあのシルバーの部分は金属製だとずっと思っていた。
働くようになって自分の稼ぎで買ったのがキヤノンA-1、ブラックボディのマルチAE一眼レフでカメラロボットの愛称だった。黒いボディは精悍でいい写真が撮れそうな気がしたものである。その頃のカメラはまだシルバーボディが当たり前で、ブラックボディーの物はやや割高だったところにブラックボディのA-1の登場は衝撃的だった。
その後、オートフォーカス一眼レフが当たり前になり、シルバーボディのカメラはどんどん無くなっていったような気がする。
カメラを黒くするのは報道関係者から始まったのではないか。カメラが目立つと仕事に支障を来すのでカスタムメイドで黒塗りにしたのが始まりだったと何かで読んだことがある。
その後カメラのボディは金属ではなくエンジニアリングプラスチックに変わっていって黒いボディが当たり前になってしまった。
今、フィルムカメラを使う若い人たちが増えているようだ。休日トアウエストや海岸通辺りで写真を撮り歩いていると、70年代、80年代の一眼レフを首から下げたカップルをよく見かける。
ブラックボディのデジタル一眼レフが当たり前の中で、シルバーボディのフィルム一眼レフカメラは逆にレトロ感があってカッコいいのだろう、お洒落なストラップを付けてファッション感覚で持ち歩いているようだ。
黒いボディにあこがれたオジサンとシルバーの白いボディを面白がる若者とどちらもカメラ好きに変わりはないのだけれど。
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