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2013年4月 7日 (日)

スプリングなマミヤ6でましかく写真

Mamiya6_005blog我が家のマミヤ6、一番奥がⅢ型戦後モデル、右がオートマットⅠ型、手前のレンズを出した状態なのが、当時ご家庭カメラとして売り出された廉価版のP型。1940年(昭和15年)のⅠ型から1958年(昭和33年)のオートマットⅡ型という最終型までバックフォーカシングや距離計連動など基本設計は変わらなかった。基本設計が優れていて丈夫な造りなので現存数も多い。

春(スプリング)なので、それにかけましてカメラネタ。
「フォールディングカメラ」というジャンルのカメラがある。前面のふたを開け、レンズの付いた蛇腹を引っ張り出すと撮影状態になるカメラである。使わないときは畳んでしまえるのでとてもコンパクトになる。
これをバネの力を利用してボタンを押せばフタが開き蛇腹が出てきて撮影状態になるようにしたものを「スプリングカメラ」と呼ぶ。
使用フィルムもフォーマットもたくさんの種類があるのだが、使って楽しむことを前提に選ぶと中判の120フィルムか35ミリフィルムを使える機種ということになる。
その中でましかく写真を楽しみたいということになると中判の6×6カメラが種類も多く手頃で楽しいのではないかと思っているのでそれを話題に。
この6×6判のスプリングカメラに一時ハマったことがある。
畳めばコンパクトそれでいながら中判の大きなフィルムが使える、写りはいいし中古価格も実にお手頃ということで、あれよあれよという間に十数台集まってしまった。いつもカバンにどれか一台放り込んでいたものである。
デジタル一眼レフを買うときに資金調達のため、涙をのんで下取りに出してしまったが、その後また欲しくなってなぜか増えている。
中でもおすすめはマミヤ6、質実剛健を絵に描いたようなカメラで14機種40万台も生産されたカメラなので中古カメラ屋さんでもたくさん見かける。
普通カメラはレンズのピントリングを回転させて焦点を合わせるが、マミヤ6はフィルム面を前後させるバックフォーカシングという方式でピント合わせをするカメラなので全機種距離計が連動しきちんとピント合わせが出来る。
バックフォーカシング方式のため、フィルム装填が他のスプリングカメラに比べ独特だが慣れてしまえばどうということはない。
6×6判のスプリングカメラとしては少し大柄だが、日本を代表する銘カメラなのでたくさんの種類の中から選ぶことが出来るし、値段も手頃。
マミヤ6購入時の注意点は、オリンパスのズイコーレンズが付いた機種でガラスの材質が悪く白く曇ってしまっているものがあるのでそれは避ける、さらにバックフォーカシング方式のためフィルム圧着板という押さえ用の板が付属しているのだがそれが欠損していないものを、無いとカメラが使えないので注意。
そのほかは通常の中古カメラ選びと同じ確認手順を踏めばいい。このカメラで中判のましかく写真入門も悪くないと思うのだがいかが。

Mamiya6_008blog背面に少し出っ張っているギアを親指の腹で回してピント合わせをする。使い勝手はとてもいい、おかげで他社のスプリングカメラが見劣りしてしまうのだ。もうスプリングカメラはマミヤ6さえあれば、そんなカメラである。

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コメント

よもかめ亭主さま
コメントありがとうございました、マミヤのカメラは目立ちませんが、いいものが多いですね。私のマミヤ6はファインダーに少しカビがあるので、適当な時期にオーバーホールをしたいと思っています(まあ、使う分には全く問題ありませんが)。ましかく写真は二眼レフで撮っていましたが、マミヤ6のおかげでスプリングカメラにもはまりそうです。
ブログ面白く拝読いたしております、また大変参考になります。これからも楽しみにしております。

投稿: Yumeko2013 | 2013年9月14日 (土) 22時41分

スプリングカメラは中判を始めるのに最適なカメラですよね。2009年に冨士フィルムからGF670 Professionalが発売されたとき今の時代にスプリングカメラかと驚きましたが、フィルムメーカーだからスプリングカメラのよさを分かっているのでしょうね。

投稿: よもかめ亭主 | 2013年9月15日 (日) 11時43分

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