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2013年4月26日 (金)

喫茶店の思い出1

喫茶店にはよく行った。学生の頃は友人と喫茶店でくだらないおしゃべりで時間をつぶすというのが楽しく、金も無かったのでコーヒー一杯で何時間も粘ったものだったが、年配のおばちゃんが一人でやっているような喫茶店だと、コーヒーの後になぜか日本茶を出してくれた。
あれもひとつのサービスなのだろうが、今でもカメラ片手の街歩きの途中に入った喫茶店で、コーヒーの後に日本茶がでてくると何だかうれしい気分になる。
日本の都道府県で一番喫茶店の数が多いのは大阪府だそうだ、理由は阪神タイガースファンが多いからだという。
甲子園に応援に行くのに普通の会社勤めをしていたのでは行けないから自由のきく喫茶店でもやって、店はおかあちゃんに任して、おとうちゃんは応援に明け暮れるというわけだ。
ホンマかいなと疑ってしまうハナシだが、確かに大阪の喫茶店でタイガースグッズや選手のサインなんかを飾っている店は多いのであながちウソではないのかもしれない。
喫茶店といえば、昼休みによく行っていた喫茶店のことを思い出した。
家族でやっているごく普通の下町の喫茶店で、いつもいるおばちゃんが買い物に出ていて、じいちゃんがひとり店番をしていた時のこと。そこに突然どでかいゴキブリが出現、スリッパか新聞を丸めたもので叩き殺せばいいところを、ゴキブリはまるでじいちゃんをあざ笑うかのように身長より高いとこらへんの壁をスルスルと歩き回る。
奥に一旦引っ込んだじいちゃん、何を思ったか殺虫スプレーを持ってきて、気でも狂ったのか、まわりのお茶を飲みに来ている客たちにお構いなしに撒き始めた。
店の中は大騒ぎである。みんなコーヒーカップやお皿を持って表に飛び出してしまったのだが、じいちゃんにはもはやゴキブリの姿しか目に入らないらしく血相変えてスプレーを撒き続けていた。
丁度そこにおばちゃんが帰ってきてじいちゃんはこっぴどく怒られてしまったのであったが、結局ゴキブリを捕まえられなかったじいちゃんは店の隅でいじけてしまった。
「スミマセンねぇ」と謝りながらもおばちゃんはしっかりしていて、その時のコーヒー代をまけてはくれなかったのである。

L13764blog 昨年11月25日、63年の歴史に幕を下ろした広島駅前の喫茶店パール。外観も渋いが、店内も渋かった。若い頃、18切符で旅をしていたときに立ち寄ったのがきっかけで、広島に行くと必ずここで一休み。バターロールにゆで卵の輪切りが鈴なりのサンドイッチが好きでした。

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