ハーフサイズはデジカメ感覚
フルサイズデジタル一眼レフのフルサイズとは35ミリフィルムの一コマの大きさと同じサイズの撮像素子を搭載しているという意味なので24ミリ×36ミリの大きさということになる。
カメラはどんどんデジタルになっていくが、その規格や用語はフィルム時代のものを引き継いでいるというのがおもしろい。
1950年代の終わり頃から60年代にかけてハーフサイズカメラの流行した時代があった。
35ミリフィルムの半分のサイズなのでハーフサイズ、24ミリ×18ミリ、フィルムも現像もまだ高かった頃で、2倍の枚数撮れるという経済的な理由もあったと思われる。
結局のところハーフサイズはその後出てきた35ミリフルサイズでありながらコンパクトにまとめられたカメラに駆逐される形で廃れていったのであるが、日本のカメラ史上に一時代を築いたことは間違いない。
一番最初に発売され、ペンカメラと呼ばれて大ヒットしたオリンパスペンを追いかける形で各社入り乱れてたくさんの機種が発売された。そのため今でも手頃な値段で中古カメラ屋さんに並んでいる。
若い人たち向けの雑貨屋さんで扱っているところもあるが、そういうところは結構高かったりする。
24枚撮りフィルムで48枚、36枚撮りフィルムなら72枚撮れるので、まさにデジカメ感覚でサクサク撮れるのが楽しい。
ハーフサイズカメラが流行った時代と比べ、今のフィルムは格段に性能が上がっているので、十分きれいな写真が撮れるのも、今ハーフサイズを勧める理由だ。
フィルムカメラ入門にもってこいのカメラだと思っているのだがいかがですか。
写真は大阪アメリカ村にてOLYMPUS-PEN EE-2で撮ったもの。

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