食べる、飲む

2017年12月 3日 (日)

恒例になった干し柿を今年も。

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数年前になりますけど、干し柿を頂いたのですな。それも出来上がった干し柿じゃなくて、干し柿を作るセット。
箱の中には生の渋柿ゴロゴロとそれを吊すためのヒモと説明書が入っていて、手作りを楽しんでねって事なのですけど、試しに作ってみたら、見た目はよろしくなかったのですけど、思いの外甘くて美味しい干し柿が出来てしまって以来、我が家では白菜のお漬け物と共に冬の手作りの定番になっておりますよ。どちらも仕込んでしまえば後は放っておいて出来上がるので簡単お手軽しかも旨い。
そのままじゃとても食べられない渋柿が寒い季節に干すだけであれだけ甘くなるのですから、コレを最初に発見した人は偉いと言いますか、自然の力ってすごいと言いますか。何はともあれ今年も干しましょうって事で早速やってみました。
まずは柿を調達、この季節は干し柿用にと、ヒモに吊せるように枝を少し残した渋柿が市場でも出回ります。大人の握り拳ぐらいの大きさなのですけど、今回はそれプラス商店街の物産を扱うお店で田舎から直送の小振りの柿を家内が買ってきてました。安くて袋いっぱい入っているので人気らしく争奪戦だったそう、「2袋確保したよ」って得意そうでしたな。(笑)
作り方は、柿の皮をむくところから。ここは面倒くさいので家内にお任せ、オジサンはヒモを用意して、引っかけるための輪っかを作り、むいた柿の枝をそこに結んでいきます。柿同士がぶつからないように間隔をあけて結びつけたらヒモを持って、大きな鍋に沸かしておいた熱湯に柿を10秒ほど浸します、表面を熱湯消毒するわけですな。
それを持ってベランダへ、物干しに引っかけて並べたら完了。後は何もする事が無いわけで、放っておくだけ、自然の力がじわじわと甘くしてくれます。
吊したときはつるつるの赤ちゃんのほっぺたのような柿が、一週間もするとオジサンのようなシワシワになってきますな、さらに一週間ですっかりオジイサン。(笑)
手で摘んでみると中が柔らかくなっているのが分かります。これぐらいになったらひとつひとつ柿を揉んでやるのですな。よく揉む事によって甘みが均等になるのだそう。外側は乾燥してしっかりしているので少々揉んだぐらいで破れる事はありません。さらに一週間干すとすっかりいい感じに出来上がります。
そのまま食べても料理やお菓子に使っても美味しい干し柿、まずあの歯応えがいいのですな。それと優しい自然の甘みが癖になります、お茶を入れるときにパクッとかじっちゃったりするので、沢山作ってもいつの間にか無くなっているのもいつもの事なのですけどね。
放ったらかしておくだけなのに手作り感がある干し柿、お店で売っているのと違って、形もそろってなければ見た目もきれいじゃないですけどお家で作った方が断然美味しく感じますな。

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2017年11月16日 (木)

早朝の無音インスタントラーメン

以前書きましたけど、休日の早起きが加速していて3時ぐらいに目覚めてしまうという。二度寝できないのでそのまま起きてブログを書いたりしてます。そんな時間に目覚めると当然ながらお腹が空きます。なのでお家では買ってくれない昭和レトロな菓子パンをこっそり買ってきて、かじっているわけなのですけど、だんだん寒くなってくると暖かい食べ物が欲しくなるのですな。お腹の中から暖まれば作業もはかどるってモン。
で、これまたお家では食べさせてくれないインスタントラーメンをこっそり用意したわけで。若い頃にはずいぶんお世話になったインスタントラーメン、スーパーの特売で3個100円なんてラーメンで命を繋いでましたな。友人の下宿での飲み会は、無いお金をかき集めて買ってきたしょぼい食材をサッポロ一番塩ラーメンの粉末スープで炊いた鍋、〆に麺を入れればご馳走、野菜の旨味が出て、これ結構いけました。
チキンラーメンにコショウをしこたま入れて食べると、後でお腹の辺りが熱くなるので、寒さをしのげるなんて教わったり、考えると無茶苦茶なモン食ってましたな。(笑)
あれだけよく食べたインスタントラーメン、家内は全然食べない人なので買ってくれません、カップ麺も以下同文。なんだか敵視しているみたいというか、体に悪い食べ物と思っているみたい。確かに毎日食べてたら良くないでしょうけどね、たまに食べるぐらいなら問題無いかと。
なので休日の朝食までのつなぎに、こっそり食べる温かな一杯。家内が起きてくる時間まで待ってたら腹が減って持ちませんからね。
で、早朝からガチャガチャと音を立てて作っていて起きてこられたら困ります。カップ麺ならお湯を注ぐだけなので簡単大丈夫なのですけど、袋入りの物はそうは行きません。第一級警戒態勢で無音で作って無音ですするわけですな。あのね、朝っぱらからインスタントラーメンって思うかもしれませんけどね、旨いですよ以外と。(笑)
早朝ラーメンに味をしめてしまったオジサン、週末の仕事帰りにスーパーに寄るのが楽しくなってしまいました。出前一丁やエースコックのワンタンメン、サッポロ一番シリーズなど定番のものは当然美味しいのですけど、マイナーメーカーの見た事も無いようなのもそそります。以外と大手スーパーより、小さなスーパーの方がそういうラーメンが特売で売っていたりするのですな。面白そうなのを探しながら売場を徘徊、ささやかと言うか小さ過ぎる週末の楽しみ。(笑)
パッケージを見てこれは美味しそうと思ったのがはずれだったり、何じゃコレってなのが以外とリピートしてみたくなる美味しさだったりするのが楽しいわけで、そんなこんなで選んできたラーメン、寒い朝にすすると至福の一杯。数百円のインスタントラーメンでも本当にお腹が空いているときには何物にも代え難いご馳走になることを知りました。
オジサンがひと仕事もふた仕事も終わらせた頃にムックリ起きてくる家内の知らない早朝の密かな楽しみなのでありますよ。(笑)

_mg_8678_blog この2つが結局王道だったりするのですな。いつ食べても美味しいですからね。(笑)

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2017年11月 7日 (火)

立ち飲み百景30 二度と行かねぇ。

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立ち飲みに限らず酒飲みというのは。なじみのお店が出来るとそこにばかり通うようになって、新規開拓を怠りがちになりますな。気になるお店を見つけても、仕事帰りで疲れているので、いつものお店のいつものお酒でホッとする方を選んでしまってスルー。
新規開拓で当たりのお店と出会えない率の方が高いのが原因なのですけどね、お店の数だけはたくさんあっても、リピートしたくなるお店はほとんどないという現実。今回は入ってみたもののダメダメだったお店のアレコレ。これから立ち飲みを始めようと思ってらっしゃる方は、酒飲みの本音だと思って心して読んでね。(笑)
まずダメなのがお値段がらみの事情、高いお店はそれだけでアウト。立ち飲みは安い、早い、気安いがモットー、高いお酒を飲むのなら座れるお店に行きますからね。
ある日の事、職場に向かう途中にある古い立ち飲みが、工事をしているので気にしていたら、しばらくして新規オープン。
開店のにぎやかさが落ち着いた頃合いを見計らって、試しに入ってみたのですけど完全に素人店でした。以前のお店とは経営者も変わってしまったようで、場所だけ同じだけど全く別のお店になってました、しかもとんでもなくお値段アップ。ビール中瓶と焼酎水割りとポテサラで1700円って座って飲む店でもここまで高くないぞ。おまけに主人はお友達とおしゃべりに夢中で片手間な接客。早々にサヨナラしました。
注文した物が出てくるのが遅い店もダメダメ。立ち飲みなんてガラスケースや目の前に並んでいるのを「これ」って言えばすぐ出てくるのが当たり前、切ったり盛り付けたりする物でも時間をかけずにさっと出てきます。
お酒とアテがすぐに揃わないとダメなのでね、F1レースのピットイン並の早さで目の前に置かれるわけですけど、以前入ってみたあるお店はとにかく遅い。お酒とマグロの刺身を頼んだのに、お酒がほぼ無くなる頃になっても刺身が出てこない。
あまりに遅いので「マグロ釣りに行っとん?」って聞いてしまいましたけどね、「今やってますっ」って必死の返事、どうやらお店は初めてらしく、あれこれ入ってくる注文をさばききれなくてパニック状態、しかも要領が実に悪い。
冷ややっこ一つ出すのにも「刻みネギのタッパどこ?かつお節は?」って聞きながら生姜をすり下ろしているという。薬味なんて開店前に小鉢に準備して目の前に置いとくのがセオリー。注文が来たらチョンチョンとつまんで乗っけて「ハイどうぞ」10秒以内に出して欲しいですな。(笑)
写真撮りに出かけたときに見つけた、最近出来たらしい立ち飲み、お姉さんと呼ぶにはかなり無理がある、熟女と言いますかアラフィフぐらいの女性二人が切り盛り、どう見ても水商売の経験は無さそうで、普通の主婦がパートでやってる感じでした。
なので注文するとき以外会話が続かない、世間話のきっかけが掴めない。ちらほらいたお客さんもみんな同じなのか無言で妙な緊張感が。(笑)有線放送の昭和歌謡だけが寂しく響く、ある意味静かなお店でしたけどね、言葉の通じない外国で飲んでるような気がしましたな。居づらくて早々に退場。(笑)
酒飲みにとって、いいお店と出会えるかはとっても重要。一番確実なのは、友人知人、同僚の知ってるお店に連れて行って貰って、それから馴染みになるパターン。だけど自力自腹の新規開拓でいいお店と出会えるのも楽しい事なのですな。自分だけの隠れ家や秘密基地になりますからね。
たかが立ち飲み、されど立ち飲み、安い、早い、気安いのどれか一つ欠けても続きませんな。お店を始めるのに敷居が低いから、あちこちに出来るのかもしれませんけどね、続くかどうかは別問題、いいお店ってホント難しいですなぁ。(笑)

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2017年10月31日 (火)

秋も深まり、お酒も衣替え。

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秋の深まりなんていっていたら、いきなりそれを通り越して朝晩は寒いぐらいになってきましたな。みなさん鼻水垂れてませんか。オジサンは箱ティッシュが手放せません。カバンにも街頭で配っているポケットティッシュがいっぱい。カメラを入れるときのクッション材も兼ねて山のように入ってます。(笑)
暑いときはそんな気持ちに、これっぽちもならなかったのですけどね、急に寒さが増してくると暖かい食べ物が欲しくなりますな。湯気の上がっている物が食べたくなるわけで、ラーメンでも食って帰るかとか、行きつけのお店でおでんを頬張りたいとか思うようになるという、人間ってホントわがまま。(笑)
寒くなってくると酒場の景色も変わります。「今日からおでん有りまっせ。」なんて入るなり言われると、「じゃ、それ」って事になりますのでね。有るのが分かると注文したくなる酒場のキングオブアテ、大根に箸を入れたときの湯気がすでにご馳走。(笑)
立ち飲みだとだいたいどこでも一品100円ぐらいから、三つ頼んでお酒を頂いて1000円でお釣りが来る、月給取りには心温まる優しい世界なのですな。美味しくて腹一杯にもならず、帰るまでの虫押さえに丁度良い量なのでついつい頼んでしまいます。
ま、仕事の後の一杯なんて、お家に帰るまでの自分のリセット時間ですからね。腹一杯食ってしまって、お家で家内の手料理が食べられないなんて事になりますと確実に叱られます、というかいつまでも言われますからね。
軽くやってお家に帰り着く頃には、酔いが醒めてるぐらいの量で本日のお楽しみを終了、家内の料理をワシワシ食べながらお家でもう一杯飲むというペース配分が出来るのが大人の酒飲みかと。(笑)
人生全方位波風を立てない処世術とでも言いましょうか、半世紀以上も生きておりますと、いろんな場面で世界平和を考えるようになりますな、オジサンって結構大変、おでんの辛子で涙目。(笑)
ここ数年、地球温暖化のせいでしょうか、秋がホント短くなっていきなり寒くなるような気がしませんか、秋の情緒を楽しむ間も無く大陸から寒気団なんて勘弁して欲しいですけどこれが現実、それでも受け入れて楽しまなくては酒飲みの免許更新できませんからね、温暖化における酒飲みのスタンスは変幻自在でなくてはなりません。
その辺りを分かってない酒飲みはすぐに分かりますな、寒くなって上着一枚羽織って来て、熱燗飲んで暖まってしまって上着を忘れて帰るという。お店の壁には忘れ去られた上着がハンガーに掛かったまま置き去り、多分帰りに気が付いてくしゃみしている姿が目に浮かびます。
で、風邪を引いてしばらく姿を現さないという。毎年同じ人が同じ事をやっているのもお約束なのが笑えますけどね。
季節の変わり目って何かと楽しいですな、そんなのをアテに酎ハイからお湯割りに、冷や酒から熱燗に衣替えするオジサンなのでありますよ、結局飲んでいるのですけどね。(笑)

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2017年10月17日 (火)

立ち飲み百景29 思いでの酒場列伝、その2。

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長く続いているのがはっきり分かる、渋い立ち飲みで飲んでいると思うのですけどね、ここは名店だなぁと、来てよかった、この空間で飲んでる事が幸せなひとときだと思います。毎日通う常連さんが必ず何人かいて、いつもの立ち位置でいつものお酒といつものアテを楽しんでらっしゃる、それがそのお店の日常風景なのがいいのですな。初めて訪れてもその空間にとけ込めますからね。
立ち飲みって大きく2種類に分かれると思います。一つは元々酒屋さんで、お店の一角や倉庫を使って一杯飲めるようにしている、いわゆる角打ちというタイプのお店。
お酒のアテは乾きものといわれる柿の種やスルメを中心に缶詰が置いてあったり、6Pチーズやポールウインナー、それにお店のお母さん手作りのポテサラやおでんがあるぐらいで、そんなに種類は多くありません、ちょこっとつまむぐらいのものしかないのですけど、そのかわり酒屋さんなのでお酒の種類だけは豊富なのですな。
純粋にお酒だけを楽しみに来るような方が多くて、何も食べずにひたすら飲んでるなんてお客さんが普通のお店。
もう一つは、やってることは居酒屋と同じ、ただイスを置かずに、立って飲むタイプのお店。なので料理のメニューは豊富で、一人暮らしのお年寄り常連客が飲みながら食べて、それを晩ご飯代わりにしちゃったりしてますな。
メニューが豊富でも美味しくなければ流行らないわけで、その辺り色々思いでのお店がありました。関西では有名なグルメ雑誌のカメラマンの知人に連れて行ってもらってハマってしまった某立ち飲み、帰り道に途中下車しないと行けなかったのですけど、毎日のように通ってましたな。コの字型カウンターとウイスキーの樽をテーブル代わりに置いてある大箱のお店。
とにかくメニューの数が半端じゃなくて、壁一面にメニュー札がびっしり、全メニューを制覇するにはかなり通わなくてはならないお店。お刺身や和食メニューは当然、洋食や中華、韓国系メニューまで、がっつり食べたい方にもお応えできる品揃え、しかもどれも美味しいのでお酒がすすむという。
次から次へと入ってくる注文を、華麗な鍋さばきでどんどん作るご主人を眺めながら、次は何を注文しようか考えるのが楽しかったですな。白いご飯以外は全部有りな名店。
正反対のお店もありました。メニューの数がいっぱいなのは同じ、特に串ものメニューが半端じゃなくて、焼鳥や串カツはもちろん、牛串焼きやホルモン串まで壁一面にお品書きが貼ってあるのですけど、どれを食っても美味しくない業務用冷凍食品ばかりなお店。
注文すると冷凍庫から出してきてレンジでチン、ハイどうぞ。そりゃ確かにこれだけメニューがあっても対応できますわな。何を好き好んでこんなもの食わなきゃならないのって飲みながら怒りがこみ上げるお店でした。
若い夫婦でやっていて、主人の腕がいいのか料理は美味しくて安く、洒落た出し方なのでいつも賑わっていた某立ち飲み、唯一の欠点が夫婦仲が悪くていつも喧嘩しているという。殺伐とした空気感の中で飲むお酒は酸っぱく感じましたな。
料理は美味しいのでよく通いましたが、2年ほどで無くなりました。家庭の事情は酒飲みにはただの迷惑。プロ意識が無かったとしか思えませんな。
楽しく飲むのにいいアテは欠かせません。立ち飲みなのに、ミシュラン三つ星レベルのメニューが豊富なお店はいつもお客さんでいっぱい。酒飲みは旨いアテで飲ませるお店を見つける事に関しては一流ですからね。そんなこんなの酒場の思いで、本日はこの辺で。

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2017年9月28日 (木)

立ち飲み百景28 お酒のメーカーの人って。

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以前よく通っていた、とある立ち飲み。灘の生一本でおなじみ灘五郷の酒蔵の街にあったので、名前を聞いたら誰でも知ってる、日本酒の大手酒造メーカーの従業員の方も頻繁に飲みに来てました。
で、見てて面白いなと思ったのが、どの方も自分たちが造ってるお酒しか飲まないのですな。「オカアサン、とりあえずビールね」とか「大将、生お願い」っていうのが普通と言いますか、ありがちといいますか、最初の一杯はビールで乾杯が一番よく見かける光景なのですけど、誰一人として飲まない。最初から日本酒の冷やをコップ酒でもらって乾杯してるのですな。当然他社のお酒も飲まない、自社のブランドのお酒だけをクイクイと飲んでらっしゃいました。
お店のオカアサンもその辺り心得ていて、「冷やちょうだい」って言われると、A社の方にはA社のお酒、B社の方にはB社のお酒を注ぐという、間違ったら大変な事になりますからね。(笑)
で、自社のお酒だけをひたすら飲んでるのですけど、何なんでしょうね、酒造メーカーの方って皆さんお酒強いし、飲み方がきれいですなぁ。特に女性の方が、コップの底に手を添えて、すぅ~っとお酒を召し上がる姿なんてなんだか妙に色気がありましたな。OLさんのようでしたけど、着物姿だったりしたらもっとドキドキしたかも。
しかも全然酔わずにしゃんとしてらっしゃる。かなりの量を飲んでも乱れることなくお勘定して出て行くのを見てると、オジサンまだまだお酒の修行が足りないかと。あれだけ飲んで次の日仕事大丈夫なのって思いました。オジサンが同じ事したら、次の日の午前中は仕事にならずに死んでると思います。(笑)
お酒メーカーの営業マンも面白い方が多いですな。お酒が強くて話し上手な方が多いかと。営業活動の一環だと思うのですけどね、行きつけの立ち飲みに時々現れる某メーカーの営業マン、扱うお酒の売れ行きのリサーチだったり、新しく出たお酒を置いてもらうためのセールスだったりなのですけど、上司と部下だと思います、二人組で現れて、お酒とアテを頼んで飲みながら営業活動。
お酒のメーカーなのでお仕事で飲むのはOKなのだそう、お店の大将や常連客をお酒にまつわる話題で盛り上げるのが上手、二人で掛け合い漫才みたいな話し方で、酒飲みのハート鷲掴みするという。話し上手なので、そのメーカーのお酒を今度買ってみようかなって気にさせますな。
ひとしきり盛り上げたらお勘定。「あと3軒、回らなあきませんねん」って笑顔で出て行きましたけど、自社のお酒を置てくれているお店をハシゴして笑顔の営業活動って、同じ酒飲みとして羨ましさもありますけど、絶対勤まらないでしょうな。体壊しますよ、タフじゃなければ勤まらないお仕事に頭が下がります。
しばらく見かけてないので、そろそろ現れる頃かも、そんなランデブーが楽しかったりする立ち飲みのひとときなのでありますよ。(笑)

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2017年9月21日 (木)

立ち飲み百景27 思いでの酒場列伝、その1。

今まで行った酒場は数知れず、当然立ち飲みも。最近は気に入った所にしか行かなくなって、新規開拓を怠っておりますけどね、冒険より安定、変化より定番がなじむようになってきているのですな。
新しい酒場はいっぱい出来ているのですけどね、試しに入ってみてもリピートする事がほとんど無くなりました、何となく馴染めなかったり、居心地が悪かったりするのでね。若い人のお店は特にそう、オシャレで明るくきれいで元気がよくて、いい事づくめなのですけどオジサンの居場所が無い。
どちらかというと昭和レトロと言いますか、煤けたようなちょいと古びたお店の方が居心地がいいわけで、お店の大将もオジサンより年輩の方がやっているような年季の入った酒場。
星の数ほどの酒飲みの相手をしてきた、顔に刻まれたシワがそのまま酒場の履歴書のような渋い大将やオカアサンがやっているお店って和みます、入った瞬間の空気でそれが分かるのですな、たとえ初めてのお店であってもココではいいお酒が飲めそうって肌で感じられますからね。
常連のお客さんも年季が入った人ばかり、就職して上司に連れられて来て以来定年を迎えた後も通い詰めているなんてざら、お店にとっては人間国宝のような渋い常連さんと会話を楽しみつつ杯を重ねるというのが至福の時なのでありますよ。
そんなこんなで思い出に残る酒場のアレコレを書いてみようかと。(笑)街歩きで見かけた古い酒屋さん。片隅で立ち飲みしているお年寄りが居たので入ってみました。おばあちゃんひとりでやっていて、アテは柿の種とかスルメのような乾き物しかない小さなお店。
なのに壁にはなぜか「馬刺有ります」のお品書きが一枚だけ貼ってありました。こんな酒屋さんで何で馬刺?気になったので聞いてみたところ、ご主人が生きていた頃にはメニューにあったそうで、他のお品書きは全部はがしてしまったけど、ご主人直筆のこれだけは、はがせなくて残してあるのだそう。「今でも主人と一緒にやってる気になりますねん」の言葉に思わず目頭が熱くなりました。ええ話をアテに飲む昼下がりのビールはいつもよりちょっと苦かったのでした。
夫婦で二つのお店を切り盛りしてて、オカアサンが立ち飲み、その隣でご主人は割烹料理屋、仕入れが一緒なので、割烹料理屋でご主人がさばいた魚が立ち飲みにも安く並ぶというお刺身メニューが半端じゃないお店、にぎり寿司もガラスケースにずらり、開店とともにほぼ満席になるのも当然かと。立ち飲みのアテとは思えないクオリティーの高さに、その頃同僚と毎日のように通ってました、お互いしっかり太りましたよ。(笑)
その反対の立ち飲みもありました。品数は少ないのですけどお刺身も置いているお店、注文して出てきたお刺身が新鮮か古いか、一緒に出てくる醤油皿に盛られたわさびの量で分かるという。
わさびてんこ盛りの時は、刺身がもうヤバイのでしっかり殺菌して食えという大将の暗黙のサイン、腹を壊してもこの店の刺身で当たりましたなんて口が裂けても言うなよって事。ま、その程度でおかしくなるような常連はひとりも居ませんでしたけどね。(笑)
何しろお店も古けりゃ、大将も古い、出てくる物はもっと古いという、あらゆる意味で賞味期限切れを楽しむ立ち飲み、その分激安で千円でベロベロになれるセンベロの店。みなさんお酒でアルコール消毒しながら飲んでました。
書いてていくらでも思い出せるのがオジサンのお酒の履歴書、まだまだあります、その辺りはまたいずれ、本日はこの辺で、お後がよろしいようで。(笑)
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お刺身目当てに、足繁く通っていた頃の写真、今も健在、帰り道じゃなくなったのでご無沙汰していますけど、機会があれば行きたい名店。

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2017年9月14日 (木)

その筋の「すじ」は筋違いの筋の良さだった件。(笑)

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その方面のことを指すときに「その筋」なんて言い方をしますけど、すじと聞いて何を思い浮かべますか。関西だと圧倒的に牛肉のすじ、おでんにお好焼に、そのまま煮込みにしたり、牛すじ文化がありますのでね、すじといえば食欲をそそるビジュアルが目に浮かぶという方が圧倒的かと。(笑)
我が家でもお好焼の際には、家内が必ず前日にすじを炊いています。下処理をしてコンニャクと一緒に甘辛い味付けで炊く「すじこん」。神戸の長田区辺りでは「ぼっかけ」と呼びます。ぼっかけうどんなんかが有名。そのまま食べてもお酒のアテにぴったりなので、いつも多めに炊いてますな。
居酒屋さんでもすぐに出てくるメニューなので、置いてあれば結構注文します。青ネギに七味唐辛子パラパラして食べるとおいしい。味噌で煮込む大阪の「どて焼き」とは違って味付けは醤油なのが特徴。
すじについて調べてみたところ、コンビニが冬場に提供するおでんの具材で全国に広まっていったそう、それまではそんなにポピュラーなものじゃなかったみたい。確かに牛すじって食肉の流通に乗らないような部分でしたからね、言ってみれば捨てる部位、昔はスーパーでは置いてなくて精肉店でしか扱いがなかったですな。
子供の頃、おでんには鯨のコロが必ず入っていたのですけど、鯨がどんどん出世してお高い食材になってしまってから、母親がすじ肉を代わりに入れるようになった記憶があります。いつも弟と争奪戦でした。(笑)
たかがスジ肉ですけど、おでん用に売られている串に刺さったものは筋肉の腱の部分なので、白くて脂肪が少なく、やや堅くてゴムのような弾力があります、それに対して部位ごとに切り分けたときに出る赤身の多いすじ肉は、すじこんにすると美味しいのですな。
この辺りお肉屋さんによって扱いが違うので、結構当たり外れのある部分。煮込んでもなかなか柔らかくなってくれなかったり、ほろほろに柔らかくなってくれたり。同じお肉屋さんで買っても、そのときによって違ったりします。
いつも買うお肉屋さんは、その辺り専門店なので安定供給してくれています、わざわざ電車に乗って買いに行くだけのことはあるかと。
ところが、この間それを越えるいい「すじ」をある筋の方から教えていただいたわけで。行きつけの立ち飲みで最近よく見かけるようになった方、共通の話題で話が弾んで、お目にかかる度に話しかけて下さるのですけど、時々大きな保冷袋を持って現れるのですな。
聞くと某有名ステーキハウスが、裏メニューですじ肉を安く販売してくれているのだそう。いつもあるわけではなくて、入荷したときは看板に小さな張り紙が出るので、それを目当てに買いに行くとの事。
それを聞いて、お店のオカアサンが試しに買ってきたのですけどね、かなり筋のいいすじだったようで、看板メニューのおでんに入れてましたけど、「市場で買うのとちゃう、いつもより高い値段取らんとアカン」と絶賛。
オジサンも張り紙が出ていたときに試しに買って帰ったのですな、さすが名前の通ったステーキハウスのものだけあって、赤身たっぷり、脂身少な目、炊いても目減りしないし、柔らかくてコレは旨いと1kg買ったのが一瞬で無くなりました。もうね、お酒飲める飲める。(笑)
お店としてはメニューとして出せない部位なので、格安で販売してしまえという筋書きに、すじ好きが群がったわけで、それがステーキハウスだけにグレードの高い筋金入りのいいすじだったという。ありがたいですな。
これからはお出かけの際に必ず前を通って張り紙を確認することにします。有名ステーキハウスの筋目の通ったすじ、おでんの季節はこれを入れるのが今から楽しみなオジサンなのでありますよ。(笑)

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2017年9月 7日 (木)

耳を澄ませて、餃子を焼こう。

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餃子って家で作りますか?我が家は割とよく作る方かもしれません。お家で作るとたくさん出来ますからね、いろいろアレンジも出来ますし。多めに作って食べきれない分は冷凍しておけば、中華スープに入れて水餃子にしたり、お鍋の時に入れたり出来るので、スーパーで売っているチルドの餃子を買うよりもお得です。
もちろん外で食べることもありますし、ちょっと欲しい時には餃子専門店で買って帰ることもあります。神戸は餃子専門店が多いのでね、思いつくだけでも元町界隈で8軒ありますな。淡水軒、餃子苑、赤萬、瓢たん、大学、ぼんてん、上海餃子、ふくろ。
専門店以外に中華料理屋さんでも食べられるし、お持ち帰り出来る所もあるので、餃子で不自由する事は無いかと。なのにお家でも作るわけですな、家庭の餃子はまた違う味わいですからね、どちらも美味しい。
中に包む具はオジサンが作りますが、包むのが下手なので、そこは家内にお任せする役割分担が出来ています。包んで貰っている間にタレ作り、酢醤油にラー油だけでなく味噌ダレも、神戸っ子ですからね、コレはずせないところ。
お店で出てくるような本格的なのは無理なので、それに近い感じになるようにいろいろ試行錯誤して落ち着いたのが練りごまと味噌とごま油を混ぜ合わせたもの。これをお好みで酢醤油でのばしてラー油を足します。オジサンは、味噌ダレと酢多め、醤油少な目が好みかな。他にも、酢醤油にラー油の代わりに柚子こしょうを溶いても美味しいですな。
で、そうこうする内に包み終わった餃子を焼くわけですが、ここにコツがあるわけで。まずフライパンにサラダ油を小さじ一杯ほど入れて強火でなじませます。そこに餃子を並べていくわけですな。強火なので並べた先から餃子の底に軽く焦げ目がつきますのでさっさと並べちゃわないといけません。
並べたらコップ半分ほどのお湯を鍋肌から流し込みます。水じゃなくてお湯ね、水だとフライパンの温度が下がってしまいますからね、必ずお湯。注ぐ量も餃子の皮が薄い場合は少な目、厚めの皮だとやや多めに入れます。
注いだらフタをしてすぐ中火に。で、後は放ったらかしておけばいいのですが、ここから耳を澄ませておくのですな。最初ジュウジュウと音がしているのですが、水気が無くなってくるとパチパチと甲高い音に変わります。そうすると焼き上がり一歩手前。
フタを取ってごま油を少量かけて底をパリッとさせるわけですな。水分が抜けて底がパリッとすると、フライパンを持って揺すると、勝手に剥がれてくれます。コレで出来上がり。
フライパンにお皿を伏せて落とし込み、そのままフライパンごとひっくり返せば焼き目が上になった餃子がお皿に並びます、至福の瞬間。きれいに焼けた餃子は見た目だけですでにご馳走。

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これだけでも成り立ちますが、サイドメニューに蒸し鶏とスープも作って、ピータンも用意する事も、ビールもいいですが紹興酒だとなおイイですな。何だか書いてて食べたくなってきました、週末は餃子に決まり。南京町に行くと色々な種類の皮が売っていますのでね、そこから餃子作りがスタートするわけですな。(笑)

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2017年8月31日 (木)

立ち飲み百景26 愚痴もお酒もこぼしたらアウト。

ガチャン、あ~やってもうた。
せっかく注いでくれたお酒を、コップごと転かしてしまってカウンターは酒浸し、こぼれたお酒で足下に置いたカバンもビトビト。慌ててお店のおばちゃんの差し出す布巾でその場を取り繕うようにこぼれたお酒を拭きまくっても回りからは冷たい視線が集中します。酒飲みが酒をこぼすなんてあるまじき事、おっさん酒飲みの素人かとこの場に居られなくなるような冷たい視線を回りのお客さんから浴びせられるわけですな。
どんなに酔っぱらって、手元足下がおぼつかなくなっていても、コップのすり切れいっぱいに注がれて表面張力でやや盛り上がっている状態のコップから一滴もこぼすことなく口に運ぶのは酒飲みならではの特技、見てても見事に口に運びますな。こぼすなんて事がまず無い。
なのに話が盛り上がったりして、手振り身振りで大風呂敷の会話をしているときに何の間違いかコップごと転かしてしまうという大失態をしでかしてしまうという。
楽しい酒飲みタイムが一挙に暗転、お店のおばちゃんの「このアホが」という視線はまだ耐えられます。年がら年中そんなお客さんを相手にしているベテランですからね。涼しい顔で「お代わりどうします?」って何事もなかったようにその場を立て直す救いの手をさしのべてくれますのでね。黙ってコップを差し出せば事無きを得られます。
ところが周りの同類の酒飲みからは冷たい視線がビンビン来ます。「あ~あやってもうた」「せっかくの酒を無駄にしやがって」「はしゃぎたいのやったら外行けや」って無言だけどはっきり感じる声に居場所がなくなるという。
お代わりで注いでもらったお酒は鉛の水、会話も弾まずただただ反省のお酒になってしまうのですな。居心地の悪さに早々に退場、しばらく現れませんな。(笑)
お酒ならぬ愚痴をこぼすのも度を超すとアウト。大抵は仕事がらみのイヤな事やひどい目に遭った事。それを誰かに聞いてもらいたくて、世間話からどんどん軌道を逸脱、最後は愚痴三昧になってしまうという。
ひどい目に遭った当の本人は、完全に被害者意識の固まりになっているので、聞かされる方はただの大迷惑。お店の大将「大変ですな~」と生返事しながら他の仕事を始めて取り合わないという。(笑)
まだ誰かに愚痴をこぼすのはマシな方かもしれません。見ててヤバイのが、一人でブツブツ言いながら出来上がってしまっている人。時々カウンターを「どん」なんて叩いて、コップを握りしめたまま「バカにしやがって」とか呟かれたらちょっと怖い、見ると完全に目が据わってしまってます。
いったい何があったのか分かりませんけど、そこまで行くと立っているのもやっとな様子。「これぐらいにしときなはれ」って帰りを促すと間違いなく「最後にもう一杯くれっ」ってゴネるのは分かっているので大将も見て見ぬ振りをしています。
そのうち限界が来て帰っちゃうのですけどね、あちこちにぶつかりながら、もうフラフラで出て行きますな。転倒でもしたら事ですからね、お店の常連さん気になってみんな無事出て行くまで見守っているという。
お酒も愚痴もこぼしたらアウト、酒飲みの免許返上の憂き目を見ます。同じこぼすのなら、美味しいお酒と楽しい会話で笑顔をこぼしたいものですな。(笑)

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