中判カメラ

2019年9月14日 (土)

中判カメラ、ペルケオ1型のお供にX-T30

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最近中判カメラをゴソゴソと引っ張り出してきて楽しんでいるオジサン。X-T30にクラシックレンズ付けたのと中判カメラ一台持ってウロウロしています。6×6のましかく写真なので120フィルムで12枚、暑くて休んでばかりの街歩きでも、これぐらいなら1日で撮りきれますからね。
で、チョイスしたのはフォクトレンダーのペルケオ1型(PERKEOⅠ)。シャッターは廉価版のプロント、レンズも廉価版のバスカー 75mm F4.5という大衆向けスプリングカメラ。
このカメラの最大の特徴はその小ささ、35ミリカメラと変わらない大きさなのに中判ってところがイイのですな。グリップを付けたX-T30と並べて正面から見るとほぼ同じぐらいの大きさ、畳めば上着のポケットにすんなり入ります。中判カメラってでかくて重いからなぁって常識を覆す機動力抜群のカメラです。

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ピント合わせは目測、しかもフィート表示なので単独距離計をホットシューに付けると格段に使い勝手が良くなりますな。ところがどっこい単独距離計を持って出るのを忘れるという大チョンボをしてしまったわけで。勘で合わせて撮ろうかと思ったのですけどね、ふと思ったのがX-T30を距離計代わりに使えばいいじゃないかと。
クラシックレンズを付けているときはオートフォーカスは使えないので当然ながらフォーカスはマニュアル、その時にファインダーには距離指標が出るので、マニュアルフォーカスアシストでピント合わせをすると距離が分かるのですな。この機能を使えばシビアなピント合わせができるのじゃないかと考えたわけで。

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早速やってみました、まずメニューを呼び出してメートル表示をフィート表示に変更しておいて撮りたいものに向けてピント合わせ。その時の数字をペルケオのピントリングに設定して撮影という流れ。正直言って面倒臭いですけどね、老眼で文字が見えないので眼鏡かけたり外したりしないといけませんし、炎天下で立ち止まってモタモタやってると、汗ボトボトになりますし。(笑)
12枚で完結なのでやってられましたけど、慣れて来るとだんだんリズムがつかめてきました。単独距離計よりも精度の高いピント合わせができるので、高いフィルムでピンボケなんて事にならないのは発見でした。久々に持ち出したペルケオ1型、X-T30のナイスアシストのおかげで楽しめましたよ。(笑)

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2019年9月 7日 (土)

押すだけカンタン中判カメラ、フジペットEE

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デジタルの前、写真はカメラにフィルムを入れて撮るものでした。主流だったフィルムは、パトローネと呼ばれるカートリッジのようなケースに入った35ミリフィルム。フィルムって言われて思い浮かべるのはこれだと思います。
写真とカメラの歴史を振り返ると、35ミリフィルムが主役の座に躍り出たのは、フィルムの質が良くなって、それを使う小型カメラも高性能になり、庶民でも手の届くものが出て来たからだと思います。
それ以前は中判カメラと呼ばれる二眼レフや、スプリングカメラが主流でした、120フィルムと呼ばれる大きなロールフィルムを使うカメラ。35ミリカメラが主流になると、中判カメラはその大きなフィルムサイズを生かしてスタジオやプロカメラマン、画質にこだわるハイアマチュアに支持されるようになったわけで。
35ミリカメラ以前の中判カメラの時代には、実にたくさんのメーカーからカメラが発売されてました。特に二眼レフやスプリングカメラは構造が単純なので作りやすかったというのもあったでしょうな。当然ながらカメラ任せのオートなんてありません。シャッタースピードも絞りも自分で決めて撮るのが普通。
そんな時代、1957年に富士フィルムさんから子供でも扱える簡単操作のフジペットというカメラ発売されました。シャッターは1/50秒だけ、絞りはF11、F16、F22をお天気マークから選ぶという、カメラの知識がなくても写真が撮れる画期的なカメラでした。その後1959年には、主流になりつつあった35ミリフィルムを使うフジペット35が発売。このカメラに関しては、とても子供向けとは思えない写りの良さに感動して、何度か記事にしておりますので見ていただければと。(笑)
小型カメラの普及とともに、シャッターを押すだけで誰でも簡単に、きれいな写真が撮れる理想のカメラを目指して、特に失敗の多かった露出の自動化に各社取り組んでいた時代、初代フジペットに自動露出を組み込んだフジペットEEが1961年に発売されました。今回取り上げたのはこのカメラです。
ボディー前面の受光部分に光が当たると、その電気でメーターの針が振れ、針の延長上に付けられた、水滴型のスリットの空いた金属板が連動して振れ、絞りを調節するという実にシンプルな仕組み、ファインダー内に針が見えていれば露出はOK、見えてなければ露出範囲外なので撮らないでねって事。

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シャッターは1/60秒だけ、FUJINAR-S 70mm F11という単玉レンズが付いてます、35ミリ換算で38mmなので使い勝手はいいですな。固定焦点なのでピント合わせもナシ、取扱説明書には2mから無限遠までピントが合いますと書いてありますけど、3〜5mぐらいが一番シャープな気がします。

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使い方は背面の赤い窓を見ながら上面のダイヤルをグリグリ回してフィルムを巻き上げたら、あとは構図を決めてシャッター切るだけの超簡単カメラ、使い勝手はまるで「写ルンです」と言い切ってもいいかと。(笑)
中判カメラでここまで簡単操作なのは他に思い当たりませんな。晴れた日の屋外なら露出は問題ナシ、単玉レンズだけど思った以上によく写りますしね。見た目はトイカメラっぽいですけど、中身は真面目な優等生カメラ、トイカメラの写りとは別物ですよ。
子供向けカメラとはいえ、フィルムメーカーの作るカメラにハズレ無しな一台。手軽に中判を楽しむのにちょっと面白いカメラだと思いますな。

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2019年8月29日 (木)

中判をあえてリバーサルフィルムで楽しむ。

フィルムカメラをたくさん持ってると、よく使うカメラとそうじゃないカメラが出て来たり、同じフォーマットのカメラを集中して使ったりってありますな。ハーフサイズカメラばかり立て続けに持ち出したり、押すだけ簡単カメラだったり、一眼レフだったりするわけで。そういう気分と言いますか無性に使いたくなる事があります。
X-T20、X-T30にオールドレンズの組み合わせで、すっかりデジタルばかりになっている反動とでも言いましょうか、最近6×6の中判カメラをゴソゴソ引っ張り出して来て一緒に持ち歩いて撮ってます。
使ってやれるカメラだけ残そうと重量級カメラは減らしたので、スプリングカメラと二眼レフとボックスカメラだけになってますけどもうそれで十分楽しめてますよ。それぞれのカメラで撮った写真は、おいおい記事にして行こうかと思っておりますのでお楽しみに。(笑)
オジサンはリバーサルフィルムファンなので、使ったフィルムは全てリバーサルなのですけどね、それでふと思ったのが、フィルムカメラを楽しむのに、中判でリバーサルフィルムってサイズが大きな分、よりフィルムカメラを使ってる感を楽しめるんじゃないかと。
6×6のましかくフォーマットだと120フィルムで12枚撮れます、一回で使い切るにはちょうどいい枚数。カメラは実用に問題のないクラシックなスプリングカメラなら安く見つかります、当然オートなんて無い時代のカメラなので露出はマニュアルになりますけど以前記事にも書いた「晴れた日は、感度分のF16ルール(Sunny 16 rule)」でちゃんと撮れますよ、スマホに露出計アプリを入れておく手もありますな。
リバーサルフィルムってネガフィルムのように陰陽反転してないので、そのまま鑑賞できます。現像の際にデータ化してくれるサービスや、プリントサービスももちろんありますよ。現像上がりが完成品のフィルムなので、じっくり吟味して選んでこの一枚ってのをプリントに出すのがいいでしょうな。
本来はちゃんとしたライトボックスの上で鑑賞するのがいいのですけど、スマホやタブレットを代わりに使う手もあります、ライト代わりにしてしまうアプリもありますし、荒技ですけどメモアプリの何も入力されてない画面を表示して、その上に乗っければ見れなくはないですからね。
ネガフィルムよりも敷居が高いように思われているリバーサルフィルムですけどね、そんな事は無いと思いますな。あえて大きなサイズの中判カメラで楽しんでみるのって面白いと思うのですけどね。

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2018年7月21日 (土)

ヘタレオジサンの真夏こそ中判で。

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暑さに弱いオジサンにとって、毎年この季節は地獄です。10時ぐらいにすでに室内気温が30度越えって、温度計見ただけで死んでしまいそうですな。エアコン入れるとかえって調子を崩すので、極力つけません。USB接続の卓上扇風機でしのいでおりますよ。それでも汗がボトボト落ちてきますけどね。とても長時間パソコンの前に座ってられませんな。
こういうときは早起きして早朝にさっさっと用事を済ませてしまってカメラを持って出かけるのが得策かと。どこにいても暑いですからね、気持ちを切り替えて暑い時期に、暑いのを承知で出かけてしまう方が、かえって良かったりします、街歩きの後のビールもおいしいですしね。(笑)
ただ炎天下を歩き回るわけですから、熱射病、日射病には十分注意しなくてはいけません、水分補給もしっかりと、よ~し撮ってやるぞなんて、頑張り過ぎるのも良くないですな、ふらふらになるまで歩くなんて自殺行為、ちょっと歩いて休んで休んで、またちょっと歩いて休むぐらいのヘタレ感が丁度イイかと、ほぼ休んでばっかりですな。(笑)
季節柄持って出るカメラも吟味しなくてはいけません。たくさん撮れるハーフサイズカメラはよろしくないかと。たくさん撮れる分ついつい頑張って撮ろうとしてしまいますからね。フィルムの残り枚数が中途半端だと、もうひと頑張りして撮りきってやろうかと思ってしまいます。その分どんどん体力消耗、そのうち動けなくなって公園のベンチで座り込んでしまいかねませんからね。(笑)
で、オジサンセレクトは中判カメラ。6×6判ましかく中判カメラなら120フィルムで12枚、この12枚ってところがいいのですな。休み休み撮り歩くには丁度の枚数。一枚撮るのに露出計で測って、ピント合わせして、構図を決めてじっくり時間をかけて撮るわけで、枚数よりも内容重視、撮る作法も撮る内容も、12枚の中にぎゅっと押し込む感じで、被写体を選びながらぼちぼち撮り歩くのが楽しいかと。
夏場だと古いカメラのグリスも柔らかくなるのか動きもスムーズですしね、そんなに歩き回ってなくても、じっくり撮っているので何だか充実感はいつもよりありますな。12枚撮りきって、まだ行けるかなって思ったら、もう一本撮ったとしても合計24枚ですからね。
カメラ1台にフィルムとペットボトル飲料も各2本、真夏の写真は短時間決戦で濃い写真が楽しいかと。撮りきったら、終わった終わったで、冷たいビールが待ってます。(笑)

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2018年1月 6日 (土)

スプリングカメラのデカイ奴、マミヤ6。

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スプリングカメラってジャンルのカメラがあります。全面のカバーを開くと蛇腹の先に付いたレンズがバネ仕掛けで出てきて撮影スタンバイ状態になるという仕組みのカメラ。使うとき以外はレンズを畳んでしまえるのでコンパクトになるのが良いところ。レンズの出っ張りがないだけでずいぶんコンパクトに感じますからね。
パトローネに入った35ミリフィルムを使う小型カメラが主流になる前は、二眼レフと並んで一世を風靡したカメラでした。オジサンも一時ハマって沢山持ってましたな。ところがコンパクトになるのが特徴のスプリングカメラも、元がデカイとコンパクトにならないという。今回取り上げたマミヤ6ってそんなカメラです。(笑)

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オジサンの印象ですけど、マミヤって35ミリフィルムを使うカメラはマミヤスケッチのような可愛らしいカメラを出してたりするのですけど、いざ中判カメラになるとデカイ重い、質実剛健なカメラばかりな気がします。仕組みも独創的で、操作して楽しい、撮って楽しいのですけどね。でも他社並みの大きさ重さに出来なかったかなぁと思いますね。(笑)
若いときに使っていた二眼レフで唯一レンズ交換の出来るマミヤCシリーズ、持っていたのはC33でしたけど、一日持ち歩くと腕が上がらなくなりましたな、三脚欲しくなりましたよ。同じくRB67も。体力と腕力を試されているようなごついカメラでした。
そんなマミヤのスプリングカメラの代表作マミヤ6、発売されたのはコチラの方がウンと先、14機種40万台も生産された日本のカメラ史に残る名カメラ。

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このカメラが独創的なのはピント合わせ、スプリングカメラってレンズを畳む構造上、蛇腹の先に付いたレンズをボディー側の距離計と連動させるのが難しいのですな、ならばとマミヤが考えたのがフィルム面を前後に動かしてピント合わせしてしまおうというバックフォーカシング方式。裏蓋を開けてピントダイヤルを回してみると、フィルムゲートが前後するのが分かります。この仕組みのおかげで全機種距離計連動。目測が多いスプリングカメラできちんとピント合わせできるのはスゴク安心感がありますな。
で、久々に持ち出してみたわけで。オジサンの持っているのはマミヤ6オートマット、首から提げるとやはりデカイしずっしりきます。ただピント合わせが楽なので、思ったよりもサクサク撮り歩けますな。1時間ほどでフィルム2本撮ってしまいましたよ。
沢山作られたので、中古カメラ屋さんでも程度の良いものがお安く買えるのもイイところ。中判ましかく写真入門にオススメの一台、こんな写真が撮れました、どうぞ。

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2017年12月17日 (日)

秋は中判ましかくでと思っていたらすっかり冬ですがな。

ネットで見かける写真がましかくだらけな今日この頃、みなさんましかく写真撮ってますか。オジサンはフィルムカメラでましかく三昧、ipadとipod touchでもほぼましかくで撮ってます。本当は今年の秋は中判ましかくカメラ強化月間にしてやろうと思っていたのですけどね、雨やら台風やら忙しいやらで気が付いたらもう冬になってましたな。

L35924_blogゲームセンターか何かと思ったら、監獄レストランだって。檻の中でご飯食べたりするらしいそうで、もう閉店してましたけどややこしいですな。

さすがに12月ともなると、街を徘徊するには寒いのですけど、クリスマスやらのイルミネーションもにぎやかになって写真撮るには絶好の季節とも言えます。日も短いので、日中、夕方、夜景を半日で撮り歩けるのもありがたいですな。で、その後一杯飲んで帰ってもそんなに遅くなりませんからね、怒られずに済みますよ。(笑)
こういう季節は35ミリフィルムを使うカメラもいいのですけど、まったりと中判カメラで撮り歩くのも楽しいかと。120フィルムで6×6の中判カメラだとちょうど12枚、じっくり見ながら撮る物を吟味して歩き回って、からだが冷え切る前に撮り終えられる、ちょうどいい枚数だと思うのですな。35ミリやハーフサイズでがんがん撮りまくるのも有りですけど、もうそんなに頑張れませんよ、サクッとフィルムカメラを楽しむぐらいのオジサン流「冬の撮影術」。

L35925_blogなんだかおしゃれなパブだと思って撮ったのですけどね。あとで調べてみたら、創作うどんダイニングだって。あ~ややこしい。(笑)

何しろ古いカメラが多いのでね、この季節金属ボディーのカメラは手に冷たくてね、かじかんだ手で震えながら撮って手ぶれだらけになっては何しにカメラ持って出たのか分かりませんから。短時間で密度の濃いい写真を撮って爽やかに終了。(笑)
この場合、カメラ選びも重要なのですな、最初二眼レフのミノルタオートコードにしようかと思ったのですけど、首から提げて歩いているとぶらぶら揺れるので手を添えて押さえとかないといけないのですな、手が冷たくなるのでポケットに突っ込んだまま歩ける方がいいかなという事で、畳めばコンパクトになるスプリングカメラの中からチョイス。上着のポケットにストンと入る、一番小さなペルケオ1に決めました。(ペルケオの過去記事はコチラ)
目測カメラなので単体距離計を付けてポケットへ。もう片方のポケットには露出計を入れて軽快に。首からカメラ提げていかにも撮りまっせってな格好じゃないのがフィルムカメラ好きオジサンの冬のコーディネイトかと。(笑)

L35930_blogビリケンさんって色々な所で見かけますな。これは大正時代の初めに神戸港に来たアメリカの水兵さんによってもたらされたって書いてましたけど、大阪で見たのは通天閣の横にあった遊園地に飾られたのが最初って書いてました。みんな自分の所が発祥って言いたいのでしょうね。ややこしいですな~。

サラっと歩き回ってサクッと撮って終了のつもりが、調子が出てしまって結局フィルム3本撮ってしまいましたよ、楽しいとこういう事になってしまうわけで。すっかり冷え切ってしまって、指先の感覚もなくなってしまいましたけどなんだか充実。その後いつもの酒場でおでんとお湯割りで暖をとった事は言うまでもありません。(笑)

L35942_blog元町高架下の壁に書かれたイラスト。ただでさややこしそうな絵に西日が影を作ってなおさらややこしくなってました。ホント街ってややこしい。(笑)

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2017年4月16日 (日)

思い出と写真が残った4 マミヤRB67 proS。

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今はもう手元に無いカメラの思い出を語るシリーズ第4弾。オジサンが今まで使ってきたカメラの中では一番デカいカメラでした。これに比べるとブロニカS2も小柄に見えるぐらい。(笑)
入り浸っていた写真屋さんの常連のおじいちゃんから一式頂いたカメラ。「こんな大きいカメラ、もう、よう持って歩かれへんわ」が手放した理由でした。今オジサンもその気持ちがスゴク分かるお年頃になりました。撮りたい気持ちはあっても重量級カメラは体が敬遠してしまうという。(笑)
このマミヤRB67 proS、どちらかというと屋外に持ち出すより、スタジオなどで使われたカメラだと思いますね。若い頃、お仕事を頼んでいたスタジオでよく見かけましたから。
センセイはハッセルブラッドで撮っているのですけど、下っ端のカメラマンは大抵このマミヤRB67 proSでしたな。これで商品撮影なんかしてもらってました。このカメラがそういう撮影に向く特徴として、フィルムホルダーがレボルビング(回転)するという所。横位置撮影から縦位置に変えるのがフィルムホルダーを回すだけですむので、レイアウトに合わせた広告用撮影には便利だったわけで。

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恐ろしく丈夫なところも、お仕事で使うカメラとして人気だったのだと思います。以前、廃業して長年放置状態になっていたスタジオが機材を処分するというので見に行ったとき、たくさんあったカメラの中でまともに動いたのは年季の入った数台のマミヤRB67 proSだけでした。
ご主人亡き後、奥さんが段ボール箱に入れてしまい込んでいたようで、保管状態としてはかなり悪い状況、電気仕掛けの35ミリ一眼レフも出てきましたが、電池を入れてもウンともスンとも言いませんでしたな、グリップのラバーが白く粉を吹いたみたいになってましたしね。そんな中でたぶんダメだろうと操作してみたら、何の問題もなく使えたマミヤRB67 proS、使い込まれて見た目はくたびれてましたけど、「おお~」って感動しました。
オジサンが持っていたのは、ボディーに90ミリ標準レンズ、それにテレコンとアクセサリー類、たったこれだけで防湿庫の一段丸ごと占有してしまう大きさ、しかも重かったので、あまり外に持ち出した記憶が無いのですけど、以前書いた二眼レフのマミヤC33と同じく蛇腹繰り出し式なので接写に強くて、その頃好きだったアンティークの食器や小物をお家で撮ったりしてました。ヘタクソ過ぎてお見せできませんけどね。(笑)
手放した理由はデカく重いので、撮影には三脚が必須だった事、さすがに手持ちは無理でした。しかもヤワな三脚じゃ心許ないので必然的にしっかりした重量級三脚を持ち歩かなくてはなりません。なので街歩きには全く向かないカメラでした。
さらに6×7というフォーマットがどうにも中途半端でなじめなかった事、これは感覚的なものだと思いますが、構図が決めにくくてだんだん使わなくなってしまったのですな。
カメラとしては質実剛健で優等生なマミヤRB67 proS、今もう一度使ってみますかって言われたら、もうお断りするしかないでしょうな。(笑)

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2017年4月 9日 (日)

ポケットに中判カメラの幸せ、ペルケオ1(PERKEOⅠ)

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中判カメラ入門したいけど、大きくて重たいカメラはチョットという方にオススメするのがスプリングカメラというジャンル。ボタンを押すと前面が開いて、スプリングの力でレンズが蛇腹と共に飛び出してきて、写真が撮れる状態にスタンバイするという仕組みのカメラ。使わないときは畳んでしまえばコンパクトになります。構造が単純と言うこともあって、二眼レフと共に一時代たくさんのメーカーから発売されていたカメラでした。
レンズが飛び出してくる仕掛けはカメラを楽しんでる感たっぷりだし、中古カメラ屋さんでも五千円ぐらいから二万円までで実用品がたくさん見つかるのが楽しいところ。もちろん当時の高級機など、今でもお高い物はありますけどね、手頃な機種で入門してみて楽しくなってからでも遅くはないかと、まずは撮る事優先のスタイルで。(笑)
買いやすくて楽しい中判カメラという事で、オジサンも一時たくさん持ってました。その中で今でも気に入って使っているのがペルケオ1型。少し前に書きましたが、博多旅行に持って行ったのがこのカメラ。体力無しのヘタレオジサンが中判でも撮りたいと吟味した結果がこれでした。

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何しろ小さい、並みいるスプリングカメラの中でも特に小さくて、畳んでしまえば軽々ポケットに収まる大きさが中判カメラでありながら、すでに飛び道具なのですな。これで6×6判のましかく写真が撮れる幸せ。ピント合わせは目測式なので、念のため外付けの距離計も付けましたがそれでも小さい。
街を歩き、時々立ち止まってポケットからペルケオを取り出し、ボタンを押してレンズを飛び出させてスタンバイ、露出計で光を測って、距離計で距離を測ったら、その値をカメラにセット、フィルム巻き上げて、シャッターをチャージして、構図を決めたらパシャ。撮ったらカメラを畳んでポケットにしまい込み、また街を歩くというのを12回楽しんだらフィルム一本終了。このリズム感がなんだかいいのですな。
写り具合に関しては問題なし、オジサンの持っているのは1型なので、レンズはバスカー(VASKAR 75mm F4.5)が付いています、ペルケオのシリーズの中では一番の廉価版、2型はレンズがカラースコパーになってちょいと高級になりましたが、あえてバスカー付きの物を探しました。描写に関しては掲載写真を見ていただければと。
カメラなんて持ってないよっていう出で立ちで街歩き、実はポケットに中判カメラを隠し持っているという楽しさ。ペルケオはそんなカメラです。(笑)

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フィルムを巻き上げないとシャッターが切れない仕組みになってます。巻き上げたかどうかはトップカバーの矢印で確認できます。写真左が巻き上げ後、右が撮影後。

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シャッターは4速とバルブ、これで十分。シャッター固定にしておいて絞りで調節すると楽ですな。

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畳むときは矢印の部分を押してやるとロックがはずれます。カメラ大国だった頃のドイツのカメラなので、開閉はスムーズ。

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ハーフサイズカメラ界の一番大きい人「ペンF」さんと、6×6中判カメラ界の一番小さい人「ペルケオ」さんに並んでもらいました。この小ささはスゴイでしょ。高さはありますが横幅はほぼ同じ、レンズを収納してしまえばペンFより収まりはいいかと。大きさ比較の写真を撮ろうと、いろんなカメラと並べてみて改めて気が付いてしまった衝撃の事実でした。

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2017年2月25日 (土)

思い出と写真が残った2 フジGA645Zi

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中判カメラにハマって、中判入門系ムック本なんかを読みあさっていた頃、旅行の際にも手軽に持っていける中判カメラが欲しくて、645判ならカメラもやや小さくなるし、いいんじゃないかと買ってしまったのがフジGA645Zi、これは新品で買いました。
今となってはお店の名前も思い出せないのですが、大阪にあったバッタ屋さん。バッタ屋というのは、資金繰りに苦しくなった所から、現金で叩いて品物を仕入れてきて格安で売るお店の事。実に関西的な呼び名ですけどね。(笑)
そのお店、1階はコンパクトカメラやフィルムに、フロッピーディスクなどのパソコン関係の物が激安の値札を付けて積まれていて、見るからにいかがわしさプンプン、階段の壁には価格表がベタベタ貼ってあって2階に上がるとショーケースにカメラやレンズの箱が所狭しと詰め込まれていて、これまたいかがわしそうなお兄さんが一人立っているという。でもいつも人でいっぱいでしたな、皆さん少しでも安く買いたいですからね。
価格を表示してあっても交渉して値切るのがこのお店での買い物スタイル。電卓片手のお兄さんと、あ~だこ~だとやっています。で、フジGA645Ziを買うために早速値切り交渉したわけですが交渉決裂で、他も当たってみようとお店を出たのですな。
数軒回って希望金額じゃなかったので諦めようかと思ったのですが、どうも諦めがつかず、もう一度バッタ屋さんに戻ったところ、お店のお兄さん「よそはもっと高かったでしょ、戻ってきてくれたんやから勉強さしてもらいますわ。」と交渉再開で気持ちのいい値段で買えたという。なんだかカメラの思い出というよりお買い物の思い出になってしまっていますが、そんなこんなで買ってしまったフジGA645Zi。
後日談がありまして、数ヶ月後にこのバッタ屋さんに行ったときあのお兄さんはいなくて、お店の入り口に指名手配の貼り紙が。お店の売り上げを持ってトンズラしたらしく、見かけた方は情報提供をお願いしますと書いてありましたな。ま、そういうお店だったという事で、その後閉店してしまいましたけどね。(笑)
で、フジGA645Zi、カメラとしては間違いない仕事をしてくれるのですが、正直言って、誰でも使えるコンパクトカメラをそのまま中判サイズにしたようなカメラ。敷居の高い中判の世界をできるだけ簡単にしたいという気持ちがにじみ出ているカメラなのですな。

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あらゆる部分がフルオート、しかも撮影データをコマ間に記録してくれるという、至れり尽くせりぶり。楽ちんで撮った写真はさすがとうならせる描写なのですが、中判カメラを使っている気分に全くなれないという。色んな旅行に持って行きましたけどね撮っててなんとなく違和感が。
重々しい中判カメラで被写体とじっくり向かい合って撮っている気分になれなかったのですな。構図を決めて押すだけでややこしい所は全部やりますよって所が楽しみを奪われているように感じるカメラだったので結局短命でした。
実に良いカメラだったのですけどね、撮る楽しみが薄かったという事で放出。失敗無く中判入門したい方にはオススメしますけどね。オジサンが、ちょいとばかり中途半端なサイズの645判に馴染めなかったのも原因のひとつでした。

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2017年2月16日 (木)

思い出と写真が残った1 マミヤC33

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今まで色々なカメラに手を出してきたオジサン。当然ながら今はもう手元に無いカメラもたくさんあります、諸々の事情があって手放してしまった通り過ぎていったカメラたち。だけど撮った写真と思い出だけは残っています。頭がボケない内にそんなカメラのことを書いておこうかと、昔撮った写真を見ながら思ったのですな、懐古趣味にならないように回顧してみようかと。(笑)
で、最初の一台はマミヤC33、レンズ交換が出来る二眼レフ。使われずに仕舞い込まれていた物を交換レンズやアクセサリー類一式と共に譲り受けたもの。オジサンが初めて使った中判カメラでした。当然二眼レフも初めて。
交換レンズの何本かはカビでダメになってましたがシリカゲルと一緒にケースに入っていた物は無事だったので使いまくりましたね。何しろ35ミリ一眼レフしか知らなかったので、作法が全然違うし、6×6のましかく画面は構図が決まらなくて撮ってて楽しかったですな。
120フィルムで12枚、35ミリ感覚でパシャパシャ撮っているとあっという間、取り終えたフィルムがカメラバッグの底にいっぱい転がってました。現像代なんて気にしてなかった頃、撮りまくってました。
二眼レフとしては超重量級だしデカイ、構造が他社の二眼レフと違って、レンズの付いた前面が蛇腹で丸ごと繰り出す方式、大判のビューカメラに近いかと。おかげで接写も強くてかなり寄れました。ただし二眼レフなので上のレンズで見て下のレンズで撮るため視差が生じるわけで、それを補正するパラメンダーという三脚に付けるアクセサリーがありました。構図とピントを合わせてレバーを操作すると下のレンズがその構図に来るようにカメラが上に持ち上がるというもの、面倒くさいのでほとんど使ってませんでしたけど。(笑)
レンズ交換は、前面横のレバーを解除してビューレンズとテイクレンズの二本セットになったレンズユニット丸ごと付け替えるようになっていて、フィルムが感光しないように、確か遮光板が降りてくるようになっていたと記憶しています。
交換レンズと共に持ち出すと結構な重量でしたけど、若かったので平気だったのですな。何しろ初めての中判カメラ、現像上がりのフィルムを見て、大きさに、描写の細密さに一々感動してました。今でも中古カメラ屋さんで見かけるとついつい足が止まります。
マミヤのCシリーズはロングセラーカメラだったのでたくさんの機種があって、今でもきれいな物を結構見かけますな、レンズも手頃な値段で並んでいます。二眼レフを楽しむとなると今時だとローライという事になるのでしょうが、交換レンズも楽しむのなら唯一無二の選択肢。マミヤらしい質実剛健さ溢れる二眼レフ、ローライより遙かにお安く買えますしね。本気の二眼レフ入門にオススメしたい一台です。

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カメラそのものの写真は無いので検索していただければと思います、今回の写真は2002年に撮ったものでした。上の写真は70年代アンティークのお店、下の写真は明石にある有名なうどん屋「麦きりトクオカ」さん。最初、入口のイラストを見てバーか何かかと思いました。ここのうどんはスゴク美味しいです、オススメ。JR土山駅から北へ歩いた所にあります。

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