デジタルカメラ

2017年4月30日 (日)

写真は画像に、カメラは…???

ソニーのα9が発表になった時そのスペックにびっくりしましたが、同時にもうオジサンの心の中にあるカメラ像とかけ離れた別の道具だと思いました。はっきり言ってカメラじゃないなと思ったわけで。電子シャッターで秒20コマの連写が無音で出来るそうで、1/32000秒の超高速シャッターだとか、今時のテクノロジーの全部盛り。もう付いて行けないどころか、何に使ったらいいのか想像すら付かない世界。
必要な方には待望の機能なのでしょうけど、これで今まで見たこともない新しい写真が撮れるのかと考えると実際の所、どうなんでしょうね。量は増えても写真自体はそう代わり映えしないような気がします。
写真もどんどん意味合いが変わってきたように感じますな。スマホで撮ることが当たり前の日常になってしまって、写真というより画像。送ったり、ネットにアップしたりが手軽に出来るようになって、その写真の善し悪しより共有して楽しむコミュニケーションの道具になっています。写真を撮るというより、画像の採集。
秒20コマの連写も付いて行けませんが、パナソニックのデジカメの4Kフォトや6Kフォトにも驚きました。どうやら秒30コマの動画で撮っておいて、その中から一番いいシーンを切り出して写真にする機能だそうですが、それを写真と呼んでいいのかと思ってしまったのですな。
撮った後からピント位置を選べるフォーカスセレクトという機能もしかり、もう写真と写真を撮る事の意味合いが足下から揺らいでいるというか、そんな画像も写真の範疇な時代だという事なのでしょうね。たぶんそれが当たり前になるのでしょう、と言うかそれも含めて今時は「写真」と呼ばなくてはならないのでしょうね。
へんこなオジサンですけど、それが当たり前というのなら否定はしません、ただそこに写真の面白さを感じられなくなっているわけで。デジカメの新製品が出る度に興味が薄れていくのは、この辺りに原因があるかも知れませんな。
思えば何だか今時のデジタルカメラは、元々光学機器メーカーだったキヤノンやニコンやオリンパスよりも、電化製品メーカーからデジタルカメラを作るようになったパナソニックやソニーの考え出す新しいアプローチに主導権を奪われているような気がします。
多様性と言ってしまえば聞こえはいいですが、方向が変わってきたように思うのですな。ネットにアップしたり共有したりがすぐに出来る所と、とりあえず撮っておいて、後からいくらでも加工出来る所が写真の楽しみ方の一番手に浮上してきたと。
フィルムカメラのように撮る時に出来上がりを想像しながらシャッターを切って、現像上がりをワクワクしながら待つなんてのは、もうマニアの世界なのかも知れません。
撮る時よりも撮った後でどうするかがデジタル写真の楽しみ方だとすると、カメラは一枚の写真を心を込めて撮る道具から、たくさん撮った画像の中からいい所取りするための画像記録装置、そう考えると秒20コマの連写も4Kフォトもフォーカスセレクトも必要なのかも知れませんね。
いいシーンは自分で撮らずにカメラの機能にお任せ。いいものだけ選んで、これまたカメラの機能で加工したり補正して出来上がり。(笑)
それって、ホントに楽しいの?分かりませんな。おかげでオジサンはどんどんフィルムカメラに引きこもり中。残りの人生フィルムカメラを撫で回して生きていこうかと思っておりますよ。(笑)

Certonet001_blog
Certonet(ツェルトネット)という6×9判のフォールディングカメラ。カメラの機能はシャッターと絞りだけ。カメラ任せじゃなくて、人任せじゃないと何も写りません。(笑)カメラは何にもしてくれませんけど撮った写真は中身が濃いような気がしますね。

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2016年11月 3日 (木)

初めてデジタル一眼を買うときは。

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ヨドバシカメラならぬ、よもやまカメラ神戸店2階「カメラと写真用品のフロア」を担当しております。よもかめ亭主でございます。(笑)本日はご来店誠にありがとうございます、ごゆっくりお買い物をお楽しみくださいませ。
え?デジタルカメラでございますか、望遠レンズが使いたいと。そうですね、一眼レフタイプやミラーレスなど各社取り揃えておりますが、どのようなモノをお撮りになるのでしょうか。
あ~、お子様の写真ですか、スポーツをやってらっしゃると。サッカーと体操ですか、そうですか。でしたら確かに望遠レンズがいりますね、ハイハイ、今までスマホで撮ってらして、ろくな写真が撮れなかったと。そうですよね、豆粒みたいに小さく写っているのが精一杯だと思います、瞬間を撮るのも苦手ですしね。(笑)スマホのカメラもずいぶん良くなっておりますけど、撮るモノによっては全く役不足ですからね、承知いたしましたアドバイスさせていただきます。
レンズ交換のできるカメラは初めてですか、奥様もお使いになるのですね、大丈夫ですよ、今のカメラはずいぶん使いやすくなっておりますのでね、初めてでも問題なくお使いいただけます。
ネットで色々お調べになったのですね、機種もリストアップされているのですか、でしたら話が早いです。(笑)
スポーツ撮るのでしたら、ちゃんとファインダー覗いて撮るタイプのものが適切かと。一眼レフか、ミラーレスでもファインダーが付いているタイプですね、ただ私としましては、電子ビューファインダーより光学ファインダーの一眼レフをオススメします。こちらに展示しておりますのでよろしければ手に取って覗いてみてください、どうです、感じの違いが分かりますでしょうか。スポーツの瞬間を撮るのでしたらこちらの方がいい写真が撮れると思いますよ、そうなると機種が結構絞られますね、この辺りのカメラがオススメかと。
レンズですけど、標準ズームに望遠ズームも一緒になったダブルズームセットが手堅い選択かと思いますね、各社この辺り力を入れておりますので、価格の割にいいレンズが多くてはっきり言ってお買い得、バラバラで買うよりずいぶんお安いですしね、当店イチオシ。一番の売れ筋ですのでポイントも5%アップさせていただいておりますよ。(笑)
あ、それから一緒に予備のバッテリーをお求めになられることをオススメします。今のカメラは電池が無くなるとただの置物ですのでね、もうひとつあると安心、メモリーカードも少し大容量のものがよろしいかと、ムービーも撮っちゃうとすぐ空きが無くなりますのでね。ココ必ずアドバイスさせていただいておりますよ。
まずカメラだけレジで精算いただくと結構ポイントが付きますのでね、そのポイントで予備のバッテリーとメモリーカードをお求めになられますとスマートにお買い物できますのでね、ゼヒ。(笑)
ハイハイ、一緒にカメラバッグもですか、こちらのコーナーでございます。最近はカメラバッグに見えないお洒落なものもたくさん揃ってございますのでね、この辺りがよろしいかと、そうですね、カメラとレンズだけでいっぱいになるものより、少し余裕のあるものがオススメかと、奥様もお使いになるのでしたら、化粧品なども入ってバッグ一つで済む方が楽ですからね。
今お使いのバッグをカメラバッグにしてしまう手もありますよ、こちらのインナーケースですね、クッション材でできておりまして、色んなサイズがでておりますのでバッグの大きさに合わせて選んでいただければよろしいかと。例えば今お提げのトートバッグにコレをセットすればカメラバッグに変身と言うわけでございます。(笑)
カメラバッグはもうね、ピンキリでございまして、プロの酷使に耐えるようなものはそれなりにお高いですが、そこまでは必要ないと思いますよ、帆布のものが軽くて人気がありますね、この辺りのものが一番よく出ます、たくさん種類がございますのでね、それではごゆっくりお買い物をお楽しみくださいませ。…

つい最近ですね、知り合いがデジタル一眼レフを買ったのですが、そのときにアドバイスしたことを量販店の店員さん風に書いたら面白いかと思って書いてみました。分かってる人には当たり前でも初めての人には分からない事もあるかと。ただのお節介と言われればそれまでなのですけどね。(笑)

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2016年9月10日 (土)

富士フイルムさんにしか作れないデジカメを思いつく。

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あのですね、富士フイルムさんでしか作れないデジカメってのを思いつきましてね。他社ではどう逆立ちしたって絶対に無理、富士フイルムさんだからこそ実現できるフィルムカメラと同じ楽しみが味わえる究極のデジカメ。
ま、マチガイ無く売れないでしょうけどね。「出たら絶対買います」と宣言したフィルムカメラファンの署名を10万人分ぐらい集めたら作っていただけるかもしれませんな、夢のまた夢ですが。(笑)
で、どういうものかというと、基本は現行機種のXマウントのデジカメがベース。発売中の機種のプログラムをいじるだけでもできると思うのですけどね。ファームウエアアップデートで対応できたら素敵かも。
フィルムカメラの使い勝手を再現しているので、電源入れてもシャッター切れません。
まず最初に使うフィルムを選ぶわけですな、富士フイルムさんの歴代のフィルムのテイストをシミュレートしたリストから「ベルビア50」なんて感じで選ぶと感度も自動設定されます。途中で変えることはできません。
次にフィルムの枚数を選びます。12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りの中からいずれかを。例えば36枚撮りを選んだ場合、36枚写真を撮りきるまで背面の液晶で撮った写真の確認は一切できません。液晶画面には逆算式のフィルムカウンターが表示されているだけ。フィルム時代は途中で確認なんてできなかったのですからそれを再現しているわけですな。
途中で確認できるから安易に撮ってしまうのですからね、フィルム一本、気合いを入れて撮っていた頃を思い出して頭を切り替えないと使えない仕様を強制的に導入。液晶パネルは当然お金をかけてきちんと色再現のできるものに。
フィルムファンならお分かりかと思いますが、ホワイトバランスはデイライトとタングステンの2種類だけ。オートホワイトバランスなんて、適当に判断してきれいにしてくれるものはありません。夕方撮れば真っ赤っか、蛍光灯の下で撮れば緑色、これでいいのです。不満ならゼラチンフィルターでコントロールして下さいってことで。
記録画質はJPEGとTIFFのみ、後でどうにでもなるRAWなんてものは当然ありません。
さらに販売の仕方も一捻り、フィルムで写真を撮ってきた、もしくは今もフィルムで撮っている方にのみ販売。今まで撮ったネガやポジフィルムを持参しないとヨドバシで店員さんに相手にしてもらえないようにします。
プロカメラマンでもデジタルでしかお仕事していない方は買えません。つまりフィルムファン完全限定、お客じゃなくて富士フイルムさんが、あなたに売るかどうかを決める、今までにあり得ない販売形態。(笑)
物議を醸すどころか、富士フイルムさんの株価下落、ホームページはサイバー攻撃を受けるかもしれませんな。だけどここまでやってくれたらオジサンは絶対買うぞっ。だからお願い、作って下さい。(笑)

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2016年2月 7日 (日)

昔の名前で出ています、デジタルなペンF。

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かつてオリンパスペンFというハーフサイズ一眼レフの名機がありました。天才設計者米谷美久さんの創意工夫だらけの独創性の塊のようなカメラ、当時としては画期的と言っていい斬新なメカニズムと未来的なデザインでありながら、使い勝手もよく考えられた日本のカメラ史に輝く素晴らしいカメラでした。
一眼レフカメラというのは大抵、トンガリ帽子のようにペンタプリズムの部分が飛び出ています、それが誰が見ても分かる特徴でもあるのですが、ペンFはその出っ張りがないのですな。トップカバー上にはペンシリーズの特徴である長方形のシャッターボタンとフィルムカウンター、巻き上げクランクしかないというシンプルでフラットなデザイン、何の知識もなく、初めて使わせてもらった時、一眼レフだとは知らずファインダーを覗いて驚きました。
35ミリ一眼レフをそのまま小型化したのでは、何の魅力もないカメラになってしまうので、ハーフサイズならではの一眼レフにしなくてはならないと、今までにはなかったアプローチの仕方でまとめ上げたというのが「オリンパス・ペン」の挑戦(米谷美久著、朝日ソノラマ、クラシックカメラ選書26)に出ています。
これを読むとペンFがいかにすごいカメラだったかがよく分かるのですな。創意工夫がぎっしり詰まっているのにそれを感じさせない抜群の使い勝手、交換レンズはどれもシャープでよく写ります、一度使うと完全にハマること請け合い、しばらく他のカメラの出番が無くなりますな。
オジサンもどっぷりハマりました、間違いなくレンズ探して中古カメラ屋さんを駆けずり回ることになります。美しすぎるカメラはそれだけで罪、ハーフサイズファンが最後に堕ちていく沼と言っても過言ではないかと。でもなぜか幸せ。(笑)
で、先月末オリンパスからデジカメのペンシリーズの新しい機種が2月26日に発売になると言うニュースを見ました。名前を見てビックリしましたな、「ペンF」だって。あの名機と全く同じ名前を冠する最上位機種だそうです。
その製品写真を見たとき、色んなことを考えてしまいましたな。フィルムカメラのペンFをご存じ、もしくは使ったことのある方なら同じ思いを抱かれるのではないかと。すでにブログでも書かれている方がおられますし、やはりそこは、この新しいデジタルなペンFについてひとこと言わざるを得ないと言うか、語らずにおられない部分なのでありますよ。
フィルムカメラのペンFは前述の通りトップカバーにはほとんどなにもない未来的なデザインが特徴だったのですが、今度発表になったデジタルなペンFは、これでもかなダイヤルやレバーだらけのデザイン、オリンパスでは「時代を超えた美しいデザイン」と言っているそうですが…。なんだかフルーツがいっぱい乗ったショートケーキみたい。
確かにクラシックなテイストにまとめたのは分かりますが、デジタルになるとペンFはこうなっちゃうのか~と言うのが正直な印象。昔のペンFを知っているオジサンにとっては、嫌いではないですがこれがペンF?何でこうなるの?と言う気持ちが心の片隅にうずくまっているのですな。どう受け止めればいいのかと。
ニコンDfにせよ、富士フイルムのX-T1、X-T10にせよ、往年のフィルムカメラのようにダイヤルで操作するデジカメは人気があります。古くからのカメラファンなら、小さなボタンをプチプチ押してメニューを呼び出したり、タッチパネルを押したりするより直感的に使えて見ただけで分かりますからね。
ただペンFにそれを持ち込んでしまったのはどうなのかと製品写真を見ながら考え込んでしまったわけで。
このペンF、たぶん間違いなく売れるとは思います。デジタルなペンシリーズで初めてファインダーを内蔵してますし、その他のスペックも最上位機種にふさわしい内容だと思いましたのでね。ただ、このカメラと昔のペンFを並べてみたとき、どっちが斬新なカメラに見えるのかなと、昔の名前で出てきた新しいカメラに思ったのでした。

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2014年12月18日 (木)

買いもせずに勝手にインプレッション

何を今頃と言われそうだが、今年の2月に発売になったFUJIFILM X-T1を始めて店頭で触ってきた。
デジタルカメラに対する興味が薄れているので新製品が出ても欲しいとか使ってみたいとかあまり思わなくなったのと、ネットで買い物することが増えて量販店に出かけることが無くなったせいもあって実物を触る機会が減ってしまっているのだが、このカメラはフィルム時代の一眼レフのようなデザインがチョットいいなと思っていたこともあり、たまたま用事で某量販店に出かけた際にカメラコーナーに展示してあったので触ってきたのである。
当然ながらおいそれと買える値段ではないので、買いもせずに勝手にインプレッションである。
これがカメラ関係のテクニカルライターとか写真雑誌編集部とかいうのなら、「メーカーから実機をお借りすることができたので、筆者独断の辛口の採点をして見たい。」とか言えるのだろうが、肩書きも無ければ、金も無いカメラ好きのただのヘンコおやぢなので、実機貸し出しどころかわざわざ店頭展示してある量販店までコチラから出向かなくてはならない。
しかも大手を振って展示品を独占できるわけではなく、他のお客さんがいなくなるのを見計らって、コソコソと実機を触りに行くありさまである。まるでライオンの食べ残した獲物をちょこまかとついばみに行くハゲワシかハイエナのようで情けない。
そんなわけなので、しっかり触ったのではなく、チョコチョコつついてみた程度のインプレッションに、買えない悔しさの裏返しによる辛口採点という部分をご承知の上以下の文章をお読みください。(笑)
まず手にした感じは思ったより軽いが、大きさはちょうどいい感じ。もう少し重くてもいいぐらい。ボディーの厚みやダイヤルの並びなどを見ると往年のフィルム一眼レフを彷彿とさせるこのカメラの一番かっこいい部分。
クラシックで趣のある面構えとは対照的に裏返すとやはりデジカメ。
この辺りのデザインもっとかっこよくならないのでしょうかね、液晶パネルが面積の大部分を占めているのでデザインする余地が少ないのでしょうけど、せっかくのいいカメラなのに、裏を見たとたん軍艦部のデザインと落差がありすぎて一番がっかりする部分。
電子ビューファインダー(EVF)の見え方は思っていたよりも良くて、今まで見たものの中では一番自然な感じがしたが、光学ファインダーに比べるとやはりまだまだかなぁ~と思いつつ、慣れれば大丈夫かなぁ~と、しばらく使い込んでみないと判断がつかないチョット煮え切らない答えしか出てこない部分。
シャッターのフィーリングは好みの分かれるところだと思う、私はまあ好きかな。
付いていたレンズはボディーに対して大きく感じた。ズームレンズなので仕方がないが、単焦点レンズのほうがこのカメラには似合う気がする。
ボディーとマウントアダプタを購入してレンズ遊び専用というのも面白いかもしれない。
おっと、他のお客さんが来たのでこの辺で撤収することにする。画質については店頭展示品では確認できないのが残念だが、またいつか触りに来ることにしよう。
でもその頃には次の機種が出てたりして。(笑)

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富士フィルムさん、このカメラをデジタル化してくれませんか。そうしたらロモもホルガも駆逐できるのに。ちなみに最近見たカメラ関連ニュースで面白かったのがPENTAX 645Zに「フジペット」レンズを装着。http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/labo/20141110_674380.htmlという記事。改めてフジペットの単玉レンズの威力を知りました。

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2014年7月13日 (日)

いまだに買わないコンパクトデジカメ

胸のポケットに入るぐらいの小さな小さなコンパクトデジカメが欲しいなと、漠然とだが、常に思っていた。マーフィーの法則ではないが、カメラを持ち歩いていないときに限ってスゴクイイモノを見つけたり出会ったりする事があるので、カバンが荷物でいっぱいのときでも持ち歩けるような極小さなカメラが欲しかったのだ。
なので、各社新製品が出ると、「今度こそ」と思い、とりあえずヨドバシなんかでじっくり撫で回し、触りまくりしてくるわけで。で、「今度こそ買う」つもりが、「今度も気に入るものが無かった」と落胆し、「今回は見送り」を、もうすでに何度も繰り返して、気持ちがどんどん薄らいでいるわけなのですね。
とりあえず友人から譲ってもらったGRデジタルがボロボロながらもまだ使えてるし。
何でこうも、コンパクトデジカメというのは触れば触るほど「ま、無理して買わなくてもいいか」と購買意欲が萎える製品なのでしょうか。
これはきっと、小さなボディにアレもコレも機能を盛り込みすぎて、かえって使い方が分からんカメラになってしまったからでしょうね。
ただフツーに写真が撮れるだけでいいのです。電源を入れて瞬時に撮れて、高画質、タバコの箱よりもっと小さく、お値段1万円ぐらいまで。
シーンモードも、アート風のフィルターも、フラッシュも、ズームもいらない、ましてやムービーなんてコンパクトデジカメに全然必要ない。ただただ目の前のものが写真が撮れるだけ、そんなコンパクトデジカメが欲しいなどと思っていたら、ほぼスマートフォンのカメラで十分じゃないですかという結論。
作っても売れないコンパクトデジカメから撤退や規模縮小するメーカーの気持ちが分かりますな、電話にカメラが負けた。
でも裏返せば、使いもしない機能てんこ盛りで、カメラのキホンを忘れていたメーカーにも責任はあると思いますけどね。
よし、こうなったら逆にスマートフォンの形をしたコンパクトデジカメを作って、電話もかけられるようにすれば勝てるかもって、それじゃただのスマートフォンですがな。(笑)
おあとがよろしいようで。

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今はなきパブ「キングスアームス」店内。カメラはかなり初期のコンパクトデジカメ、画素数はたったの81万画素。

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2014年7月 6日 (日)

デジタル一眼レフ、事始めの頃

フィルム一眼レフのEOS-1Nを主力で使いながら、そろそろ騒がしくなってきたデジタル一眼レフのことも気になっていた頃、キヤノンからEOS10Dの発表があった。
EOSのレンズは何本か持っていたのでボディだけを購入すればよい。しかし、フィルム一眼レフに比べてデジタル一眼レフはだいぶ値段が下がってきたとはいえ、まだまだかなり高い買い物だった。
そこで、写真に年間どれぐらいの金額を使っているのか調べ、それを撮影カット数で割って、1コマあたりにかかる費用を算出してみた。EOS10Dで何カットぐらい撮れば元が取れるのか、地味な計算をしてみたのである。
結果、約半年と出た。ならばとさっそく予約。発売日、入荷の電話にいそいそとお店へ、フィルムカメラなら、その場ですぐ使えるのだが、そこがデジタルカメラのもどかしいところ、バッテリーの充電という儀式が待っているのだ。
持ち帰り充電をしつつ、ストラップなんぞをつけたりする。次の日、手持ちのCFカードが満杯になるまで撮り歩いた。フィルムのときは交換のたびに一休みできたのだが、デジタルだとそれがないぶん休むことなく撮り続け、しかもはるかに多くのカットを撮ってしまうということが分かった。
結局、半年どころか三ヶ月もたたないうちに、元を取ってしまったのである。その後EOS10Dはトップカバーの塗装がハゲハゲになるまで使い、次のカメラを買うときに下取りに出してしまったのだが、下取り価格は二束三文、涙も鼻血も出ないような金額だった。
デジタルになって写真はたくさん撮れるようになったが、カメラの値打ちは新機種が出るまでのはかないものだというのがよく分かった。
現在主力で使っているEOS 5D MarkIIも、もうすっかり旧機種であるが、画質に不満はないし、デジタル一眼レフとしては長く使えているいいカメラだと思う。もちろん新機種が気にならないわけではないが。

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記念すべき初めてのデジタル一眼レフEOS10D最初のカット。日付を見ると2003年3月23日になっていた。

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2014年4月12日 (土)

理想のコンパクトデジカメ

スマートフォンのカメラ機能がどんどん進化したおかげで、コンパクトデジカメが売れなくなっているそうだ。撤退や、規模縮小するメーカーもある中で、よもやまカメラ的理想のコンパクトデジカメを考えてみた。
まずファインダーは必須。背面の液晶を見ながらアングルを決めるなんて、わざわざ手ぶれしに行っているようなカメラの構え方はバツ。素通しでも折りたたみ式のフレームだけのものでもいいからファインダーは絶対いる。
その2、ズームはいらない。友人知人に聞いてみて意外と使われてなかったのがズーム、中には付いていることすら知らない方もいるぐらい。ズームがなければレンズはもっとコンパクトに出来るので、電源を入れてからワンテンポ遅れてレンズが繰り出してくるのを待つこともない、そのぶんファインダーにコストをかけられると思う、Canon Demiのようなケプラー式実像ファインダーを求む。
その3、遅いオートフォーカスはいらない。コンパクトデジカメの場合小さなセンサーサイズのため被写界深度がもともと深いので、昔のハーフサイズカメラのように、固定焦点、もしくは3点ぐらいのゾーンフォーカスで充分ピントは合う。たらたら動くオートフォーカスでバッテリーを消耗するぐらいなら、すっぱり固定焦点で充分だ。
その4、フラッシュのオンオフスイッチはわかる位置に。光らせるかどうかはユーザーが決める、カメラが勝手にやらなくていい、余計なお世話というものだ。正直なところ、フラッシュは無くてもいいとさえ思っている。そのかわり高感度に強くしてくれれば充分だ。
その5、レンズは35mm換算で28~40mmぐらいの焦点距離で、収差などそつなく抑えてコンパクトなら無理にF値を明るくしなくてもいい。
その6、シャッタースピードと絞りは単独のダイヤルで設定できるように。ペトリカラー35のようなレイアウトが理想。
その7、シーンモードはいらない。人物、スポーツ、風景などそれに合わせればきれいに撮れますよと言う事なのだろうが、使っても元に戻せなくなるから使わないと言われた事がある。便利そうに見えて所詮その程度のものなら、付加価値ではなく単なる無駄、付いていることで便利にならずにユーザーが迷うようなものは無くていい。
その8、操作音はいらない。ピピッという合焦音もオートフォーカスがなくなればいらないし、そのほかの音も本当に必要ですか?消音設定とか付けるのではなく最初からいらないという事。
その9、必要以上に小さくしなくていい。無理な小型化は実は使いにくくなるだけだ。スイッチ、ダイヤル類も含めて使いやすい大きさにして欲しい。
その10、最後に、これが一番大事なのだが、設計とデザインは写真を趣味にしている方にやって欲しい。組み込むソフトウエアのインターフェイスも同じ。今のコンパクトデジカメを見ていて写真を撮ったことがある人が設計しているように思えないからだ。
このカメラで本当に写真撮れますか?お店の店員ではなく設計者に聞きたいといつも思う、理想のカメラはどこにもまだない。

Ricoh_auto_half_004blog
発売当時のキャッチコピーが「シャッターだけは押してください」だった、リコーオートハーフシリーズ、この使い勝手でデジタルカメラを作ってくれれば…。

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2014年3月 9日 (日)

小さいのに、しっかりしてはる EOS Kiss X7

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幼少の頃、キチンとあいさつができると「小さいのに、しっかりしてはるねぇ」とほめられた。
あれから約半世紀、「しっかりしてよ、もう~」と、日々あきれられ、ほめられることなどすっかりなくなってしまったオジサンが、街をうろつき撮ってみた「小さいのに、しっかりしてはる」カメラ、EOS Kiss X7のファーストインプレッション続き。(笑)
借りてきたのはいいのだが、失敗したのが充電器も一緒に借りるのを忘れたこと。今入っているバッテリーが無くなるまでしか試し撮りができないので、動画は中止。写真だけなら十分持つだろうと撮り歩いたが、いらぬ心配だった。
小さいので、首から下げていても気にならない、むしろ肩から下げているときの方が軽すぎてなんだか存在感がなかった。首からか、斜め掛けが似合うような気がする。
そういう意味でも、前回も書いたが付属ストラップはこのカメラに合ってない、「とりあえず無かったら困るので同梱しときました」なストラップだ。
撮り歩きは実に軽快。的をはずすことがない優等生ぶりでサクサク撮れる、ダブルズームキットの標準ズームと望遠ズームはズームリングの回転が軽すぎず、重すぎずちょうどいい感じで使い勝手はとてもよく、どちらも気に入ってしまった。
ただ望遠ズームは街歩きにはあまり必要がないかも。運動会や、発表会の舞台、動物園で檻越しに動物の顔をアップで撮りたいなどという場合には活躍するのではないかと思う。
ま、持っててもこの軽さとコンパクトさなら文句もでないだろうが。
モードダイヤルにある、シーンに合わせてきれいな写真が撮れる「かんたん撮影ゾーン」はコンパクトデジカメからステップアップした方には便利なのかもしれないが、写真歴だけは長いオジサンには逆にカメラが何を基準に露出を決めてくれているのか分からず正直いって、よけいなお世話なだけだった。
このカメラのターゲット層を考えると必要不可欠なのかもしれないし、迷ったらこれで撮っておけばハズレはないよということなのだろうから、使うかどうかは撮る人の判断ということでアリだとは思うが。
操作の際、ガイダンス表示が液晶に出るのは親切、取扱説明書を全く見ないで使っていたが、初めてデジタル一眼レフを使う方には心強いのではないだろうか。
だいたい取扱説明書というものは、初心者にとってどのページを見ればいいのかが分からないシロモノなので、困ったときに目次や索引を見ても、専門用語が分かってないと目的にたどり着けないようにできている、だったらカメラにそういう機能があって、今困っている状況で液晶パネルに説明が出てくれる方がはるかに便利というものだ。

L23761blog ジオラマ風

たぶん一生使うことはないだろうと思っていたクリエイティブフィルターもせっかくだから試してみたのだが、う~ん、これに関してはムズカシイものがある。
一枚の重みや、渾身のワンカットを撮ることが写真の醍醐味と教わってきたカメラオジサンにとって、撮った写真で遊ぶというDNAが備わってないので、トイカメラ風、水彩画風、魚眼風やジオラマ風などと、撮った写真に加工をして別物にするのが何か心に引っかかるのである。
「ヤッテハイケナイコトヲシテイルノデハナイカ」という罪悪感にも似た気持ちと、面白ければ何でもアリなのが今時の写真ということを受け入れなくてはという気持ちとがカメラを操作しながら湧き上がってきた。(笑)
大げさなことを言っておきながらなんですが、その昔、Photoshopを使いだしたころ、写真にフィルターをかけて、わけのわからないアホなアート作品なんぞを作っていいたのでデジカメのクリエイティブフィルターのことなど何も言えないのですけどね。
ま、撮った写真にフィルターをかけてプリントすれば、子供は喜ぶだろうなと思いました。特にジオラマ風は受けるでしょうな。

L23807blog これもジオラマ風、結構楽しんでますやん、と、突っ込みなしね(笑) 

L23739blog 水彩画風、ここまでやってしまうとちょっとやり過ぎかも。

L23753blog これは油絵風、ちょっと無理やりな気がしなくもない。

すべての機能を試してみることは到底無理なので、とても偏ったファーストインプレッションになってしまうが、撮り歩いてみて、とてもよくできたカメラだと思った。
2008年発売のEOS Kiss X2をいまだに使っているが大した不満も感じないので、このX7も、もし買ったとしたら長く使えるんじゃないかなと思う。
デジタル一眼レフはどれがいいか聞かれたら躊躇なくおススメできる、山椒は小粒でも、な優等生カメラでした。(また借りることができたら続くかもって、自腹切って買えよって言われそう)

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2014年3月 6日 (木)

もうこれだけでいい。EOS Kiss X7

X7002blog 家内の手の平に乗っけてみた。女性の手でこれぐらい。カタログのキャッチコピーは、「手の中に、一眼レフ」まさしくその通りの小ささ。(レンズはキットレンズではなくEF40mmF2.8 STMというコンパクトなパンケーキレンズをつけてみました。)

父親がカメラを買ったというので機種を聞いたらこれがEOS Kiss X7のダブルズームキット。
これは借りるしかないでしょうと、しばらく借り受けて使ってみた。
本当は自腹を切ってファーストインプレッションといきたいところだが、先立つモノが無いのでね。(笑)
レンズの描写や、高感度撮影時のノイズなど、マニア受けする重箱の隅をつつくようなことはプロカメラマンやIT関連のライターさんなどがいっぱい記事を書いているのでそういうのはやりません。あくまでもフツーのおじさんが日常的に使ってみて、どうだったこうだったの印象を書きたいと思います。
まず、いきなり小さい。これでいいのかと言うぐらい小さくてコロンとしている。
で、持ってみると実に軽い。UFOキャッチャーのショボいクレーンでも掴めるんじゃないかと思うぐらい軽いと言えば言い過ぎか。
ま、普段使っているのがEOS 5D MarkIIなので、比べる相手が違いすぎるのだが、コンパクトデジカメからステップアップする方からすれば、これでもまだ大きくて重いのでしょうねぇ。
あまりに小さすぎて、逆にカメラを構えにくいんじゃないかと思ったが、その辺はさすがによく考えられていて、グリップのデザインが秀逸なのか、最初小さいな~と思っていたのがだんだん何とも思わなくなって、すぐに何の違和感もなくなじんでしまった。
私の場合、撮る写真の8割以上が縦位置写真という、縦写真大好き人間なのだが、カメラを気に入る基準として、縦位置で構えたときにピタリと水平垂直が決まるカメラはいいカメラだと思っている。
ファインダーの見やすさでなく、もっと感覚的なことなのだが、自分の中でいいカメラと感じるひとつの基準となっていて、その点でもこのEOS Kiss X7はいいカメラだと撮影してみてすぐに思った。意識せずに構えても左右に傾くことなく構えられたからである。
チョットしたことだが、こういうフィーリングは道具にとって実は一番大切なことだったりするのである。
気に入ってしまって、仕事帰りに夜の街を撮り歩いてみたのだが、歩き回ってナンボの街の写真では機材の軽さはそのまま歩き回れる距離と撮る量に跳ね返ってくる。
おじさんにとっては、自分の体重の増えた分、機材は軽くしたいと言う事情もある。小さく軽いカメラを持って、サクサクシャッターを切りながら街を歩けることはとても大切なのだ。
その点でこのカメラは満点の合格点。とにかく軽快に撮り歩けるのがホント楽しい。
今となっては、かなり古いEOS Kiss X2を持っているが、EOS Kiss X7もシャッターのフィーリングは同じ、シャキッ、シャキッと小気味よい、撮りながらもっと撮りたいという気分にさせてくれるシャッター音だ。
EOS Kissシリーズの伝統なのだろうが、一眼レフカメラとしての必要なものは、小さく軽くなってもすべて盛り込んであるところはさすがである。
老眼のおじさんにはファインダー横の視度補正ダイヤルは必需品だし、被写界深度を確認するためのプレビューボタンもちゃんとある。ISO感度と露出補正が単独のボタンになっているのも使いやすい。いちいちメニューを呼び出さなくてもすぐに設定を変えられるからだ。
特にISO感度はデジタル一眼レフカメラを使うようになって、頻繁に設定を変えることが多いので実に便利。
レンズキットの標準ズームと望遠ズームはマウントもエンジニアリングプラスチックで昔ながらのカメラおじさんからすると不安を感じる部分だがこの軽いボディーにはこれで十分なのだと思う。
今時のエンジニアリングプラスチックは金属よりも強度のあるものがいっぱいあるし、様々な工業製品に使われているのだから、プラスチックというだけで不安を感じるのは昔のプラスチックしか知らないおじさんの偏見というものだ。本当に不安なものならメーカーも採用しないだろうからね。
頻繁にレンズを交換しながら撮ってみたが全く問題なし。むしろレンズを軽量化できるという意味でこれは正しい選択だと思う、本当に軽いレンズなのでカバンに放り込んでいても苦にならない。オートフォーカスも早いし、幅の広いズームリングも使い勝手がよく、手ぶれ補正も入ってこの大きさと軽さなら文句もでないだろう。
描写に関しては不満を感じることはなく、使用感は代を重ねてこなれた、よく写るレンズという印象。標準ズームだけで日常の撮影の90%はカバーできると思うが、子供の運動会なども撮りたいという方には望遠ズームも入ったダブルズームキットがおすすめだと感じた。
クリエイティブフィルターや動画撮影は試していないが、日常の写真に関してはどんなシーンでも何の不安もなく間違いない仕事をしてくれる「できる子」カメラという印象。
EOS 5D MarkIIのサブカメラとしてより、気軽に使えるメインカメラとして正直欲しくなってしまった。

X7003blog
小ささを見せるのになにかうまい手はないかと考えて、やってみたのがこの写真。iPadの上にEF40mmF2.8 STMレンズをつけたボディーと、レンズキットの標準ズームと望遠ズームの二本のレンズを並べて真上から撮ってみた。底にマチがあってiPadが入る大きさのカバンにインナークッションを入れればこれだけの装備が持ち歩けるということだ。

最後にひとつだけ気になったところを。
カメラが小さく軽い分、付属品のストラップがカメラに全く合ってない。幅が広く太すぎるし、素材がやや堅くて使い勝手が悪かった。もっと細身のしなやかな素材のものに変えるべきだ、たかが付属品かもしれないが、せっかくこんなにいいいカメラなのだから、そのあたりも気を使って欲しかったと感じた。
以上、写真歴だけは長い昭和のカメラ好きおじさんの第一印象(ファーストインプレッション)でした。(続くかも)

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