写真とカメラ、あれこれ

2018年9月23日 (日)

思えばあの頃が一番楽しかったのかも。

今年の暑さは異常でしたな。暑すぎてカメラを持って出ても、写真撮る前にすでにヘトヘトになっているという。おかげでろくな写真が撮れてませんよ。なんだか全然歩けて無いというか、少し歩いただけで、頭から水被ったみたいに汗でボトボト。滝のように流れる汗はクラシックカメラのファインダーを覗くときにヨロシクありませんからね。タオルで拭きますけどね、拭いても拭いても吹き出してくるのでお手上げ。(笑)夏場の撮影は、年々思った以上に動けなくなっているのを痛感しますな。
若い頃は毎年この季節に一週間、写真を撮るためだけの旅に出かけていました。休日と有給休暇を使いまくって、仕事は各方面にお願いと根回しして、何とか一週間休みを取っていたのですな。何年かこれを繰り返していると、この季節になると「あいつは一週間おらへんで」ってのが定着しましたけどね。まあ結構無茶してましたな。(笑)
で、一週間何をしていたのかというと、青春18切符を使って電車を乗り継ぎながら、観光名所や名の通ったところは避けて、誰も降りないようなローカルな駅でふらりと下車して、街を撮り歩いてました。そういうのが楽しかったわけで。リバーサルフィルム20本入りの箱を3箱、一週間で撮りきってました。
カメラはキヤノンT90を2台、レンズはFD24mmF2.8とトキナーのAT-X M90 90mmF2.5マクロだけ。後にEOS-1Nを2台とEF16-35mmF2.8L USM、EF24-85mmF3.5-4.5USMに変わりました。EOSになってからズームレンズを積極的に使うようになったわけで。朝早く宿を出て、夕方まで撮り歩いてましたな。
駅で降りるとウエストポーチにフィルムと財布と露出計を詰めて、両肩にカメラ、でかいリュックはコインロッカーか手荷物預かり所に預けて、ひたすら街歩き、真夏の炎天下を一日中歩き回っても、何ともなかったあの頃、バカでした。(笑)
歩いていて気に入った街だと、そこで泊まるところを探したり、駅のホームや公園で寝たりしながら、ひたすら写真を撮ってました。
そんな旅で撮ったフィルム60本、現像所に持って行くと量が多かったので「お時間頂けますか」って聞かれましたな。さすがにプロラボでもそれだけの量は2時間では仕上がりませんからね。それでも中一日で仕上げてくれました。(笑)
で、そこからが大変。撮った写真の整理に一月ぐらい掛かりました、OKカットに○を付けて、マウントして番号振って、データベースに登録、そのころはフィルムスキャナなんて無かったですからデータベースに番号と日付と被写体と撮影場所にカメラとレンズとフィルム名を記入するしかできなかったのですけど、それでも大変でした。全然終わらない。(笑)
でも、ライトボックスでフィルムを眺めていると、そこには自分が歩き回った順に写真が並んでいるのが楽しかったのですな。もう一度旅の余韻に浸れるというか、いつまでもフィルム眺めてました。思えばあの頃が一番楽しかったのかも。
撮ってすぐ確認できるデジタル一眼レフだったら、失敗写真はその場で消して取り直せますからね、失敗も含めてそのときの記録だったフィルム写真。一週間歩き回って撮っていた、その頃の写真を見ながらそんな事を思いましたよ。

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2018年9月13日 (木)

フィルムをデジカメで複写作戦その後。

今まで撮った山ほどあるフィルムを、デジカメで複写してデジタル化してしまおう作戦。今年1月の記事で夏ぐらいには何とか完了しそうって書いていたのですけどまだ終わってません。なかなか前に進みませんな。だけど後もう少しというところまでは、こぎ着けました。ようやく先が見えてきてホッとしていますよ。このまま地道にやっていけば何とか年内には終わりそうな予感がしています。(笑)
フィルムスキャナがダメになってからデジカメ複写でデジタル化の道を選んだわけですけど、主にブログに載せるのが目的なので、クオリティ的には十分過ぎるぐらい。ブログの記事に合わせて載せる写真を選ぶのに、デジタル化しているとパソコンのモニターで一覧できますからね。今まで撮った写真も埋もれず使ってやれるのですな。長年撮影記録を付けてきたデータベースを検索して、それを元に保管してある箱をひっくり返して探さなくてもいいので、ずいぶん楽になりました。
後もう少しがんばればすべての写真がデジタル化できて、すぐに探せるようになるかと思うとやる気が出ますな。デジカメで複写なのでフィルムスキャナのようにⅠ枚スキャンするのにも時間がかかることはありません。流れができてしまうと結構大量でも次々複写できますからね。フィルムに付いたホコリをしっかり吹き飛ばしておくのと、手袋をして作業するのが注意点でしょうか、後はひたすら単調な作業の繰り返し。
そうしてデジタル化した写真、実は複写の後のパソコンでの作業が結構面倒くさかったりします。(笑)微妙な写真の傾きを直して、写真の縁に写ってしまったパーフォレーションやスライドマウントの枠をトリミングして整え、データベースの登録番号と同じ番号を振って、キーワード付けて、撮影日ごとにフォルダに分けて…。
だんだんイヤになってきますな。おかげで複写したものの、そこから先の作業がぜんぜん進まず、HDDの肥やしになっている写真がまだまだあるという。複写だけはできているのですけどねぇ、この部分はやる気が出ませんなぁ。(笑)
とりあえず画面で一覧はできるので、雨で写真が撮れない休日のお楽しみって事で後回し。本当は後回ししただけ、どんどん複写した写真が溜まって手が着けられなくなるのは分かっているのですけどね。こんな地味な作業は、来年のお正月休みにでも一気にやってしまう事にして、今はとにかく複写に徹しようかと。そんなこんなでフィルムのデジタル化、ただいま続行中。(笑)

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高画質で複写したい時用に、こんな物も買って温存してあります。ニコンスライドコピーアダプターES-1、今年これの後継製品フィルムデジタイズアダプターES-2 ってのが発売になったのですけど、希望小売価格21,600円とボッタクリ価格ですかと聞き返したくなる、高飛車なお値段。ES-1は3,500円ぐらいで買えます。なので即行ゲット。これを使った記事は、またいずれ書きたいなと思っておりますよ。

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2018年9月 8日 (土)

もう少し涼しくなったらフィルムで。

昨年の同じ時期に撮った写真と比べると、今年はフィルムカメラの出場率が低かったですな。もちろんフィルムでも撮ってはいるのですけど、昨年のように8割フィルム2割デジタルって感じではありません。原因はX-T20を買ってしまったせいなのですけどね。フィルムのテイストを楽しみながら、色々試してみる事ができるカメラなので、そっちが忙しかったというのもありまして。
マウントアダプターなんて物を揃えてしまったのが、イケナイ遊びにのめり込んでしまうきっかけになっているのは間違いないのですけど、おかげでクラシックな交換レンズの出場率は、がっつり増えました。X-T20には、いつもどれかのクラシックレンズが付いているという、純正レンズ買えよって言われそうですけどね。(笑)
カメラがレンズを選ばないで使えるというのは、考えてみるとスゴイ事ですな。フランジバックの短いミラーレスカメラだから実現できた、新しい楽しみ方。今までだとペンFのレンズとキヤノンFDレンズを使いたければ両方のボディーを持ち歩かなくてはならなかったのですけど、X-T20一台とマウントアダプターをつけたレンズを持ち歩けば両方を楽しめますからね。軽量化できたぶん、余分にフィルムカメラを一台、リュックに忍ばせようかって気にもなりますな。
実際はそんなに持ち歩いても撮れませんけどね、特に今年の夏は暑すぎて、撮る前にすでにヘトヘトでしたから、X-T20にクラシックレンズ2本の超軽量セットで短時間集中撮影してました。(笑)もう少し涼しく過ごしやすくなったら、フィルムでがんがん撮りますよ。
X-T20はフィルムカメラっぽい使い勝手で、楽しいカメラなのですけどね、やっぱりデジタルカメラってところが便利すぎるといいますか、わざと面倒くさいフィルムカメラを持ち出したくなるのですな。
休日のカメラ選びで、フィルムカメラも候補になるのですけど、ヘタレオジサンは暑さで断念してました、こんな事じゃイケマセン、フィルムカメラにたっぷり夏休みをさせてしまったので、そのぶん涼しくなったら活躍していただかないと。
フィルムカメラで写真を撮ってて、デジタルカメラとは一番違うところは、巻き上げ。モータードライブやワインダー付きは別にして、撮ったら必ずフィルムを巻き上げなくてはなりません。多重露光防止の仕組みの無いような古いカメラだと、忘れて同じカットに何度も写しこんでしまうミスをしてしまいますな、身に覚えのある方多いのではないでしょうか。オジサンもよくやらかしましたよ。(笑)
撮ってフィルムを巻き上げる事で、今撮った写真が完了したって感じがイイのですな。デジタルカメラにそんな作法はありませんからね、次々撮れます。そのぶん安易に何でも写してしまうという。

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フィルムを巻き上げる動作が、物をよく見るための一瞬の時間を作ってくれているような気がするのはオジサンだけでしょうか。あの一手間に楽しさ面白さが凝縮されているフィルムカメラ、フィルムも買い置きしてあります、カメラの手入れも万全、後は涼しくなるのを待つだけって、待ってないでさっさと撮ればって言われそうですけどね。暑いのは苦手なので、もう少し待つことにします。(笑)

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2018年9月 2日 (日)

早起きは三文の得以上だったりする写真事情。(笑)

仕事で早起きしなくてはならない場合は、目覚ましセットして必死で起きますな。義務と責任がありますからね、社会人としては当然かと。ところが好きな事で早起きしなくてはならない場合、釣りだったり、山登りだったり、ゴルフのコンペだったり、色々あるかと思いますけど、なぜか目覚ましより先にスパッとお目覚め、何であんなに爽やかに起きられるのでしょうね。
ま、好きな事ってそれだけテンション上がるわけで、うかうか寝てなどいられないココロの高揚感が、体内時計をいつもより早めにセットしてくれるのかもしれません。(笑)
写真も同じ、今日は朝から撮りまくってやるぞって時は、すごい早起きでも苦になりませんな。むしろ早めに目が覚めて、外の天気を確認しながらすでにワクワク。早起きは三文の得と言いますけど、写真の場合三文以上の得だったりしますな。スタートが早いとそれだけチャンスも増えますからね。
若いとき、日の出の写真を撮るのが楽しくて、休日になると200ミリの望遠レンズにテレコンを付けて撮っていました。地元の漁港の先にある灯台のすぐ横から日が昇るのを狙ったわけですけど、その構図で撮れるのは毎年2月の厳寒の季節のみ。
防寒対策で使い捨てカイロ貼りまくって、三脚にカメラをセットしたら後は日の出を待つだけ。釣りに来ている人たちに混じって三脚立てて、寒さに凍えながら待ってましたけど楽しかったですな。近くの釣り餌屋さんの自動販売機でカップヌードル買って食べるのが楽しみ、寒いといつも以上に美味しく感じました。
日が昇り出すとほんとシャッターチャンスは一瞬、ファインダーの中で見る見る昇っていくお日様にモードラぎゅんぎゅん回してフィルム1本撮ったら終了。ほんの短い時間でしたけど、すごく充実感がありました。
撮り終わってもまだまだ早朝の時間なので、まだ目覚めてない商店街を撮りながら帰るのがいつものパターンでしたな。人のいない早朝の商店街って、以外と面白いモノが撮れたりして、早起きが三文以上になったわけで。
そういう経験があるせいか、今でも家内と旅行の際は、オジサン一人早起きして、寝ている家内を横目に街の散歩に出かけます。夜通し賑やかだった歓楽街の静まりかえった朝の景色なんて宝の山ですからね。街の違った表情がいっぱい撮れますよ。
写真を撮るためだったら、早起きしようなんて思わなくても、勝手に目が覚めるのは写真好きならでは。早起きは三文の得ってイイ言葉ですな。(笑)

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出てきてしまいました。その時の日の出写真。撮影データ見たらカメラはキャノンT90、レンズはFD200mmF2.8に2倍のテレコン2つ付けて800ミリにして撮ってました。

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2018年7月 8日 (日)

大チョンボで撮影終了の後は…。(笑)

写真家の渡辺さとるさんの「旅するカメラ」というエッセイ、カメラ好き写真好きなら必ず読んでおきたい名著なのですけど、その中に今までにやってしまった失敗にまつわる文章がいくつかあります。読んでて正直他人事ではないですな、笑えませんよ。
渡辺さとるさんはプロですから当然、オジサンごときが失敗しちゃったというのとはレベルが違います。同じ失敗でも「あ~やっちまった」では済まないわけで。信用に関わる大事ですからね。いつも通りの事をキチンとやってなかったときに、魔が差すといいますかミスが起こると書いてらっしゃいましたな。
まさしくその通りの事を、つい最近オジサンやってしまいました。なので、まさしく大チョンボの顛末を記事にして、こんなバカげた失敗を皆さんしないでねって啓蒙と言いますか、自分に言い聞かす意味で書いてみようかと。失敗もネタにしますよ、オジサン転んでも悔しくてタダでは起きられない。(笑)
ある休日の事でした、いつも通り早朝にお目覚め、熱いお茶を入れて、先週撮った写真の整理を始めたわけですな。フィルムで撮ったのを複写したり、デジタルで撮ったのは選んだりの、いつもの手順なのですけど、思ったより多くて手こずってしまったわけで。
気が付くと出かける時間が迫ってました。慌てて着替えて、リュックにカメラを詰め込んだのですけど、ここに悪魔が隠れていたのですな。(笑)
その日は天気もそこそこだったので、レンズグルメを楽しんでやろうとX-T20にペンFの20ミリを付けて、他にキヤノンFDレンズをマウントアダプターでと思って、このあいだ買ったテフノンズームとマクロと広角を詰め込みました。露出計も忘れずに入れて、準備OKで出かけたのですな。
用事が終わって、よっしゃぁ撮り歩くぞって気合い十分だったのですけど…。ペンFの20ミリで一通り撮った後、キヤノンFDレンズに交換しようとしたら、マウントアダプターが無い!慌ててレンズを詰め込んだときに入れ忘れたようで「あああ~」な結末。
これじゃボディーに付けられませんがな、せっかく持って出たレンズはただのお荷物、急に重さがずっしりときましたな。もうガックリ、腹立たしいことに、天気がどんどん良くなってくるという。
どうにもならないのでペンFの20ミリレンズだけで撮り歩きました、とほほ。で、気持ちを切り替えて撮っていたのですけどね、しばらくするとバッテリー残量表示が赤になったので交換しようとしたら、なんとこれも無い!入れたつもりがどこにも無い!…終わりました、本日完全に終了。
ただの置物になってしまったカメラをしまって、行きつけの立ち飲みに行くには、まだ早い時間だったのですけど一人反省会。「今日は、お早いですね」って言われても返す言葉が無かったですな。心のバッテリーも切れました。
昔のドラマなんかで、いたずら坊主が両手にバケツ持って教室の外で立たされてるのがありましたけど、オジサンの場合は右手に酎ハイ、左手に串カツ持って立たされ飲み。(笑)
早い時間から飲んでると、十分すぎるぐらい反省できました。帰り道、リュックがいつもより重かったのは言うまでもありません。(泣)

Img_1930_blog 当然ながらデジカメはバッテリー切れで撮れないので、ipod touchで撮りました。

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2018年7月 7日 (土)

雨ニモ負ケズ、モノクロで。

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せっかくの休日なのに天気が悪いとがっくりきますな。梅雨時ですからね、そううまいタイミングで休日に晴れてくれるとは思ってませんけどね。でも晴れて欲しいですなぁ。(笑)ぼやいても仕方無いのでとりあえずカメラは持って出ますけどね、こういうときは気持ちを切り替えて、あえて天気の悪さを楽しんでしまうぐらいの覚悟でないと、せっかくの休日を無駄にしてしまいます。
で、あえてこういう季節をモノクロームで楽しんでみようかと。カラーじゃない分新鮮な写真が撮れるかと思うのですな。雨に濡れずにすむ高架下だとか、曇天ならまだ外を歩き回れますからね。X-T20のフィルムシミュレーションでACROSを選んで、買い物がてらゆるい梅雨時モノクロ写真術。(笑)
富士フイルムさんが最後のモノクロフィルム、ACROSの販売を終了してしまったので、もう在庫限りのACROSを大事に使うしかないのですけど、フィルムシミュレーションでなら、少なくともそのテイストを楽しむことが出来ます。これが結構楽しい。RAWで撮っておけば、後からモノクロに出来ますけど、あえてそれをしないようにJPGで、撮る現場で完結するようにじっくり露出計で測って、それにオジサンが思うもうちょいアンダーかなってな味付けをしつつ、のんびり撮り歩くのがイイかと。
モノクロ目線になって景色を眺めると、以外と普段見過ごしてしまうような物が新鮮に見えたりします、カラー写真だと色彩に惑わされて中途半端な写真になりそうな物が、モノクロだと別世界。色彩が無い分トーンとコントラストだけの世界になりますからね。撮る側のセンスも試されるかと。実際撮ってみるとこれがすごく楽しい。天気の悪さなんて忘れてしまいますな。

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サクサク撮り歩きながら、ここもう少しコントラストがあった方がいいかもってな場合には、イエローやレッドフィルターのシミュレーションで効果を出したり出来ますしね。
フィルムでモノクロをやっていたときにはイエローフィルターをよく使ってましたな、ほぼ常用でした。オレンジフィルターだとキツすぎるし、レッドフィルターだとさらに強く効果が出て、空と雲のコントラストがスゴクなりましたから、そこまでやっちゃうとプリント焼くときにどうにもならない。(笑)
イエローフィルターぐらいのコントラストがちょうどいい感じに思えたのですな。グリーンフィルターは余り使った覚えがありません、反対色の赤系の色に反応するので、人物撮影などで人肌や唇の赤みに効果がありますけど、街撮りでは使う事が無かったですな。ファインダー覗くと緑色って、ピント合わせしにくいのですよ。(笑)
フィルム時代のようにフィルターを付け替える手間無く設定を変更するだけでモノクロフィルターを楽しめるのはデジタルならではの利点かも。EOSのときはRAWで撮って後でLightroomでモノクロにしていく手順だったのですけど、X-T20を使いだして現場完結のJPGでモノクロが全然OK。後からモノクロに変換しましたっていうのと明らかに感じが違うのが、すごくフィルムっぽくて楽しくなってます。

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2018年6月30日 (土)

プロカメラマンはなぜキヤノンかニコンなのか。

お仕事柄、プロカメラマンに撮影をお願いしたり、スタジオに出向いて撮影の立ち会いをする事が多かったのですけど、まだデジタルじゃなかった時代だったので、プロカメラマンの機材って、35ミリ一眼レフと中判、それに4×5の蛇腹のビューカメラというのが定番、というかどこのスタジオでもほぼそれでした。商品撮影や料理の撮影は4×5か中判で、取材撮影には35ミリ一眼レフという使い分けをしてらっしゃいましたな。
中判はハッセルが定番で、それにプラスしてマミヤRB67やバケペン(ペンタックス6×7)もよく見かけました。35ミリ一眼レフはニコンF一桁か、キヤノンEOS-1シリーズというプロ用フラッグシップ機のどちらかでした。
写真雑誌にカメラのレビュー記事を書いているようなカメラマンは、色々なメーカーのカメラを使っているのでしょうけど、個人でスタジオを構えて、百貨店、飲食店、メーカーなどの広告写真を撮っているフリーランスのカメラマンが持つ35ミリ一眼レフはキヤノンかニコンのどちらか。ほかのメーカーのカメラで仕事をしている姿を、ただの一度も見た事がありません。
オジサンがカメラ好き写真好きなのを、何度もお仕事をしたカメラマンの方も知っていて、よく休憩時間にカメラ談義なんてよくしてました。そこでなぜプロカメラマンはキヤノンかニコンばっかりなのか、聞いてみた事があるのですけどね。
「他のカメラでは仕事にならへんからな。」という明快な答えが返ってきましたな。で、面白かったのが、どのカメラマンも他社のカメラを使ってみた事はあるみたいで、そういうカメラがスタジオの片隅に銀箱に入れられて放置されてましたな。「使いたかったら言ってや」って見せてくれましたけどね。こだわりの強いアマチュアがありがたがるカメラでした、どのメーカーだとかカメラかは言いませんよ。(笑)
「遊びで使うんやったらエエけどね、仕事では怖いわ」って事で、キヤノンかニコンがお仕事用の定番。理由は色々あるみたい、師匠が使っていたからそのままニコンなカメラマンもいましたな。ただキヤノンかニコンになってしまうのは、沢山のプロが使ってきているという、絶対の信頼感が一番大きいのじゃないかと思いました。どんな悪条件の撮影現場でも、写真が確実に撮れる事は絶対条件ですからね。
あるカメラマンの方、オジサンがキヤノンを使っている事もあって「EOSの前は、コレ使っとたわ」と往年のフラッグシップ機F-1とNewF-1を見せてくれたのですけどね、ブラックの塗装がもうほとんど残ってないぐらい地金がむき出し、こんなになってもまだ動くのってぐらい凄まじい使い込まれ方でしたな。定期的にオーバーホールしていたそうですけど、見た目はもうカメラじゃなくて武器、格好いいとかのレベルを通り越して神々しささえ感じました。
「コレ2台で、子供二人大学までやったわ」笑いながら言ってましたけどね、オジサン思わず拝んでしまいましたよ。ああコレがプロの現場で応えてきたカメラの姿なのねって感動しました。ニコンFシリーズをずらりと見せてくれたカメラマンもいましたな、新しいのが出る度に買い増ししていたそう。「F2が一番好きやな、F3もエエね」いずれも使い込まれ感ハンパじゃなかったですけどね。
オジサンもキヤノンNewF-1を持っています。このブログのタイトルバナーに写っているのがそう。ピカピカです、使い込まれ感皆無、今箱から出したみたいにキレイ。完全に分不相応、身の丈に合ってないのは分かってますけどね、憧れだったのですよ。もうね触っているだけで気分が上がりますからね。キヤノンとニコン、プロの現場で活躍してきた両横綱、今でもオーラを感じてしまうのは同世代の方なら分かっていただけるかと。(笑)

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2018年6月23日 (土)

Velviaをフィルムとフィルムシミュレーションで。

富士フイルムさんのデジタルカメラに搭載されているフィルムシミュレーション、よく使っているリバーサルフィルムのVelviaが選べるようになってます。実際どうなのよって事でキヤノンEOSと撮り比べた記事を以前書きましたけど、きわめてフィルム寄りな色合いという印象を持ちました。ならばフィルムのVelviaとフィルムシミュレーションのVelviaを比べてみたらどうなのよって思ったわけで。で、早速やってみました。
フィルムカメラはCanon NewF-1、デジタルカメラはX-T20+マウントアダプター。レンズを同じにしなくては正しく評価できないので使い慣れたキヤノンNewFD24mmF2.8をチョイス。面倒くさいですけどレンズを付け替えながら撮りました。
X-T20の設定は色空間をAdobe RGB、フィルムシミュレーションをVelviaにして、ホワイトバランスはお日様アイコンの晴天の屋外用に、実際晴天でしたのでね。露出は露出計で測った値をマニュアルでセット、どちらのカメラも全く同じ値で撮りました。
で、ちょっとややこしい話。現像上がりのフィルムをデジタル化するのにEOSにEF100mmF2.8マクロで複写するわけですけど、せっかく条件を同じにして撮ったのに、複写に使ったカメラとレンズの色合いが反映されてしまっては元も子もないわけですな。
なのでフィルムの1コマ目に、その日の日差しの下でカラーチェッカーを写し込んでおいて、複写の際の色の偏りが無くなるようにそのコマを補正、そのパラメーターを複写した全てのコマに反映させれば、複写機材による色の偏りは無くせるわけで。
カラーチェッカーとはなんぞやという方のために少し説明。オジサンがお仕事で使っているものなのですけどね、グレースケール、RGB、CMY、肌色とその陰の色、自然界に存在する基本色が1枚のカードに並んでいるもの。カメラマンに撮影依頼をするときに、これを写し込んでもらっておけば、後で正確な色合わせが出来るのですな。

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グレタグマクベス社(今はエックスライト社に経営統合)のカラーチェッカーといえば業界の人は一発で分かるはず。お高いので個人では買えません、完全業務用。(笑)それを借りてきたわけで、なのでかなり正確に色の偏りは無くせたのではないかと思っておりますよ。
そんなこんなでややこしい手順を踏みつつ、撮ったものを比べてみたのが以下の写真です。35ミリフルサイズとAPS-Cなので同じレンズを使うと画角が変わります。同じぐらいの範囲になるように撮るときに前後したり、後でトリミングして両方の見た目を近づけています。

Film_vs_digi_029_blog フィルムの空の色ってやっぱりきれいですな、濁りが全然無い。これはデジタルでは無理なのでしょうかね。ま、このように横並びにしてしまうと差が歴然と分かってしまいますけど、単独で見ていたら多分わからないと思います。かなりいい線いっているのではないでしょうか。

Film_vs_digi_057_blogこの写真を見ていて思ったのですけどね、赤から褐色、茶色にかけての発色がかなり違うように感じましたな。ただ、被写体の材質にも影響受けるようで、ドアの色はフィルムのほうが鮮やかなのに、手前の看板の赤色はデジタルの方がハデハデなのですな。

Film_vs_digi_031_blog この写真だとドアの赤色はどちらも同じ感じに写っているのですけど、上のひさしや道路の舗装の色がかなり違います。日が傾いてきた時間帯だったのでその影響もあるかも。

Film_vs_digi_017_blog 撮った中で一番差があったのがこの写真です。白い壁の色に差が出ていますな。シャンデリアそのものの色や、その上の天井の色の影響をフィルムのほうが受けやすいのかなと思いました。

結論から言いますと、フィルムをがっつりシミュレーションしているかというと、そこまでは行かないけど、じゃあデジカメ画像なのかって言われると、フィルム寄りというか、撮るものによってはほぼフィルムなテイストを再現していると思いました。
人によっては「どこがフィルムどいや、全然違うやんけ」な意見もあるかと思いますけどね、フィルムと全く同じになるなんて最初から思ってませんし、ケミカルなフィルムと電気仕掛けの画像ですから、同じ風景画を油絵の具と色鉛筆で描くぐらい違ってて当然かと。
特定の色の発色傾向が違うところは当然ありますし、重箱の隅をつつき出すとキリがないのですけど、オジサンとしては逆にフィルムのVelviaってこんなに濃厚な発色のフィルムだったのだなと、改めて感じた次第。同じ露出で撮ってもややアンダーに感じる色乗りといいましょうか。
富士フイルムさんのフィルムシミュレーションは全体の傾向としてかなりイイ線行っていると思いましたし、カラー濃度やシャドウトーン、ハイライトトーンの設定をいじればまだまだフィルムテイストに近づけられるなと思いました。
富士フイルムさんからすれば、「オッサン、いらん事してくれるなよ」なガチ対決。(笑)いかがでしたでしょうか。

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2018年6月21日 (木)

プロらしくないプロと、プロにしか見えないアマチュア

オジサンと同じぐらいの世代の方にしか通じないとは思いますけどね、「丘サーファー」って言葉がありましたな、とうに死語ですけど。
サーフィンはしないし、海にも行かないけど格好だけサーファー。(笑)サーファーカットの髪をなびかせて、ライトニングボルトのパーカーなんか着て、街中で女の子をナンパしていたという、見てくれだけサーファーが一時流行りました。(笑)物事は本質より形から入るのは、ある意味基本ですからね。
レイバンのサングラスに、銀色の星形の鋲をちりばめた革ジャンやジージャンを着てチョッパータイプのハーレーダビットソンで走っている人を見かけますけど、古き良きアメリカへの憧れがそういうライフスタイルになっているのでしょうね、多分。
そういう部分ってカメラマンも同じだなぁと思ってしまったわけで。不思議なものでプロカメラマンほど、仕事のためのアレコレが優先するので本質重視、なので見てくれがプロっぽくなかったりします。お仕事を頼んでいたカメラマンはそんな人が多かったですな。
カメラバッグもドンケやテンバやf64なんかじゃなくて、ライトセットに付いてたのや、メーカーのキャンペーンでもらったのを平気で使ってましたし、カメラストラップも裏の滑り止めがボロボロでも無頓着、ファッションもカメラマンベストなんて絶対着てない、どこかの市場か商店街のオッサンのような出で立ち、カメラ持ってなかったら、絶対分からない、ゆる~い格好でしたな。だけどお仕事になると別人出現、そのギャップが何だか格好良かった印象があります。(笑)
反対にアマチュアカメラマンで、入れ込んじゃってる人って、プロでも持ってないようなカメラやレンズを持ってたり、出で立ちもカメラマンベストを着ちゃったりして、いかにも写真撮りまっせな、ちょいとばかり痛い感じの方いますね。駅のホームの隅っこで、電車に向かって白レンズ構えてたりします。(笑)
山登りが趣味の友人、ニコンのフラッグシップ機にお高いレンズという装備なので、山で撮っているとよく声を掛けられるそう。リュックも服装もプロ御用達のアウトドアブランドものでバチバチに決めているし、体格もいいのでカメラを構えていると、実に様になるのですな、なのでプロのネイチャーカメラマンと間違われるそうなのですけど、写真はプログラムモードでしか撮ったことがないという、実はヘタレな形だけの人。(笑)
「こんな場面は、どう撮ればいいんですかとか、聞かれてメッチャ焦ったわ、俺に聞くなよな。」って、あんたコンパクトデジカメで十分でしょうが、何で身の丈に合ってないカメラを持ち歩くのよ。
「プロが使うような、ええカメラ持ったら、ええ写真撮れそうな気がするやん。」オイオイ、すでにカメラを持つ以前の心構えの問題ですが。(笑)
プロほどそうは見えない、入れ込んだアマチュアほどプロっぽい見てくれなのがカメラマンの世界かもしれません。ま、どんなに形から入っても、写真を撮ってる姿を見たら、一発でどっち側の人か分かっちゃいますけどね。(笑)

_mg_9166_blog プロ用ストラップがアマチュア憧れのカメラアイテムだった時代が有りましたな。プロカメラマンがサービスセンターに修理やオーバーホールでカメラを出した時に、古くなったのと付け替えてくれるものだったので、市販されてなかったのですな。なのにナゼか中古カメラ屋さんで高値で売られてたり、カメラ雑誌の「売ります、買います」コーナーで取引されてました。たしかにお金掛かってる感はしますね、金色の文字も印刷じゃなくて刺繍ですからね。で、何でオジサン持ってるのって、知り合いのカメラマンにチョーダイって言ったらくれました。NewF-1に見栄で付けてます。(笑)

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2018年6月 7日 (木)

フィルムもフジ、デジカメもフジ、不治の病。(笑)

我が家のデジカメの勢力地図を塗り替えてしまったX-T20、こればっかりになってしまって、このところEOS全然使ってませんな。このままお蔵入りって事は無いですけど、ネットを見てたら危ない品物が発売されてました。EOS用レンズをフジのボディーに付けて、AFも絞りも使えるマウントアダプター。ただ付けるだけのものはオジサン持ってますけど、AFが動作して絞りもコントロール出来るってところがミソ。独自に中のプログラムを解析して作ったのでしょうけど、スゴイですな。こんなもの持ったらますますEOSを使わなくなってしまいますよ。
ま、イイお値段ですし、手持ちのEOS用レンズの中で、どうしてもフジのボディーで使いたいというのがないので手を出しませんけどね。宝くじでも当たったら考えましょうか。(笑)
満を持して買ってしまったX-T20ですけどね、富士フイルムさんのデジカメはこれが初めてです。ところがフィルムカメラはなぜかフジだらけだったりします。フィルム屋さんのカメラにハズレ無しといいますか、ジャンクで見つけてきたものが思った以上によく写るので、いつの間にか増えてしまったという。
気が付けばオリンパスペンシリーズやリコーオートハーフシリーズ、長年使っているキヤノンのカメラを追い抜いて、防湿庫の中で富士フイルム王国を作ってますな。経済成長で急激に大国にのし上がった某国のような有様になってます。(笑)
特にフジペットシリーズはイケマセン、フィルム屋さんが本気で子供向けカメラを作ったら、こうなりましたっていう、子供だけに使わせるのが、もったいないぐらいの抜群の写りな逸品ですからね、本気で復刻してほしいぐらい。(笑)
で、フィルムカメラですから当然フィルムが必要、そのフィルムも、富士フイルムさんのものを愛用しているオジサン。リバーサルフィルムファンとしては、富士フイルムさんにすがるしかもう生きる道がないのですよ。ネガフィルムは他社のものがまだありますけどね、それでもオジサンは富士フイルムさんの業務用を使ってます。
白黒フィルムが終わってしまったのは悲しい事ですけど、見回すとなんだか富士フイルムさんのロゴに囲まれて暮らしているのに気が付いてしまいました。とうとうデジカメまで富士フイルムさんに手を出してしまったわけで。
フィルムもフジ、デジカメもフジ、富士フイルムさんから逃れられなくなっておりますよ、まさしく不治の病。(笑)

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