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2019年7月18日 (木)

あの頃の神戸。

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行きつけの立ち飲みで、最近ちょくちょくお見かけするお客さん。ご夫婦で来られて、いつも楽しそうに喋りながら飲んでらっしゃるのですけど、何のきっかけだったか話が弾んじゃったのですな。話のツボと言いますか、周波数が同じ感じがしたので、失礼ながらお年をお聞きしたところ、同い年だったという。つまり同じ街の空気を吸って育ってきたわけで、話が噛み合うのも当然かと。
お互い酒飲みですから、今は無き名店の思い出話で盛り上がりましたな。でかい出汁巻が有名で、惜しまれつつ閉店した食堂や、揚げ物の油がヤバくて、胃腸の弱い人は確実にお腹を壊すと言われた伝説の洋食屋さん(笑)、おばちゃんがすごく怖い居酒屋さん、ドレスを着た金髪のお姉さんだか、おばさんだか分からない女の人が、タバコ片手にいつも立ってた外人バーだとか、職人気質のおっちゃんで、愛想のカケラも無いのに焼き鳥は抜群に美味しかったお店、巨漢の職人さんがドラえもんみたいな手で握ってくれる寿司屋さんなどなど。次から次へと、いい意味でも悪い意味でも思い出の名店が出てきましたよ。
今時のお店のようにすぐ別のお店に変わってしまう事が無かった時代。どのお店も長くやってましたな。高齢化や病気、震災や再開発で惜しまれつつ消えていったわけですけど、長く続けてくれていたからこそ、記憶にも残り、当時の事がいまでもはっきりと思い出せるわけで。10年、20年なんてザラでしたな。おじさんが一番お世話になった某大衆酒場、女将の急死で無くなりましたけど、新入社員時代に上司に連れられてきたお客さんが定年退職して嘱託になってもまだ通っていたという息の長い名店で、地元新聞の記事にもなりました。女将の葬儀は往年のお客さんが参列してすごかったそうで。
今は立ち退きで閑散としてしまっている元町高架下も、何屋さんなのか分からない、いかがわしさプンプンなお店がひしめき合っていましたな、学ランに刺繍を入れてくれるお店や、中古のミシンや電化製品が山積みなお店、表には文庫本が並んでいるのに、一歩中に入るとエロ本ばかりの古本屋さん、ウルトラマンが立っていたレトロなおもちゃを扱うお店などなど。
高架下商店街は、港に船が着くと外国人船員がよく買い物してましたな、どこの国だか分からない言葉で喋りながら、大きな包みを山ほど抱えた大男のグループをよく見かけました、薄暗くて狭い通路ですれ違うときチョット怖かったですな、顔はヒゲぼうぼう、太い腕には刺青がびっしり、おまけにとんでもなくデカイ。(笑)
元町や三宮を徘徊していて思うのですけど、海と山に挟まれた横長の街は、意外と小さな路地が多いのですな、そういうところにポツンとお店があったりするのがイイわけで、隠れ家的じゃなくて本当に隠れ家。(笑)特に夜は薄暗い路地とお店の明かりの陰影でさらにいい感じ、お店の密集具合の差もあるのでしょうけど、大阪のキタやミナミのような街全体が明るいって感じじゃ無くて、何だか影のある街のたたずまいが心地良いわけで。その辺りがあの頃と今も変わらない神戸の街。再開発や再整備が目白押しですけど、どこにでもあるような街にはなって欲しく無いですな。

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今回掲載の写真、上は震災前の神戸大丸、多分横に建ってる朝日ビルが、夕日で輝いてるのを撮りたかったのだと思います。露出を切り詰めてPLフィルターでガッツリ濃い目写真。(笑)下は喫茶コットンとその界隈を撮ったもの、今は乙仲通と呼ばれて若者のお店で賑わってますな。画面右奥に南京町の海栄門(南側の門)が見えている事から場所が分かるかと。この辺りは、銀行や海運関係の会社などがあって昼間は賑わいがあるのですけど、夜は殆ど人気のない界隈でしたな、もうそんな事を覚えている世代はオジサンぐらいが最後かと。

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