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2015年9月 1日 (火)

昼下がりの団地

L18185blog
そういえば、昔、ポルノ映画で「団地妻」シリーズというのがありました。
ネットで調べてみると、洋画全盛で、衰退しつつあった邦画産業を救ったのがこの日活ロマンポルノで、71年の白川和子主演、「団地妻シリーズ」がポルノ映画の最初のヒットシリーズと出ていました。
日活にとっては、社運をかけた映画だったらしく、そんな大事な映画のタイトルに「団地妻」という言葉を使っているくらいなのですから、その当時の団地というのは、何かしら世の中の先端を行くイメージがあったのかも知れません。
団地という言葉自体、今となってはあまり聞かない言葉になってしまっておりますが、「○○工業団地」なんて産業の先端を行く地域に使われていたりするので、やはり「団地」はまだまだ先端を行く言葉なのかも知れません。
「団地妻」シリーズの頃、私はまだ小学生だったので、団地といえば、川崎重工や、三菱重工に勤める父を持つ同級生を思い出しました。社宅としての団地がたくさんあって、よく遊びに行ったのも思い出です。屋上からの景色がちょっと羨ましくて、紙ヒコーキを飛ばして遊んでましたな。
わが家の周りには団地がとても多く、神戸市のベッドタウンとして開けたところなので、いまだに古い団地が多く残っています。そのころの団地も、そろそろ耐用年数が限界に来ているらしく、少しずつ建て替わっておりますな。
数年前、取り壊しが始まったすぐ近くの団地も立ち入り禁止の囲いができる前に、写真に納めておこうと通いましたが、その敷地内の記念碑には、「この団地は、失業対策として山を開いて広大な宅地を造成することに成功した、我が国最初のものである。」とありました。
さらに、着工から完成までの七年の間、機械力を使わず延べ百万人に及ぶ人力で完成させたことが当時の兵庫県知事の言葉として刻まれていたのですが、その日付が私の生まれた年月と同じだったので感慨深いものがありました。
私と同じ時代の空気を吸ってきて、今その役目を終えた団地に少し感傷的になってシャッターを切りましたな。階段を上がり、ここに住んでいた人たちが日常見ていたであろう高台の景色を写真に納め、団地を後にしたわけで。
この直後、囲いができ、中は見えなくなりました。あっという間に取り壊されて更地になった後、平成のモダンな団地が立ち並びましたが、今時のデザインのおしゃれな建物は、もはや団地と呼ぶにはふさわしくないたたずまいで、建物好きの私でも写真に撮りたくなるようなものではありませんでした。

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コメント

よもかめ亭主さんこんにちは。
去年、近所の市営住宅も建て替えになりまして、冬から春にかけて撮りました。
新しく住みやすくなるのは良いことなのに、何故か新しい団地は撮る気になれませんね。不思議ですね。

投稿: Myrrh | 2015年9月 3日 (木) 10時26分

Myrrh様、おはようございます。お久しぶりです。
いまどきの団地は、団地って言いながら見た目はマンションと同じで団地らしさがないからではないでしょうか。団地らしさってなんやねんって突っ込まれそうですが。(笑)
取り壊し前に潜入して思ったのですが、階段は狭いし、天井は低いし窓は小さいし、ノスタルジーは感じましたが、住もうとはとても思えないコンパクトさでした。建て替え以外に道はなかったのでしょうね。

投稿: よもかめ亭主 | 2015年9月 5日 (土) 10時59分

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