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2015年1月31日 (土)

フィルムをデジカメで複写実験してみた。

自作Windows二号機で64bitOSだとニコン SUPER COOLScan4000EDが動かないのを何とかした顛末を少し前に書いたが、その時にもし動かなかった時のことを考えて複写用ベローズとマクロレンズにデジタル一眼レフでスキャナ代わりに複写してしまう実験について、いずれブログにという予告をしていたので今回はその結果報告をお届けします。
ベローズを使った複写については2013年8月22日に「スキャン待ち解消作戦」http://yomocame.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-fce1.htmlという記事を載せているので参考にしていただければいいかなと、ベローズとデュプリケータにレンズとカメラが取り付けられた状態の写真も掲載していますので。
昨年、リコーイメージングがフィルム複写用アクセサリーPENTAX FILM DUPLICATORなる製品を発売しておりましたが、コンセプトは全く同じ、ただアチラはメーカーが本気出して作った専用品でとってもお値段がお高いのでおいそれとは手が出ないシロモノ。
で、無かったら工夫して何とかしてしまうのが日本のモノづくりの基本。というか、金持ちは金を出せばなんとかなるけどビンボー人は知恵を出すしか出すものがないのでね。
で、早速複写。ベローズの取扱説明書に細く設定が出ているのでそれを参考にセッティングして三脚ごと明るい窓際に置き外からの自然光で。
あとはデジタル一眼レフをパソコンに繋ぎ、リモートで画面を見ながら撮影倍率を微調整。ピント合わせも画面で拡大して正確に合わせられるのでバッチリ。絞りをF11ぐらいに絞り込んで絞り優先AEで撮影してみて露出補正で調整、終り。
というわけでこれだけです。というのでは面白くもなんともないので色々やってみたことを。
まずリバーサルフィルム(スライドフィルム)はそのままで写真として見られるので複写するのも特に苦労するところはない。
問題はネガフィルム、陰陽反転したフィルムなので、仕上がりが分かりづらい。
しかもカラーネガフィルムはフィルム全体がオレンジ色のベースになっているので、そのまま複写して画像処理アプリで反転しても色カブリしておかしな色調になってしまう。
具体的に言うとオレンジ色の補色である青に偏るということである。色相環の反対側の色なのだが、小学生の頃色鉛筆の箱の裏に書いてあった色が順番に変わっていく輪っかの絵の正反対にある色どうしが補色関係にある色で、赤と緑、黄と青紫などを指す。
そういうわけでネガフィルムをそのまま複写したのではきれいな写真にはならないので、デジタルカメラならではの機能であるホワイトバランスを使い色カブリを極力取り除いた。
手順はネガフィルムのリーダー部分など何も写ってない部分を複写、その画像をカメラのマニュアルホワイトバランス設定で選んで登録し、その設定で複写してやればいい。
つまりオレンジのベース色をカメラに「これは白でっせ」と認識させるわけだ。フィルムの種類によってオレンジベースの色が違うので、空いているメモリーカードに各フィルムごとのベース色撮影データを撮って保存しておけば呼び出して使える。
こうして複写したデータはPhotoshopで反転するのが手っ取り早いが、お高いアプリなのでフリーウエアの画像処理アプリで何とかならないかと探してみたのがコレ。
GIMPはその筋では有名だが、そこまでの機能はいらないのでpaint.netというのを使ってみたが軽い、わかりやすいアプリなのでこれで十分であった。
実際の実験結果をどうぞ。

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1990年に心斎橋大丸をリバーサル(ベルビア50)で撮影したものから複写。画像クリックで拡大。

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同じく1990年地元の漁港の朝日をリバーサル(ベルビア50)で撮影したもの。画面クリックで拡大。リバーサルの場合RAWで複写してデジカメの付属アプリやLightroomなどで原版に合わせた画像調整ができるのがいいところ。

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カラーネガフィルムをホワイトバランスオートで複写。オレンジ色のベース色が全体にかぶっている。

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これを反転するとこのとおり、全体に真っ青。画像処理アプリで補正することはできるが手間がかかる。

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こちらは最初にオレンジ色のベースを撮影し、その画像をマニュアルホワイトバランスの設定に登録して撮影したもの。

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反転一発でここまで正確な色調になる。RAWで撮影しても画像処理アプリでは開けないので、いったんJPGで書き出すか最初からネガに関してはJPGで撮影するのがいいかもしれない。LightroomならJPGでもRAWデータと同じように補正できるのでオススメ。

写真は30年前の1985年に撮影した垂水警察署。フィルムは富士フィルムのHR400。建物は次の年まで警察署として使われた後解体され保存、その後丹波篠山にある観光施設「お菓子の里丹波」に移築され現在はカフェとして使われている。

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撮影とカメラ、お役立ち」カテゴリの記事

コメント

ネガカラーですが、私の場合、RAWで複写し
・現像時のホワイトバランスをオレンジベースや画面の白いところで設定。
・それをTIFで書き出し、
・一括処理できるソフトで・コントラストとカラーバランスを自動補正

 これでおおむね見られる写真になりますが、好みで色やコントラストを調整します。

・一括サイズ変更、JPG保存

JPGは600万画素レベルにしてます。

RAWでオレンジベースを補正するほうがよいと思います。

投稿: miya | 2015年11月14日 (土) 10時48分

miyaさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
基本的にカメラ側で出来ることはやっておこうということで、カメラでのホワイトバランス設定のことを書きましたが、RAWで撮って補正するほうがいいですね、同意見です。
数年前まではフィルムスキャナで取り込むほうがきれいだったのですが、最近の高画素数のデジタル一眼レフですと複写しても十分きれいなので、最近はこの方法ですね、フィルムスキャナもいつまで動いてくれるか分かりませんし。何しろWindows2000時代のモノなので。

投稿: よもかめ亭主 | 2015年11月14日 (土) 16時24分

始めまして、楽天マークと申します。

デジタルカメラがメインですが、フィルムの色が恋しくなりF4を手に入れてネガフィルムで撮り始めております。そのネガを反転させてデジタル化をしようと試みていましたが、どう編集しても色は出ませんでした。ネットで調べている中で、このブログを読ませて頂いて「カメラに「これは白でっせ」と認識させる」方法で行ったところ、かなり正しいと思われる色が出始めました、まだ、勉強は足りませんが。使っているのソフトはPhotoshop CC で、RAWで撮って、反転させて自動カラー補正などやっていますが、最終的には現像で補正を掛けて色づけしています。特に淡い色の時は補正を掛けないと無理なような感じです。ネガを撮るときの注意事項なども教えていただければと思いますが、特に注意することはありますでしょうか?マクロレンズを持っておりますので、それで撮影しています。

所で、miyaさんの「現像時のホワイトバランスをオレンジベースや画面の白いところで設定。」の意味が分かりかねます。現像段階で何をどう見て?ホワイトバランスを変えようとされているのか?分かりません。分からなければ、よもかめ亭主さんのやり方で良いとは思っていますが。

お時間のあるときにでも教えていただければと思います。

投稿: 楽天マーク | 2016年2月12日 (金) 22時25分

楽天マーク様、こんばんは。はじめまして。
記事ではカメラ側でネガフィルムのリーダー部分など何も写ってない部分を複写し、それをマニュアルホワイトバランス設定で登録する方法を書きましたが、miya様の「現像時のホワイトバランスをオレンジベースや画面の白いところで設定。」は複写したRAWデータをPhotoshopCCのCameraRAWウィンドウで開きホワイトバランスツール(スポイドの形をしたツール)でオレンジ部分を選択してから画像を開いて反転させるのではないでしょうか、miya様がどのアプリをお使いか分かりかねるので想像ですが。私の場合は過去に撮ったフィルムが大量にあるのでカメラで設定し、じゃんじゃん複写していかないと追いつかないのでこの方法でやっております。
注意事項ですか、う~ん手袋をしてネガを扱う、ライトボックスは日本印刷学会推奨規格準処のものを使う、マクロレンズは当然、絞りはF11以上、ホコリはブロアーで徹底的に吹き飛ばす。ぐらいしか思いつかないのですが。いかがでしょうか。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年2月12日 (金) 23時23分

よもかめ亭主様、おはよう御座います。
早速のお返事有り難うございました。
どちらが良いか?テストしてみましたが私には差ほどの違いが感じられず、量をこなすには、よもかめ亭主様のやり方の方が良いような気がしました。
ライトボックスは手が出ませんので、なんか方法を考えたいと思いますが、思いつくのはLEDライトで半濁色のアクリル板かデフューザーで試してみようかと思っております。絞りはF11ですか、次回やってみたいと思います。

関係ない話なのですが、ほかのブログでRAIDの記事がありましたが、私はRAID1で痛い目に遭いました、もうデータが戻せませんでした。それ以来、RAID1は使わず、外付けのHDDにバックアップ取っています。
最近ですがAmazonでプライム会員向けに写真だけ容量無制限なクラウドサービスが始まりましたので、思案中です。私は動画も撮るのでクラウドにバックアップが撮れません。アメリカのAmazonでは何でもOKというクラウドサービスがありますが、年間7千円なので考えています。ここまでバックアップしておけば火災や地震でデーター消失の心配は無くなりますが、クラウドサービスはなんとなく漏洩?がありそうなので心配ですね、クラウドサービスはいくつかありますが、なんとなく心配で使えません、値段も高いですし。

投稿: 楽天マーク | 2016年2月13日 (土) 08時39分

楽天マーク様、おはようございます。
デジカメもこれだけ画素、画質が良くなるとスキャナ代わりにできるのではというところから始めたものなので、フィルムスキャナで読み込むより効率よく出来ないと意味が無いのでこういうカタチに落ち着きました。
バックアップといえばRAIDみたいな記事を平気で書くIT関連ライターさんはバックアップの意味が分かっているのかなと思いますね。RAIDなどでいくら完璧にしても人為ミスで間違ったデータを保存してしまったら終わりですから。そこまでカバーできてバックアップだと思うのでRAIDは使っておりません。むしろ分散させたほうがいいと思っています。クラウドも使い方次第かと、普段から自分のデータ類はシンプルに見渡しが利くようにしておくのが肝心だと思っています。

投稿: よもかめ亭主 | 2016年2月13日 (土) 10時17分

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