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2014年5月

2014年5月31日 (土)

接写リングで遊ぶペンF

レンズ交換のできる一眼レフカメラならではのアクセサリーに「接写リング」というものがある。
レンズマウントからレンズを離すと、接写ができるので、そのために間に入れるリング状の物で、厚みがいろいろあり、それの組み合わせによって接写の倍率を変えることができるというものである。
地味なアクセサリーではあるが、マクロレンズが買えなかった頃にはありがたいものであった。
今回紹介するのはペンF用のもの、よく行く中古カメラ屋さんの半分の値段で出ていたものを見つけた。
ペンFで接写など、ほとんどしないだろうが、手作りマウントアダプターの材料にもできるので、とりあえず押さえということで買ってみたものである。
ペンFのファインダーではピント合わせがかなりつらい、絞りが連動するわけでもないので、正直使いやすいものではないが、何かの時に役に立つかもしれないので、コレはコレでよかったかなと思うわけです。

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ビールのおまけでついていたペンシリーズのミニチュアをそれらしく撮ってみた。

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2014年5月29日 (木)

色街のかけら1

以前、書店でたまたま手にとった本がきっかけで、遊郭建築というものを知り、建築物好きとしては、訪れてみたくなって撮り歩いたことがある。
本の名前はそのものズバリ「赤線跡を歩く」。
赤線とは何かというと、江戸期以降「遊郭」と呼ばれる売春を許可する地域があった。貧しさで身売りした女性が働いていたという。
昭和21年、占領軍(GHQ)の命令により公娼制度は廃止、人身売買は禁止された。日本政府は既存の公娼地域のみ営業を認めるという措置をとり、それまでの遊郭は特殊喫茶として「カフェー」の名目で営業を再会、取り締まりをしていた警察当局の都合で、元遊郭地帯を地図上に赤線で囲い、それ以外の売春地帯を青線で囲って区分、それ以後「赤線」「青線」が俗称となる。昭和33年の売春防止法施行により全廃するまでこの色街は続いたという。
前述の「赤線跡を歩く」は全国に残るその当時の建築物を訪ねた本であるが、随所に装飾の施された当時の建物がその後アパートや旅館、一般住宅としてひっそり生き残っている姿を見ることができる貴重な本である。
この本をガイドにして、歩いてみたがさすがに年月が経って何も残っていない場所もあった。建物の老朽化を考えれば当然なのだが、歴史に埋もれた色街のかけらは確かに感じられたのである。
L21959blog 長崎 2009/EOS 5D MarkII EF16-35mmF2.8L USM/三島屋(元遊郭)

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2014年5月27日 (火)

ビニールゴミ多くないですか?

ゴミの分別をして、専用のゴミ袋に入れて出さないと持っていってくれなくなってしまってから気になるようになったのだが、ビニールやプラスチックのゴミがやたら多くないですか。
たとえばスーパーでパック入りの刺身を買ったとする。まず全体にかぶせてあるラップフィルム、それと食品トレイ、さらに食えもしないのになぜか付いているプラスチックの黄色い菊の花やビニールのバラン、刺身の下にはスポンジの様なよく分からないシートが敷いてあって、物によってはラップフィルムが直接刺身に触れないようにプラスチックの枠が付いていることもある。
これだけではない、わさびやおろししょうがなどの薬味小袋もビニール製、寿司のパックならこれに醤油やガリの袋が付く。
これだけビニールとプラスチックを使いまくっているモノをさらに包装台で半透明の袋に入れてからレジ袋へ入れてお持ち帰り。
かくしてゴミ箱の中は生ゴミよりもビニールやプラスチックゴミですぐに満杯だ。
正直言うて、ホンマ考えなあきませんな。

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昔はこういうゴミ箱で十分なぐらいゴミは少なかったのに。

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2014年5月25日 (日)

タイヤキヤイタ

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鯛焼きはお好きですか?私は好きです。三宮の鯛焼き屋さんのことをあるブログで見て、久々に買ってみたのですが、これがなかなか旨い。
記事を見なければたぶん知らないままだったでしょうな。参考になりました、ありがとうございます。
三宮ってホント行かなくなりましたな。若かりし頃は東門あたりで明け方までブイブイ遊んでおりましたが、震災後行きつけの店はビルごと倒壊して無くなったり、その後は風俗店と外食チェーンの飲み屋ばかりになって、すっかり足が遠のいてしまいました。行くのはジュンク堂書店ぐらい、普段はトアロードから西ばかりの元町ラブなオジサンになっておりますよ。(笑)
で、鯛焼きのオハナシ。
鯛焼きというのは方向性がありますな。同じように粉を溶いて焼いた中にあんこが入ったものに今川焼き(私は太鼓饅頭という方がしっくりくるのですが)がありますが、あれは円筒形、どの方向から喰らいついてもかじった形は同じ、ある意味ユニバーサルデザインであるとも言えますが、鯛焼きは違う。
頭から食べるか、しっぽから食べるかの方向性で幼い頃は兄弟喧嘩にも発展したというシロモノ。
おなかには黒いあんこがたっぷりの結構腹黒い奴なのですな。
さらに、今川焼きより遙かに複雑な形状が、あんこを均等に封じ込めることを難しくしているので、しっぽの先まであんこが入ってないなどということになるとお店の技量や良心まで疑われる事態になりかねない訳で。
「あっこの店で鯛焼き買うたら、しっぽ粉ばっかりやったわ」と言われてしまえばもうオシマイ。
次の日から「頭としっぽは落として、おなかのとこだけ包んでちょうだい」と言われかねませんよ。
以前、一口サイズの小さな鯛焼きを見かけましたが、鯛と言うより金魚。テーブルにズラリ並べてドミノ倒しをしたら面白いかなと思ってしまいました。
そうそう、私の地元の駅中ショッピングモールで鯛焼きの型を使ったお好み焼きを「おしゃれ焼き」という名前で売っておりますが、ネーミングがイケてないのは置いといて、ハンバーガーのように持って食べられる鯛焼き型のお好み焼きというのはなかなか面白い発想ですな。
お祭りの屋台で同じものを見たことがあるので、それをヒントにしたのでしょう。
たかが鯛焼き、されど鯛焼き。鯛焼き焼いたは逆さに読んでも鯛焼き焼いた、お後がよろしいようで。

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「天然たいやき、鳴門鯛焼き本舗」というのが前述の三宮の鯛焼き屋さんの名前。関西中心に手広く店舗展開しておるようですな。お味は皮パリパリあんこあっさりでとても旨い。5個買うとこういう箱に入れてくれます。ケーキ屋さんのお持ち帰り用の箱と構造は同じなのだけどデザインが秀逸、お土産にも、受け狙いにも、話のネタにももってこい。

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こちらはオマケ画像。我が家の鯛焼き型箸置き、胸ビレの下と尻尾のところからあんこがはみ出ているところまで再現してある芸の細かさが気に入っている。和食器と雑貨のお店で売ってます。(楽天でもいっぱい出てきましたな)

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2014年5月24日 (土)

好きな写真家3 鬼海弘雄

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初めて、鬼海弘雄さんという写真家のことを知ったのは、写真集「東京迷路(Tokyo Labyrinth)1999年 小学館」を書店で見てであった。
自分自身が街の写真を撮り続けていることもあって、街に対する見方と言うか捕らえ方に興味を持ったのである。
その後、あるテレビドキュメンタリー番組で採り上げられているのを見た。浅草でお寺の境内の壁をバックに、道行く人の中から、自分の気になる人に声を掛け、ポートレイトを撮る写真家の姿が映っていた。
壁の汚れをふき取りながら「ここが私のスタジオだから、きれいにしているんです」と答え、さらに一日居ても一枚も撮れないときもあるので、いいのが撮れた時は帰りに焼鳥で一杯と笑っていたのを記憶している。
また、出版社か何かの仕事で、自分の撮った写真でお金を貰うのは、なかなか慣れないとも言っていた。頼まれた写真を撮るカメラマンではなく、地道に自分の表現として撮る写真家なのだから当然ではあるが、その番組を見て以来、ますます気になる写真家になった。
2012年、兵庫県伊丹市立美術館で鬼海弘雄写真展 PERSONAが開催され、これは行っとかないとアカンでしょうというわけで美術館のホームページを調べ、アーティスト・トークの開催される日を狙って見に行った。
アーティスト・トークとは、写真展会場を順路にそって、鬼海弘雄さん本人が作品解説をしてくれるというもので、ファンがかなり大勢来ていた。その中に混じって解説を聞きながら会場を回ったのだが、何度かやって慣れているのか、面白おかしく解説をしてくれてとても楽しい時間だったのである。
オリジナルプリントを見るだけでも値打ちがあるのに、作家本人の解説付きだからこれは久々にいい写真展であった。
帰りにミュージアムショップでまだ持ってない写真集と鬼海弘雄さんのインタビュー記事が載った新聞を買って帰ったが、ますます好きな写真家になったことは言うまでもない。

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2014年5月22日 (木)

神戸まつりとサンバとカメラオジサン

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最初の頃の神戸まつりは派手なサンバに違和感があって「なんで神戸でサンバやねん」と思っておりましたが、今ではすっかり定着して神戸まつりというとサンバとアマチュアカメラマンだらけという印象がありますな。
確かに、非日常的な派手な衣装で踊りまくるサンバチームの姿は被写体としては撮り応えがあるわけで。
純粋にサンバの躍動感を撮るもよし、欲望に正直に普段お目にかかれないキレイなおねーさんを撮るもよし。
普段は風景写真何ぞを撮っているだろう(と思われる)おじいちゃんカメラマンもこの日ばかりは望遠レンズ付きの一眼デジカメ両肩に走り回っておりますな(笑)。
正直言って入れ食い状態、メモリーカードがいくらあっても足りないでしょう。次の日かその次の日あたり、体のあちこちが痛くなって、サロンパス貼りまくりで横たわっている姿が目に浮かびます、ご愁傷様。
観察していると面白いことに、カメラオジサン的に写欲がわく被写体といえば聞こえはいいですが、早い話が特にキレイなおねーさんの後ろには金魚の糞のようにカメラマンがついて回っておりますな。その人が動けばカメラオジサンの固まりも一緒になって動くのが笑ってしまいますが、キレイなものを写したいのはカメラオジサンの永遠のテーマなので見て見ぬ振りをヨロシク。
カタカナで「サンバ」だから写真に撮ろうと思いますが、漢字で「産婆」だとどうでしょう、撮りますかね?ま、サンバチームの中に産婆さんがいないとも限らないのでこの辺は微妙ですな。
産婆のサンバの三羽烏というATOKもまともに変換できないダジャレを思いつきましたが、スミマセン、オジサン暴走してしまいました。
しばらくすると雑誌の月例コンテストで同じような写真をいっぱい見かけるかもしれませんが、このあたりはご愛敬ということで。誰しも自分だけが傑作を撮ったと思っているのでね。
えっ?おまえはどうなのって、私ですか?当然出掛けましたよ、家人の冷たい視線を振り切って一眼デジカメとクラシックカメラを持って。
普段は街中の看板だとか置物だとか訳の分からないものばかり撮っているので、クラシックカメラにもたまには美しいものを見せてあげないと。
今年は天候にも恵まれて暑かったし、人出も多かったですな。人混み大嫌いなんでね、ブログに載せる写真をサクッと撮り歩いて、いつもの立ち飲みに避難、ビールがおいしい一日でした。

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2014年5月20日 (火)

ガイコツウォッチング

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以前書いた街で見かけるビリケンさんに続く、今度は街歩きで見つけたガイコツのいろいろ。
ガイコツというのは怖いのだけど、何となくユーモラスで滑稽な感じもありますな。
接骨院などで飾ってあるミニチュアの骨格模型は見ると欲しくなります。
そういえば小学生の頃、理科室の骨格模型を倒してバラバラにしてしまってえらく怒られたことを思い出しました。
おもちゃ屋さんや、文房具屋さんでなぜかガイコツのキーホルダーが売っていたり、硬貨を置くとガイコツの口が開いて飲み込む貯金箱も持ってました。夜光塗料で夜中にほのかに光るのが不気味でしたな。
そういえばボンダイブルーの初代iMacが発売されたとき、スケルトンという言葉が流行りましたが、あれは中が透けて見えるという意味ではなくガイコツや骨格、骨組みを表すskeletonから来ているのだと後から知りました、そういえばいろんなアクセサリーや便乗グッズが発売されましたな。

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街歩きでガイコツと出会う率が高いのは若者ファッションのお店が集まるようなところ。大阪だとアメリカ村あたりでしょうか。
シルバーアクセサリーのお店で、ガイコツの指輪を見かけたことがありましたし、雑貨屋さんでガイコツグッズのコーナーがある店も見かけました。
リアルなガイコツの置物や、小物入れ、ベルトのバックルやライター、スマートフォンのケースなどガイコツマニアには目の毒なものがワラワラ売っていましたな、ちょっと欲しくなりました。
ま、若い人にはそういうのがカッコいいという感覚だからお店にも並ぶのだろうしディスプレイされたりするのでしょうが、カメラ片手にそんなものばかり撮り歩いているオジサンはこの街では完全に異邦人。
無視してくれるので気を使わずに撮り歩けて楽しいですな。今回はそんなこんなで撮ったものから掲載いたします。

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2014年5月18日 (日)

懐かしのレンタルレコード店

DVDにビデオにCD、今でこそレンタルが当たり前になっていて利用したことが無い人の方が少ないくらいだろうが、若かりし頃、レコードレンタルの店ができたときは画期的だった。
まだCDも無い時代の話である。少ない給料でLPレコードを次から次へと買えるわけも無く、しかし音楽が聞きたいというところに現れた新しいお店だった。
お店によって違っていたが、LPレコード一枚数百円で借りられた。新譜は少し高かったように思う。買ってみたいが、ハズレだったらどうしようというような新人や聞いたことが無いバンドなど、まずレンタルで聞いてみてからというのが当たり前になった。
レンタルレコード屋は基本的に国内発売のものばかりだったので、逆にややこしい輸入レコード屋で、レンタルレコード屋には無いものを探して買ったりもした。海賊版や、プロモーショナルアイテムといわれる、新人の売り込み用に録音されたものなどである。
毎回ごっそりと借りて帰っては、せっせとカセットテープにダビングしていた。あの大きなLPレコードである。結構な重量だったが、そんなものは苦にもならなかった、新しい音楽が聞けることのほうが楽しかった、そういう時代だったのである。

L17712blog こういう感じのレコード屋さんでよくLPレコードを買ってました。曲も日本のか、外国かのおおざっぱな分け方で、日本の曲を見ると、演歌も歌謡曲もロックもフォークソングもみんな一緒くた、歌手名でアイウエオ順に並んでました。本文と写真のお店は関係ありません。

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2014年5月17日 (土)

マミヤスケッチを改造する

マミヤスケッチは36枚撮りフィルムが使えないと以前書いた。使おうと思っても、巻き取り側の軸が太くて巻き取ることができないのである。
発売当時のフィルム事情を考えるとしょうがないことなのだが、私はいつも36枚撮りをつかうので、何とかマミヤスケッチでも使えるようにできないかと考え改造してみた。
始めにお断りしておくが、今回の改造は私が自己責任で行ったもので、他の方におすすめするものではない。修理のプロから見ると、たまたまうまくいっただけの危険な改造なのかもしれないので、この記事を見て同じ事を行った結果カメラが故障したり修理不能の事態になったとしても、当方は一切の責任を取りません。それを理解の上この先を読み進みください。
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左がオリジナル、右がペンの巻き取り軸を移植したもの

写真にあるように、本当に巻き取り軸が太いカメラである。これを細くさえできればいいわけなのだ。
ある日、ジャンク品のマミヤスケッチをばらして内部の仕組みを見ていたとき、もしやと思ってガラクタ箱の中に転がっていた巻き取り軸をつけて見たらなんとピッタリ。そのまま組み立ててテストフィルムで巻上げをしてみると、36枚撮りフィルムでちゃんと使えた。当然フィルムカウンターは追従せず一周以上回ってしまうが、これは仕方が無い。
とにかく36枚撮りフィルムが使えるようになったのだ。この改造に使った巻き取り軸はOLYMPUS-PEN EE-Sのもの。部品取りに置いてあった物が流用できたのだ。まるで最初からそうだったかのようなフィット感、巻上げが重くなることも無く快調そのものである。手持ちのもう一台のマミヤスケッチも同じ改造をして使っている。

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ジャンクのOLYMPUS-PEN EE-Sから外した巻き取り軸

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この通り、36枚撮りフィルムで約55枚写真が撮れる。

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2014年5月15日 (木)

プアマンズ何々~

プアマンズポルシェというと、ポルシェのシャーシにワーゲンのエンジンを積んだ安い量産品に対する言い方から来ているそうだ。
本物が買えない貧乏人のポルシェという意味らしいが、その後、安くて性能の高い日本製スポーツカーを指す時にも使われるようになって意味が広がっていったらしい。必ずしもプアマンズ=貧乏人というマイナスイメージだけではなくなっているようだ。
そう考えると発泡酒は「プアマンズビール」と言えなくもないが、しかし何となく高いビールに手が出ないけど、酒は飲みたいという、意地汚さ感が漂ってしまうので、発泡酒は発泡酒と呼びましょう。
でもなぜビールに似せているのか、そこが何だか発泡酒として、吹っ切れないものを感じるのですが、ビールに比べて泡はすぐに吹っ切れるのにね。
カメラの世界でもプアマンズ何々という言い方をすることがある。私の大好きなブロニカは海外ではプアマンズハッセルなどといわれていたらしい、冗談じゃない。
もしMC Zenzanon 80mm F2.8(Biometar 80mmF2.8のブロニカ用)だけでなく、もっとたくさんのカールツァイス製のレンズ群がブロニカ用にラインナップされていたら、どっちがプアマンズだったか。

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ZENZABRONICA S2 NIKKOR-H 50mm F3.5/撮っている感がスゴクあるカメラなので、実に楽しい。

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2014年5月13日 (火)

現像所がダメにしたのか

その昔、テレビといえば白黒だった。後にカラーテレビが出てきたとき、名前の前に「カラー」と付けて区別していた。
しばらくしてカラーテレビが当たり前になるとテレビといえばカラーテレビを指すようになって区別どころか白黒テレビは廃れていった。
液晶テレビや液晶モニターもそう、出始めは珍しがられたが当たり前になると、ブラウン管のテレビやモニターは消えていった。電卓とそろばんも、CDとレコードも、ビデオテープとDVDも皆同じ。
今カメラというとデジタルカメラを指す、フィルムカメラを思い浮かべる人の方が少数派だろう。生産台数も圧倒的にデジタルカメラの方が多い。
実際デジタルカメラは実に便利である。写真を撮る行為はデジタルもフィルムも変わりはないがその後がまるで変わってしまった。
撮ったその場ですぐ確認、友達に見せたり、失敗してもすぐ撮り直せるスピード感はフィルムではどう逆立ちしたってできないことだ。
ただ、その便利さだけがフィルムを片隅に押しやってしまったのかと考えるとそれだけでは無いような気がするのである。
デジタルカメラがじわじわと勢力を拡大しつつも、まだまだ画質の面でフィルムにはかなわなかった頃のこと、イルフォードXP2というカラーネガと同じ現像処理でモノクロネガが得られるフィルムで撮影後、写真屋さんに出しに行ったのだが、受付のスタッフは見たことのないフィルムだったらしく、現像できないの一点張り。
ふつうのカラーネガと同じC-41処理だからと何とかコンコンと説明し預けたのだが、店を出て数メートル歩いたところで追っかけてきて「やっぱりウチでは預かれません」。
呆れかえって断念したが、写真屋さんの受付にいながらフィルムや現像の知識がまるでないのはどういうことか。
さらに、時間が無くスピードプリントの看板を見て入った写真屋さんで同時プリントを頼んだところ、確かに早かったがとても見られたもんじゃないプリントの仕上がりにがっかり。
文句を言うと「ウチの標準的な仕上げなんですけどね~」。写真のクオリティは維持しつつスピード仕上げができるのが売りだと思っていたのが大間違い、ただ早いだけ。こんな写真受け取ってもアルバムには貼れない。
焼き増しを頼んだら素手でネガを触りまくり、現像とプリントを仕事にしているのなら手袋ぐらいしなさいよ。
45分スピード仕上げだの、0円プリントだの、あのころは街中にたくさんの写真屋さんがあって便利だったが、どこも質は低く、研修を受けて機械の操作をしているだけの、ろくに写真なんて撮っていないスタッフが多くてお話になりませんでしたな。
モデルチェンジのたびに高画質になっていくデジカメで撮って、おうちのインクジェットプリンターで出したほうがきれいとなればわざわざ写真屋さんには行かなくなるのは当然のことで。
「写真屋さんに出したらやっぱりきれい!」を維持できなかったこともフィルムを衰退させた原因の一つだと思っているのですが。

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2014年5月11日 (日)

ダメだったBOLSEY JUBILEE

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カメラ修理を趣味にされている方のホームページと見ていると、ここまでやってしまうのかというツワモノの方がおられる。
趣味で自己責任だから出来るのだろう、修理を職業でやっておられる方ならお客様のカメラに冒険など出来ないだろうから。
あるとき、曇ってしまったレンズを何とかできないかと調べていたら、車のフロントガラスの油膜取りクリーナーを使ってレンズを磨いてしまうという荒技が出ていた。ひょっとしたら上手くいくかもしれないと考えさっそく参考にしてやってみた。
カメラはボルシージュビリー、デザインがなんともかわいいカメラなのだが、完全なジャンク品、レンズ真っ白でどうにもならない。
どうせダメなのだからとレンズをはずしてハンドグラインダーの先に付け、クリーナーをスポンジに含ませたところに押し付けるようにして気長に磨いてみた。
写真は撮れるようになったが、ソフトフォーカスのかかったトイカメラのような写り。
ま、一応こういう手段もあるということだけ分かったのが収穫だった。

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ここまで写るようになったのだから、良しとしましょう。

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2014年5月10日 (土)

オートホワイトバランスの功罪

デジタルカメラに慣れきってしまうと、フィルム時代のしきたりを忘れてしまって、時々とんでもない勘違いをすることがある。
以前フィルムの一眼レフにいつもの使い慣れたレンズを付けて撮ったときのこと、同時に持っていったデジタル一眼レフでも同じものを撮ったのだが、出来上がりの色合いがかなり違う。
このレンズこんなに青味がかったかなーと思いつつ、ライトテーブルでポジのチェックをしながら、ふと気がついた、「オートホワイトバランス」。
デジタル一眼レフはオートホワイトバランスに設定していたので、曇りの日にもかかわらず、それなりにきれいな色合いに上がっていた、対してフィルムの方はデーライトフィルムを入れていたため曇り空の下では青味がかった発色になる。
ためしにデジタル一眼レフのRAWデータのホワイトバランスを太陽光に変えてみると見事にポジと同じ青味がかった色合いになった。オートホワイトバランスに慣れきっていたため、ポジを見て最初気がつかなかったのだ。
そういえばフィルム時代はCC(色補正)フィルターや、LBフィルターなんて物を使って色合いの補正をしていたものである。富士系のプロラボクリエイトでも、エマルジョン情報が配られていて0.5Mとか書いてあったし、フィルターワークの小冊子なんかも置いてあった。
今はオートホワイトバランスがその辺をヨロシクやってくれるので撮る方はずいぶん楽になった。特にミックス光源の室内ではグレーカード一枚持ってホワイトバランスをマニュアルで合わせてやるだけできれいに撮れるのは驚異的だ、蛍光灯の下で顔色が緑色がかることももう昔話である。

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ビルの谷間の日陰でもオートホワイトバランスならきれい。

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2014年5月 8日 (木)

坂の街、尾道の思い出

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旅の雑誌の写真がきっかけで尾道に行き、すっかり気に入ってしまって、しょっちゅう行っていた時期がある。
神戸に生まれ育ったせいもあって、坂の街に惹かれるのかもしれない。神戸よりももっと急こう配の坂道の路地をうろつきながら写真を撮るのが休日の楽しみになっていた。
一度、桜の頃に訪れたことがあるのだが、千光寺公園への急な坂道を、花見のためなのだろう、重いビールケースを担いで平気でホイホイ登っていく地元の人を見て驚いてしまった。
私はというと、尾道へ行くと必ず立ち寄る「しみず食堂」で水筒に熱燗を入れてもらい、いなり寿司と、「桂馬」で買ったかまぼこを持って坂道を登り、夜桜の花見としゃれこんだ。今までの中で一番の花見であった。
泊りがけで出かけたときはビジネスホテルには泊まらず、海辺にあった古い木造三階建の商人宿に泊まった、しみず食堂で教えてもらった宿で、尾道での定宿にしていたが、今はもうやっていないようだ。
今はとてもできそうにないが、あのころは両肩に一眼レフ、大型のカメラバッグ、三脚までもって、複雑に入り組んだ坂道の路地を登ったり下ったり一日中しながら、見るものすべてをカメラに収めるように写真を撮っていた。撮りつくせないぐらい魅力のある坂道だった。
坂の街の魅力は、振り返りざまにあると思う。少し登って振り返るたびに景色が変わるのが楽しい。尾道の坂はそれを一番教えてくれる。

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尾道 しみず食堂 1998/EOS-1N EF75-300mmF4-5.6IS USM/雁木が並ぶ海岸沿いにあった頃の写真である。現在は少し駅寄りに移転している。

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2014年5月 6日 (火)

フィールドアスレチックでヘトヘト

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子供の頃から体育は苦手、スポーツは見るものでするのは大嫌い。普段の仕事はほとんど立ち仕事なので休みの日まで立っているのはお断り、休日にカメラをぶら下げて街歩きぐらいがせいぜいのオジサンが何を思ったかゴールデンウイークにフィールドアスレチックに行ってしまった。
本当は逃げたかったのだが、そうもいかず強制連行。場所は六甲山フィールドアスレチック。
小学生の甥っ子はやる気満々だが、こちらは同じように調子に乗ってケガでもしたら目も当てられないので、脇を付いて歩きながら写真班に徹したが、それでもきつかった。
コース一周約1時間半ほどと出ていたが、実際はすごい人出で大渋滞。バランスを取りながら前へ進む遊具が全部で40種類もあって、小さな子供は上手く通過できずその場に立ち止まったまま泣き出す始末で全く前へ進めない。
それを待ちながら脇を付いて歩くだけでも、山道を登ったり下ったりしなくてはならず、途中で膝がガクガクになって写真どころじゃなくなってしまった。
子供は元気ですな。同じことをやったらオジサンは体バラバラですよ。
家内は甥っ子と一緒に回って「明日体のあちこちが痛くなるわ」といいながら楽しそう。楽しいですか?こちらは立ってるだけで精一杯ですが。
結局膝ガクガクのオジサンは皆をほったらかして写真など撮っている場合じゃないと早々にゴール地点まで歩きベンチで缶コーヒーを飲みながら休んでおりました。
無謀ですわ、しんどいだけ。世間はゴールデンウイークではしゃいでいるようですが、土日しか休みのないオジサンには貴重な充電期間を体力消耗で駆り出されただけでした。

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2014年5月 4日 (日)

オートハーフゾーンフォーカス

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リコーオートハーフは、フィルム巻き上げ自動のシャッターを押すだけで軽快に撮り歩けるカメラなのだが、これにちょっとばかりユーザーのひと手間を加えたのがゾーンフォーカス。
オートハーフのラインナップの中では異端児かもしれない。
どういうモノかというと、固定焦点でピント合わせ不要のオートハーフをピント合わせできるようにしたもの、ただし3点だけ。人物上半身、人物全身、山の三つのアイコンのどれかにピントリングを合わせて固定焦点よりはシビアにピントを合わせられるようになっている。ご丁寧にファインダー内の右側に今どのアイコンが選ばれているか指針で表示してくれる親切仕様。
元々被写界深度が深いハーフサイズなので、固定焦点でも十分シャープな写真が撮れるのに、軽快な操作感を犠牲にしてまで正確なピントにこだわったところが異端児だと思えたところ。
元々アメリカのコピー機の技術提携先が持っていた子会社が写真関連の会社だったので、そこでリコーのカメラを販売することになって作ったものらしい。そのあたりの詳しいことはリコーのホームページにでているので割愛するが、そういう事情でもなければ世に出なかったのではないだろうか。
正直なところゾーンフォーカスの使い勝手はよろしくない、ほとんど出っ張りのないレンズ鏡胴は回しにくく、使っている内にめんどくさくなって人物全身のアイコンにしたまま撮り歩いてしまった。それでも十分良く写るので問題なし。
これでは何のためのゾーンフォーカスかわからないが、設計の優れた名カメラには必要のない付加価値だったと思える。
オートハーフの中では生産台数が少ないのか、一度も見かけたことがなかったカメラなのだが、行きつけの中古カメラ屋さんのジャンクの中から飲み代一回分ほどでお持ち帰り、きれいにしたらよみがえった。
ゾーンフォーカスがどれくらいの精度でシビアなピントに貢献しているのか、きちんと三脚をたててテスト撮影してみようと思いつつ、フィルムを入れると辻斬りよろしく撮り歩いてしまうので、未だに実現していない。
やはりオートハーフはちまちまとピント合わせをするのは似合わない。見るものすべてにシャッターを切る、そんな軽快なカメラである。

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2014年5月 3日 (土)

喫茶店の思い出5

街歩きの途中にふらりと入る下町の古い喫茶店がいい。完全地元密着。常連客の率が極めて高いので、聞くとは無しに聞こえてくる会話のほとんどが個人情報保護法に引っかかりそうな、プライベートな内容ばかりである。
しかも高齢の方が多いので、誰が死にかかっているとか、怪我しただの病気しただのの体や健康にまつわる話題が圧倒的に多くて、よそ者の耳にこの街の健康状態が筒抜けなのがスゴイ。
「角のおばあちゃん、来週からおなかに管通して、そっから薬入れる治療に変わるらしいわ。」
「息子さん、横浜行っとっての、帰って来てはるそうヨ。」
「もうお歳やから、いよいよかも知れへんねぇ。」
なんか聞いてるこっちがドキドキする。
そうか、角のおばあちゃんはもうあんまり長くないのか…。コーヒーをすすりながら、なぜか脂汗が出てきた。
お店のマスターも奥さんも地元民。みんな知り合い、お友達。お茶を飲みながら、世間話に花を咲かせ、情報交換している。喫茶店とは名ばかりの街の情報ステーションだ。
よそ者は、窓の外を眺めながら、耳ダンボ状態で固まっている。

L14192blog 大阪の商店街で見つけた渋い喫茶店。この写真はあくまでもイメージです、文章の内容とこのお店はなんら関係はありません。

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2014年5月 1日 (木)

日本酒、終わってますか?

普段一番よく呑む日本酒は、どこでも売っている紙パックの白鶴まる。以前よく行っていた立ち飲みで、日本酒を頼めばこれが出てくるので、飲むようになったのだが、毎日の晩酌のお酒としては安くて旨い。
お金を出せば、もっと旨い酒などいくらでもあるが、身の丈に合った普段着の生活をするB級左党ですので、細く長く呑めるお酒の方がいいですな。
最近は日本酒を飲む人がすっかり減って、酒造メーカーもあの手この手で盛り上げようとしているようですが、効果が薄い様で。
特に若者が飲まないらしい、この原因はその子達の親がすでに日本酒を飲まなくなっているから接する機会も無い、そりゃそうだ。
正月のお屠蘇も今はどこへやら。家で料理をしない、しても昔ながらの和の料理から様変わりしてしまっているので、調味料としての日本酒すら置いていない。
外で飲んでもビールかチューハイ、日本酒を頼むことはまず無いから知識が無い、おいしさも知らない。お米のご飯を喰わないから、米の酒の味が分からない。一升瓶がいかにも呑んだくれオヤジが抱え込んでいるイメージで印象が悪い。
も~、キリが無いぐらい、いくらでもダメな理由が思いつきますな。
日本酒、終わってますか?そうは思えないのですが。
行き付けの酒場では、バー以外ほぼ全店、日本酒勢力いまだ衰えずなのですがね~。
何が悪いのか。ズバリそれは、分かりにくい酒だから。
ウイスキーだと12年とか17年とか寝かせた年が見ればわかるので、12年より17年の方が、味がまろやかだとか値段が高いとか分かりやすい、まさに一目瞭然。ブランデーも同じ、VSOPとかXOの表示で分かる。
ワインは、印象の良さが分かりやすい。特に女性の支持率は高い。お洒落、リッチ、特別な日もOKと、お酒を飲むシーンの中で一番エエとこ取りしているお酒である、おまけにポリフェノールだのが体にイイとなれば、「場末の酒場と別れた女」みたいな演歌が似合ってしまう日本酒に勝ち目は無い。同じ醸造酒でこの差は何だ。
焼酎は、香りが分かりやすい。芋、麦、米、黒糖、そば、栗などなど、材料の香りがハッキリクッキリ出るので、初めてでも分かりやすくて楽しめる。
しかも梅干を入れたり、スダチを絞ったりした途端、自分の香りを消してしまうお酒でもある、クセが無くなって飲みやすくなる。チューハイって飲みやすいでしょ。
で、日本酒に戻るとどうか。やっぱり分かりにくい。
純米大吟醸だの、特別本醸造だの、山廃仕込だの、それなりの知識が無いと理解できない漢字が並ぶ。分かっている人には、当たり前すぎる事なのかもしれないが、何の知識も無い人が一目見て、中身の想像がつかないようなのは、この先ダメでしょうね。
業界のルールとやらがあるのかもしれませんが、日本酒を買う人には関係の無いことですので、もっと分かりやすくして欲しいものですな。
「おでんのときに飲むお酒」とか、「従業員5人の蔵元が作った日本酒」とか、ズバリ「こいくち」「うすくち」。「カレー味」はチトまずいか。でも何とか分かりやすくできそうに思えるのですがね。

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