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2014年2月 1日 (土)

酒場の空気感

気に入ってよく行く、なじみの立ち飲み酒場。常連率100%、長く通う年配の方が多い。純粋に酒を飲む人たちばかりが集まっている、酒のほかには何も無い潔さがかえって心地よい空間だ。
50代の私から見て、年配の方が多いということは、はっきり言って元気なおじいちゃんばかりの店だということである。
店の大将と奥さんはそのお客さんたちを「ちゃん」付けで呼んでいるのでさらに年配ということだ。飲みすぎのお客には酒を出さずに帰らせる、仕事をさぼって飲みに来ている客には説教をする。嫌なことがあって少し荒れている客には、「あんただけや無いやろ」と叱りつける。それをわかって日々集う酒飲みたちに混じって、無駄話に相槌を打ちながら飲むのが楽しい。
高齢化率のとても高い空間なので、話題は昔話と、こんな風にいつまで飲めるかが中心。
一人暮らしの方も多いらしく、この店でのわずかな時間が自分の居場所を確認できるひとときなのだろう。時間をかけてゆっくり飲んだあとは、「また明日来るわ」。
スーパーで買い求めたおかずの袋を下げて、ほろ酔い気分で帰っていく。何も無い殺風景な空間なのになぜか心地よい。
こういう所で飲んでいると、自分は酒が好きなのではなく、この場所の空気が好きなのかもしれないと思うことがある。そういう感覚が年々強くなっているような気もする。
一杯の酒にいろいろなことを思う、本当に酒は旨いな。

020725_33_a4blog 神戸元町 GR1v、このカメラにモノクロフィルムをつめてよく撮っていた頃の写真。小さいのでスナップにはもってこいだった。写真は知る人ぞ知る有名な立ち飲み。

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コメント

同年代です、こんな店はどんどん減ってますよね、酒の小売店で働いていた時上り酒を呑んで帰る人がいて記事の内容と重なると思いながら拝見しました、懐かしいです。

投稿: よこ | 2014年2月11日 (火) 09時15分

よこ様、こんばんは。コメントありがとうございます。
立ち飲み自体が世間に認知されて、若い人のおしゃれな立ち飲みなどが増えておりますが、原点はこういうお店ですよね。ほぼほぼその地域の常連さんばかり、個人情報も全部筒抜け、誰それが怪我しただとか、○○さん宝くじ当たったらしいわとか、聞くつもりがないのに全部教えてくれました。(笑)
お店の人の高齢化でどんどん減っているのが残念です。うまく次の代にバトンタッチできている店も少なからずあるのでお先真っ暗というわけではないのですが。

投稿: よもかめ亭主 | 2014年2月11日 (火) 22時58分

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